株式会社イトーキ
「やわらぐ」「ととのう」「つむぐ」「はねる」の4つのコンセプトで創る、次世代の働く空間
株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、社長:湊 宏司)は、社会の変化とともに多様化する働き方に対応し、デザインの力で企業の生産性向上などを支援することを目的に、空間やプロダクトのデザインの根幹となるCMF(Color, Material, Finish)をまとめたデザイン指針「ITOKI SENSE」を策定し時代に合わせ更新を重ねてきました。
この度、これからの時代の働き方に求められる空間・プロダクトデザインのあり方を再定義し、「ITOKI SENSE 2025」として新たな指針を発表します。
■背景―オフィスは“経費”から“投資”の対象へ。働く人の想いに寄り添った“デザイン”が重要に
リモートワークやフリーアドレスが普及したことで、働き方が急速に多様化しました。一方で、企業はコミュニケーションやチーム連携の希薄化、それに伴うエンゲージメントや生産性の低下、また採用競争の激化による人材確保の難しさなど、新たな課題に直面しています。
このような中で、オフィスは従来の“執務の場”から“人的資本を最大化する場”へ変化し、企業の捉え方も“経費の対象”から“投資の対象”へとシフトしています。実際に、ワーキングショールームとして運用している当社の日本橋オフィスではデザインを重視したリニューアルを重ね、エンゲージメントや生産性向上などの効果が表れており、見学者数の増加からも企業の関心の高さが伺えます。
■時代性と人の想いを編み込んだ新たなデザイン指針「ITOKI SENSE 2025」
「ITOKI SENSE」は、空間とプロダクトをつなぐCMF(Color, Material, Finish)のデザイン指針です。単に色や素材のトレンドを取り入れるだけでなく、働く人の感情や想いの変化を反映しながら進化を続け、近年では人的資本の最大化に寄与するオフィスづくりの重要な要素のひとつとなっています。
今回新たに策定した「ITOKI SENSE 2025」は、不確実性が高まる中で「未来をつくるための最適解」を探るデザインとして、「やわらぐ(Gentle)」「ととのう(Harmony)」「つむぐ(Timeless)」「はねる(Curiosity)」の4つのコンセプトで設計。
働く人の「多様性と包容性が重要であることの気づき」や「心身ともに健康でありたい意識の高まり」などに対応する要素をデザインに落とし込んでおり、それぞれが人々の感性に訴え、モチベーションやエンゲージメントの向上に貢献します。
<「ITOKI SENSE 2025」の4つのコンセプト>
- やわらぐ(Gentle):ベージュなどのニュートラルなカラー、柔らかさと清潔感あるシンプルな素材により、穏やかな印象を作り上げる。
- ととのう(Harmony):グレーやチャコールなどの柔らかな無彩色をベースに、深みのある色や上質な素材が、シックで落ち着いた雰囲気を演出。
- つむぐ(Timeless):木材や石などのプリミティブな素材は、年を追うごとに洗練され、タイムレスな価値をもたらすとともに安心感を与える。
- はねる(Curiosity):計算された色の組み合わせやグラフィカルな仕掛け、ユニークな素材使いが創造力を高める。
■「ITOKI SENSE 2025」を実装し「ここでしか得られないITOKIの経験価値」を創出する日本橋オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE」
当社は2018年に日本橋オフィスをオープンして以来、急速に多様化する働き方やオフィスの位置づけ・役割の変化に対応していくため、リニューアルなどのアップデートを続けてきました。
2024年11月にリニューアルオープンした日本橋オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE」の11Fは、チームの生産性を高める居場所にすることでの「チーム力UP」、社内・社外を超えたメンバーが集う「より広い接点」、さらに居心地の良い環境による「行きたくなるオフィス」を実現するため、「ITOKI SENSE 2025」の「つむぐ(Timeless)」をテーマに空間をデザインしています。
飲食も含め集まることができるカフェスペースは、以前は打ち合わせでの利用を主な目的として「やわらぐ(Effortless)」(※1)をテーマに人が交流しやすく明るい雰囲気でデザインしていました。リニューアル後はこれまでの機能に加え執務でも活用できるよう、「つむぐ(Timeless)」をテーマに以前よりもオープン過ぎない囲われ感、落ち着いた雰囲気のある「WORK TERRACE」としてリニューアルしました。
また執務エリアは、以前は集まりつつも個人作業を主な利用シーンとして「凛とした(Intelligence)」をテーマにデザインしていましたが、チームコラボレーションの重要性の高まりに伴い、よりフレキシブルで創造性を引き出すデザインの「WORK SPACE」へとリニューアル。
11F全体を通して、自然素材を活かした落ち着いた空間設計を取り入れることで出社したくなるような居心地の良い空間にデザインし、従業員のエンゲージメント向上を図っています。
■特設サイト「ITOKI CMF DESIGN web」を本日より公開
2025年2月28日(金)より、CMF専門チームの取り組みを紹介する特設サイト「ITOKI CMF DESIGN web」を公開しました。本サイトでは、誰でもCMFの組み合わせやバランスを試せるシミュレーションツールを搭載しています。実際のオフィスやプロダクトに最適な色・素材・仕上げのバランスの検討に活用いただけます。
▶ 特設サイト「ITOKI CMF DESIGN web」:
特設サイトトップ(左)、ITOKI SENSE 2025ジェネレーター(右)右下のボックスからCMFを選び、それぞれの比率を変えてコーディネートをつくることができる。ダウンロードすることも可能。
■「ITOKI SENSE 2025」を表現した「SENSE BOX」の展示を3月10日(月)より開始
2025年3月10日(月)より「ITOKI SENSE 2025」を質感も含め立体的に表現した「SENSE BOX」の展示を日本橋オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE」にて実施します。さらに、3Dプリント専門のデザイン会社「積彩」とのコラボレーションによる最新の3Dプリント表現も展示していますので、ぜひご覧ください。
「ITOKI SENSE 2025」展示イメージ(左)、3Dプリント表現(右)
<展示概要>
■ITOKI SENSEについて
イトーキが提案するCMF(Color, Material, Finish)のデザイン指針。オフィス空間の色彩、素材、仕上げを最適に組み合わせることで、はたらく場をより良く、心地よくすることを目的としています。
イトーキでは、時代ごとに変わっていくオフィスのトレンドや心地よさを周期的に調査・分析。そこから導いた要素をディレクションしITOKI SENSE を提案します。シーズンごとにポイントとなるCMF 要素を4 つの「SENSE BOX」として表現しています。
■イトーキのワークプレイス事業について
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”Tech×Design based on PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
ハイブリッドワークが普及し働く場所や働き方の多様化が進むなか、生産性や創造性を高める空間DX、最適なオフィス運用を伴走型で支援するコンサルティングサービスなども展開。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、これからの新しいワークスタイルとワークプレイスを提案しています。