今年の夏も猛暑予報!日本は四季から「五季」へ。新しい季節「まだなつ」が出現 夏の長期化による暮らしのモチベーション低下や、料理のマンネリを解決!味の素(株)「五季そうさまプロジェクト」発足

2025.03.25 14:10
味の素株式会社
~食材の旬や需要の変化に対応した、新しい食提案「まだなつレシピ」を「ほんだし(R)」が公開~

 味の素株式会社(社長:中村 茂雄 本社:東京都中央区)は、気候変動の影響で長引く夏と食材の旬の変化に着目し、夏と秋の間の暑い時期を新たに五番目の季節「まだなつ」と名付け、この季節を楽しく、快適に過ごしていただくために、「五季そうさまプロジェクト」(以下、本プロジェクト)を、2025年3月25日(火)より始動します。
「五季そうさまプロジェクト」サイトURL:
「五季そうさまプロジェクト」概要
 日本の季節は、気候変動の影響を受けて夏が長引き、四季から「五季」へ変化していると言われています。今回、暦では立秋を過ぎ、いわゆる秋野菜も出回っているのに、夏のような暑さが続く9月から10月上旬の時期を、五番目の季節として「まだなつ」と名付けました。この時期には、夏から続く気温の高さを受けて、料理意欲や食欲の低下とそれに伴う栄養不足など心身の不調を感じる生活者が多く、このような症状を「まだなつ症」としました。
 また、夏の長期化による影響を受けているのは生活者だけではありません。漁業・農業などの現場でも収穫量や収穫時期に変化が起こり、流通の現場での需要と供給のズレにつながっています。
 そこで今回、「まだなつ」に生活者が陥りがちな「まだなつ症」と、生産や流通の現場における食材の旬や需要の変化による課題を解決するべく、本プロジェクトを発足しました。プロジェクトサイトでは、和の食卓の可能性を広げることにチャレンジしてきた「ほんだし(R)」が、長引く暑さで料理や暮らしのモチベーションが下がる時期を、少しでも快適に楽しむための「まだなつレシピ」を提案します。例えば、まだなつの時期に出回る秋食材を、暑い日でも作りやすく・食べやすく調理したレシピや、マンネリ化が起きやすい夏の定番メニューや食材をアレンジしたレシピなど、季節の変化に対応するための、新しいレシピをご提案します。今後は、気候の影響で旬がズレた食材にも着目し、レシピ数を増やしていく予定です。

「五季そうさまプロジェクト」ストーリー
■2025年の夏も「また猛暑」になる予報!夏が長引き、四季から五季へ
 2025年2月25日に気象庁より発表された2025年の夏に関する予測データでは、6~8月の気温は全国的に平年より高い予想となっており、今年の夏も全国的に「また猛暑」となる見込みです。また、2024年は過去最多の猛暑日の日数を記録。東京都心では昨年10月19日に、過去最も遅い真夏日(30℃以上)が観測され、暦上は秋と呼ばれてきた10月でも暑い日々が続きました。昨年は、最初の真夏日(6月12日)から最後の真夏日までの期間が129日間と、1年の約1/3が暑い日々となりました。
 2025年の夏に関して、気象予報士の森田正光氏は、「今年の夏も地球大気全体の温度が高く、暑い夏になる予想です。昨年、一昨年と記録的な猛暑になりましたが、今年も猛暑になると3年連続猛暑という極めて異常な事態となります。今から100年ほど前は、東京の真夏日(30度以上)が40~50日ほどでしたが、現在はその倍の80~90日ほども現れており、昔に比べて2ヶ月ほど夏が長くなっていると言えます。またこれは、夏の終わりが1ヶ月以上長引いている事を示し、四季のズレが生じていると言えます」と解説しました。

■夏が長引き、四季から五季へ。五番目の季節「まだなつ」の出現
 暑い日が続いた結果、日本の季節は四季から「五季」に変化していると言われています。そこで、私たちは五番目の季節を「まだなつ」と名付け、長い暑さを受けて、生活者が抱える食卓や料理の悩みに向き合うプロジェクトを発足しました。
 森田氏は、「昨年は10月でも真夏日を観測するなど、関東より西では少なくとも10月上旬までは『まだなつ』と言え、夏が長くなると、作物の生育期間や収穫高、品質の変化などを通じて生活者の暮らしにも影響し、身体への影響としては、直接的には熱中症の患者が増えますが、間接的には昼間外に出られない事でストレスが溜まり、体力が低下するなどの影響が考えられます」と解説しました。

■長引く夏の食事づくりに悩む生活者が増加!「まだなつ症」を医師の來村氏が解説
 2024年11月に当社が実施した「長引く夏による料理悩みの調査」の結果、食悩みランキング1位は「9月や10月になっても暑くて料理のモチベーションが下がる」、2位は「暑い時期がずっと続くので、食材がすぐに傷む・食中毒が心配」3位は「暑い日向きの献立ばかりでマンネリ化する」「暑さで食欲が戻らず食べたいものが食べられない」(同率)となりました。
 また、レシピ動画アプリ「デリッシュキッチン」の検索行動データによると、そうめんのアレンジレシピに関する検索時期が早まっている一方で、多く検索される時期自体も長期化していることが明らかになりました(以上下図参照)。
 これらのことから、「まだなつ」では「夏」と比較しても生活者の料理に対するモチベーションや食欲の一層の低下が伺えるとともに、これに伴う栄養不足および心身の不調が懸念されます。
 気象の影響による身体の不調に詳しい医師の來村昌紀先生は、「夏が長引くことで、冷房病による頭痛や倦怠感、冷飲食による胃腸障害、そうめんなどのあっさりしたメニューに偏りがちになり、栄養障害の危険も考えられます。また、暑さの影響でやる気が出ない、気分が憂鬱になることや自律神経の乱れから不眠などの心への影響も考えられ、このようなまだなつの時期に現れる症状を『まだなつ症』と定義することができます」と解説しました。

長引く夏の影響は生産の現場にも。食材の旬も変わる?
 気候変動は生産現場にも変化をもたらしています。漁業情報サービスセンターの渡邉一功氏によると、「温暖化の影響で、夏に高水温になり、秋になっても水温が下がらないなどの現象が顕著です。水温が高くなることで、成長に必要な肥料が不足し、結果として魚が太りにくくなる、成長が悪くなるなどの現象が発生しています。例えば、秋の味覚であるサンマは春から夏に、北側の冷たい海域で餌をたくさん食べて太りますが、昨今はサンマの操業がはじまる夏時期の水温が非常に高くなっているため、冷たい海域が日本の漁船が操業できる範囲よりもさらに北側になっています。そのため、夏は暖かい場所の痩せたサンマしか漁獲できず、量も非常に少なくなり、太ったサンマが出現するのが、9月終わりから10月になるなど、サンマの旬にズレが生じています」と漁業の現場での変化を解説。
 また、スーパーアキダイの秋葉弘道社長によると、「昨今は、夏が増えて秋が減っているイメージで、秋に出るものが遅れるなどの影響があります。また、秋商材のきのこや鍋物は、従来9月になると売れ行きが好調になるのですが、9月でも30度の日があったりするので、9月に夏商材を一生懸命売っていたりもします。実際、9月でもトマトなどの夏野菜が売れたり、生で食べるサラダ系の商材の売れ行きが良かったりしていて、レンコンなど煮物で使われる秋野菜はなかなか夏のような暑さの中では売れにくい傾向にあります。9、10月は気温の乱高下も激しいので、売り場も日替わりで衣替えをするような感覚です」とコメント。生活者だけではなく、生産の現場や流通にも影響が起きていると言えます。

■五季そうさまプロジェクト:取り組みの背景
 四季が五季へと変わり、夏が長引いたことで、生活者の自炊意欲が低下し、生産現場でもさまざまな課題が生じています。こうした状況の中、食卓を支える調味料としてできることを考え、まずは「ほんだし(R)」から取り組みをスタートさせることにしました。
 「ほんだし(R)」は、香り高くおいしい和風だしを手軽に提供し、人々の毎日に心のやすらぎを届けながら、家庭でつくる「和の食卓の新たな可能性を広げ続けること」を目指して、これまで商品を提供してきました。和の食卓にとって、「季節感」や「食材の旬」は、かけがえのない存在です。そこで今回、「まだなつ」だからこそ、食卓に届けられる、新しいおいしさがあるのではないか。心や体に負担をかけない方法で、季節感を楽しめる方法はあるのではないか。同時に、生産者の方々が抱える課題にも、みんなで向き合うことができるのではないかと考えました。そうした試行錯誤の末に誕生した「ほんだし(R)」の新しい和風レシピを使って、世の中の人々の「まだなつ」が少しでも快適に、楽しいものになることを願っています。
「五季そうさまプロジェクト」サイトURL:
■気温が高いと作る/食べる気にならない?!
「まだなつ」に旬を迎える秋食材を食べやすくアレンジした「まだなつレシピ」を公開
 五季そうさまプロジェクトの第一弾として、「まだなつ症」を防ぎつつ、新しい季節を楽しむために、料理人の東山広樹さんに「ほんだし(R)」を活かしたオリジナルレシピ「まだなつレシピ」を考案していただきました。

ポイント1. 秋食材を暑い日でも作りやすく・食べやすくしたアレンジレシピ
 「まだなつ」の時期に生産量が増える「黄柚子」や「さつまいも」などには、少し肌寒くなってから食べる秋野菜というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。そこで、これらの食材を、暑い時期でも食べやすいよう工夫しました。夏の定番メニューに新しい季節感を加えた「黄ゆずの秋兆しそうめん」、暑さにも負けない活力の出る「夏越え秋鮭ガパオ」、コンロを使わずキッチンの気温上昇を抑えながらも栄養満点の「慌てん坊のさつまいもスープ」などです。

  黄ゆずの秋兆しそうめん       夏越え秋鮭ガパオ      慌てん坊のさつまいもスープ
ポイント2. マンネリしがちな夏定番のメニューや食材を使ったアレンジレシピ
 他にも、マンネリしてしまいがちな「冷奴」や「キュウリ」をアレンジした「まだキュウリの翡翠(ヒスイ)豆腐」や暑い時期は避けてしまう人が多い味噌汁にアイデアを加えた「まだトマトの冷や汁」を含め、計5品を公開しました。

    まだキュウリの翡翠(ヒスイ)豆腐           まだトマトの冷や汁
 今後は、まだなつ時期の到来に向けて、気候変動の影響で旬が変わった食材も活用しながら、レシピを随時追加させていく予定です。ぜひ今年の「まだなつ」にご活用ください。
「五季そうさまプロジェクト」サイトURL:
■今後の展開について
 本プロジェクトでは、「まだなつ」が引き起こすさまざまな課題を解決するべく、主旨に賛同していただいた企業と連携しながら、さらなる施策を展開していきます。今後は、食の領域に限らず、さまざまな企業と手取り合いながら、プロジェクトを拡大していく予定です。

専門家プロフィール
渡邉一功さん
一般社団法人漁業情報サービスセンター(JAFIC) 水産情報部 部長。
2006年に東京海洋大学にてサンマに関する研究で博士号を取得(海洋科学博士)。
秋のサンマの時期には、多くのマスコミへ出演。
主にサンマ・スルメイカ・マイワシ・マサバ・マアジについて、海の状況・魚の獲れ具合・価格の情報を日々収集、解析し、主に漁業関係者等へ提供を行っているほか、各地で現状分析および今後の予測についての説明を行っている。
秋葉弘道さん
スーパーアキダイの社長。1968年東京都生まれ。
1992年、スーパーアキダイを東京都練馬区関町に創業する。
地元密着型スーパーとして地域に愛される店づくりに注力し、現在、東京城西地区を中心に9店舗を展開。テレビをはじめ新聞やラジオなど、多くのメディアへ出演。
著書に『いつか小さくても自分の店を持つことが夢だった』がある。
來村昌紀さん
らいむらクリニック院長。和歌山県立医科大学卒業後、和歌山県立医科大学附属病院にて一般内科、脳神経外科などを研修後、日本赤十字社和歌山医療センターを経て和歌山県立医科大学附属病院紀北分院脳神経外科助教に。漢方を学ぶために千葉大学先端和漢診療学講座で漢方専門医を取得後、あきば伝統医学クリニック、証クリニック東京、千葉中央メディカルセンター脳神経外科を経て、2014年12月にらいむらクリニックを開設。
森田正光さん
気象予報士。1950年名古屋市生まれ。財団法人日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターとなる。同年、民間の気象会社 株式会社ウェザーマップを設立。親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気を集め、テレビやラジオ出演のほか全国で講演活動も行っている。
2005年より公益財団法人 日本生態系協会理事に就任し、2010年からは環境省が結成した生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動。環境問題や異常気象についての分析にも定評がある。
東山広樹さん
株式会社マジでうまい 代表取締役
汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」の創業者。
現在は、会員制レストランを主宰、飲食業のレシピ開発などを行っている。年間400軒超の飲食店を食べ歩きし、料理のおいしさについてとことん追求。
日本一マニアックな料理ブログ「Cooking Maniac」も運営している。X(@h_gashiyama)のフォロワー数は6.7万人超(2025年3月現在)




「ほんだし(R)」商品概要/企業概要
「ほんだし(R)」
 香り・コク・味わい、それぞれに優れた3種のかつお節を使用した、“香り高くおいしい”和風だしの素です。さっと入れるだけで、さまざまな和食メニューの味付けを、簡単手軽においしく仕上げることができます。

価格:オープン価格
内容量:120g
賞味期間:19カ月(常温未開封)
 味の素グループは、“Eat Well, Live Well.”をコーポレートスローガンに、アミノサイエンス(R)で、人・社会・地球の Well‐being に貢献し、さらなる成長を実現してまいります。
味の素グループの2023年度の売上高は1兆4,392億円。世界34の国・地域に拠点を置き、商品を販売している 国・地域は130以上にのぼります(2024年現在)。詳しくは、
をご覧ください。

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