P&Gが、日本最大級*1の自動倉庫「高崎サプライ倉庫」を新設 タッチレスなサプライチェーンを構築し、倉庫業務の効率化と物流の最適化を実現

2025.03.21 12:00
P&Gジャパン合同会社
P&Gジャパン合同会社(本社:兵庫県神戸市/以下、P&G)は、ファブリック&ホームケア製品の生産拠点である高崎工場の専用倉庫として、群馬県藤岡市に日本最大級*1となる約52,000パレットの保管能力を有する自動倉庫を新設し、2025年4月1日(火)より本格的に稼働を開始します。

*1 P&G調べ。保管パレット数による。
P&Gの衣料用洗剤をはじめとするファブリック&ホームケア製品を生産する高崎工場は、2022年に日本の消費財メーカーとしては初めて、世界経済フォーラムより第4次産業革命をリードする世界の先進工場「Lighthouse(ライトハウス)」に選出されるなど、これまでにデジタルツインやAI、機械学習などの先進的なデジタル・テクノロジーを活用し、様々なイノベーションを推し進めてまいりました。

今回、高崎サプライ倉庫の新設により、生産拠点である高崎工場だけではなく、そこで生産された製品を保管する倉庫のオペレーションにおいても自動化を進めることで、労働力不足や2024年物流問題が深刻化する中、タッチレスなサプライチェーンを構築し、倉庫業務の効率化と物流の最適化を実現します。

高崎サプライ倉庫では、工場からトラックで運ばれてきた製品を自動で入荷することができる「自動トラック荷役システム(ATLS)」を導入するなど、入荷から出荷準備までの全てのプロセスを自動化。これにより、倉庫業務を大幅に効率化し、省人化を実現しています。加えて、自動ゲートを導入し、事前に予約システムに登録した車両番号をゲートで照合することで、受付作業が不要となり、トラックのスムーズな入退場を可能にします。

また、高崎サプライ倉庫の新設を機に、これまで分散していた複数の倉庫を集約し、物流ネットワークを最適化することで工場からの直送率の向上に貢献します。合わせて、高崎サプライ倉庫が地理的にも主要高速道路にアクセスのよい立地に位置しているため、輸送の効率化も実現します。結果として、トラックの走行距離を年間で約200万km削減することが可能になり、2024年物流問題への対応強化にもつながります。

P&Gは、今後も高品質な製品を安定的に消費者の方々にお届けするため、イノベーションを活用した優れたサプライチェーンの実現を目指します。


自動化による倉庫業務の効率化

高崎サプライ倉庫では、入荷や在庫の格納・管理、出荷準備等の倉庫作業を自動化し、業務の大幅な効率化を実現しています。

入荷業務の大きな特徴の一つに、工場からトラックで運ばれてきた製品を、人手を介さずに自動で入荷することが出来る「自動トラック荷役システム(ATLS)」の導入があります。工場~倉庫間の運搬を担うP&G専用トラックの荷台に新たにレーンを取り付け、入荷時にトラックのレーンと倉庫のATLSのレーンを繋げることで、自動で製品を入荷できる仕組みを構築。これにより、従来は30分ほどかかっていた入荷作業を約3分に短縮します。
また、ATLSを介して入荷した製品は、有軌道無人搬送車(RGV)により指定された倉庫内のラックに運ばれ、自動で保管されるようになっており、出荷時もRGVを介してトラック搬入口まで運ばれるため、人の手を介さずに入荷から出荷準備までを完了することが出来ます。
左:自動トラック荷役システム(ATLS)/ 右(2枚):有軌道無人搬送車(RGV)

また、高崎サプライ倉庫では、新たに自動ゲートを導入し、事前に予約システムに登録された車両番号をゲートで照合することで、トラックドライバーが受付作業のために乗り降りすることなく、スムーズに入退場できるようになります。

加えて、トラック予約システムと倉庫制御システムを連動させることで、トラックが自動ゲートに到着すると、出荷予定の製品パレットのピッキング(荷出し)が開始され、搬入口まで自動で運べるようになりました。その結果、トラックドライバーが搬入口に到着後すぐに作業ができるため、スムーズな荷積みが可能です。

これらの自動化により、従来に比べて倉庫業務の省人化を実現。フォークリフトドライバーなど、とくに深刻な倉庫内の労働力不足に対応しながら、安定的な製品管理・出荷を実現しています。
左:自動ゲートシステム / 右:効率化された荷積み作業の様子


物流の最適化

これまで高崎工場で生産された製品は複数の倉庫で保管されていましたが、日本最大級*1となる約52,000パレットの保管能力を有する高崎サプライ倉庫の新設を機に、分散していた複数の倉庫を集約。これにより倉庫間のトラック輸送を削減することにより、物流ネットワークを最適化。工場からの直送率のさらなる向上に寄与しています。また、高崎サプライ倉庫が地理的にも主要高速道路にアクセスのよい立地に位置していることから、輸送の効率化も実現。その結果、トラックの走行距離を年間で約200万km削減することが可能になり、2024年物流問への対応強化にもつながります。

加えて、走行距離の削減により、CO2の排出量削減にも貢献するほか、再生可能エネルギーの活用などを積極的に行うことで環境に配慮した倉庫運営を目指します。

*1 P&G調べ。保管パレット数による。
■P&Gのサプライチェーンについて

P&Gは、数多くのブランド・製品を 180 以上の国々、約 50 億人の消費者に利用いただいており、そのために高品質の製品を毎日安定的に供給し続けることが大きな使命であると考えています。日本市場においても、P&Gジャパンは数多くのブランドを展開し、紙おむつ「パンパース」や吸水ケアブランド「ウィスパー」を生産する明石工場、スキンケア製品「SK-II」を生産する滋賀工場、ファブリック&ホームケア製品を生産する高崎工場の3つの国内工場を含め、高度なサプライチェーンを有しています。P&Gのサプライチェーンの革新的な取り組みは、業界をリードするコンサルティング会社であるガートナー社からも高く評価されており、過去何度もトップランク入りをしていることから”サプライチェーン ・マスター”として殿堂入りも果たしています。

■P&G高崎工場について

P&G高崎工場は、高崎工場と藤岡工場の2カ所に分かれており、国内で消費されるほぼ全ての当社ファブリック & ホームケア製品である衣料用洗剤「アリエール」「ボールド」「さらさ」、柔軟剤「レノア」、台所用洗剤「ジョイ」、エアケア製品「ファブリーズ」を製造しています。品質に求めるレベルが高く、違いに敏感な日本の消費者向けの製品を製造する高崎工場は、世界中にあるP&Gの工場の中でもトップクラスの製造技術と品質管理能力を有しており、ジェルボール型洗剤をはじめとする革新的な製品の生産も行っています。

P&G高崎工場は、製品開発から販売までのバリューチェーン全体において、デジタルツイン、データコネクティビティ、AI(人工知能)、機械学習など、先進のデジタル・テクノロジーを活用しており、第 4 次産業革命を牽引する先進工場です。これらの技術革新により、製品開発期間や、試作のための操業停止日数の短縮化、流通業パートナーの発注利便性の向上、および生産能力の向上を実現し、さらに生産性の改善と市場ニーズに応える迅速な対応を可能にしたことが評価され、2022年に世界経済フォーラムより、第4次産業革命をリードする世界の先進工場「Lighthouse(ライトハウス)」に選出されました。

<P&Gについて>
P&Gは、高い信頼と優れた品質の製品ブランドを通じて、世界中の人々の暮らしに触れ、よりよいものにしています。日本では、衣料用洗剤「アリエール」「ボールド」「さらさ」をはじめとして、柔軟剤「レノア」、エアケア製品「ファブリーズ」、台所用洗剤「ジョイ」、紙おむつ「パンパース」、吸水ケアブランド「ウィスパー」、ヘアケアブランド「パンテーン」「h&s」「WANOMI(わのみ)」、スキンケア製品「SK-II」、シェーブケアブランド「ジレット」「ヴィーナス」「ブラウン」、オーラルケアブランド「Oral-B by Braun」など、様々な製品を提供しています。(

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