グンゼのCO2排出量削減の取り組み

2025.02.26 10:30
2022年5月、グンゼ株式会社は中期経営計画「VISION 2030 stage1」を公表し、「社会的価値」と「経済的価値」を両立するサステナブル経営により、社会貢献とグンゼの持続的成長を実現することを宣言しました。このニュースレターでは、ニュースリリースだけでは伝えきれないグンゼのサステナブル経営の取り組みについて、定期的に皆さまにお届けします。
サステナブル経営実践の主要推進事項の一つである「気候変動への対応」は重要な取り組みです。今回は、この中からCO2削減の取り組みにフォーカスし、ご紹介します。
■グンゼの環境に配慮した経営の実践、CO2削減のアプローチ
グンゼの「気候変動への対応」では、2030年までにCO2の排出量をScope1+2で合計35%以上削減(2013年BM比)することを目標として、省エネ、創エネ、再エネ活用に努めています。さらにエネルギーイノベーションとして、エネルギーの有効利用における新技術の活用を進め、環境に配慮した事業運営を推進していきます。また、Scope3の削減について、「資源循環型社会の実現」では、サーキュラーファクトリー(守山工場)を筆頭に全社の廃棄物の削減を図るため、まずは、国内全事業所を対象とした廃棄物の再資源化を進めています。また、Scope3のウエイトが大きいアパレルカンパニーへの横展開も強化していきます。合わせて、再生・バイオマス原材料などの環境に貢献できる素材の活用を進めるとともに、生産過程で必要となる原材料のリデュースを進め、原材料の削減によるCO2排出量削減に取り組みます。そして、これら資源循環、サステナブルな調達の取り組みを通して、Scope3の削減に努めていきます。
Scope1,2の削減に対しては、従来の省エネ・創エネ・再エネ活用の推進だけでなく、近年のエネルギー価格の高騰への対応として、効率的な加熱システムの構築や廃熱回収など、熱エネルギーを有効活用できる新技術の検証・導入などを進めていきます。さらに、近い将来、化石燃料に代わると考えられる次世代エネルギーの活用に向けて、調査・準備に取り組んでいます。Scope3の削減に対しては、プラスチックカンパニーで推進中のプラスチック資源循環に加えて、社内全体での廃棄物の有効活用の仕組み作りを進めています。また、環境貢献できる製品の創出にも力を入れており、その取り組みの一つとしてグンゼの緑化事業の強みを活かした製品開発も行っています。
グンゼの環境負荷低減に向けた取り組み


■ガスヒートポンプを採用した日本初『ZEB』認証事務所棟を設置
2023年、グンゼは実質消費エネルギーを100%以上削減した建物に与えられる『ZEB』※1認証を取得した江南工場(愛知県江南市)事務所棟を本格稼働いたしました。江南工場は、エンジニアリングプラスチック事業の基幹工場として1989年からスタートしました。この事務所棟は、高効率空調、断熱材、LED照明器具などによる省エネと太陽光発電による創エネを組み合わせ、従来の建物で消費される一次エネルギーを基準に、削減率102%を実現し、建築物エネルギー性能表示制度BELS※2の最高評価の星5つを獲得し、ガスヒートポンプを採用した日本初の完全ZEB認証事務所※3です。
また、このオフィスは、窓と白枠でグンゼの歴史的建物の意匠を反映し、かつ、全面ガラスを採用することで柔軟な発想で事業成長を願うなど、今昔のデザインの融合でグンゼの歴史的継承を表現しています。また、気軽な打ち合わせもできるリフレッシュスペースを兼ねた食堂、ジェンダーレストイレ等も設置し、働く人にも優しいオフィスとなっています。
※1『ZEB』について
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。創エネルギー分を除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量を削減し、創エネルギー分を加えて基準一次エネルギー消費量から100%以上削減した建築物のことです。
(出典:環境省 ZEB PORTAL https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html)
※2「BELS」について
BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System、ベルス)とは、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が創設した建築物のエネルギー消費性能の表示に関する第三者認証制度です。BEI(基準一次エネルギー消費量に対する設計一次エネルギー消費量の割合)の値によって星の数で5段階評価が行われ、この江南工場事務所棟が取得した星5つは最高評価となります。
(出典:一般社団法人住宅性能評価,表示協会 https://www.hyoukakyoukai.or.jp/)
※3「ガスヒートポンプを採用した日本初の完全ZEB認証事務所」について
一般社団法人日本ガス協会調査。
『ZEB』認証を取得した江南工場事務所


■『ZEB』認証事務所棟設置について
事務所棟は、デザイン性の追求と『ZEB』認証取得を両立できました。構想当初は、実質消費エネルギーを100%以上削減することは不可能と思っていましたが、ガスヒートポンプを採用することにより『ZEB』を取得でき、関係者の工夫や努力に感謝しております。
この『ZEB』オフィスを通してカーボンニュートラルについて従業員の関心を高めるとともに、お客さまや地域社会へグンゼが環境に配慮している姿勢を広くPRしていきたいと考えています。また、従業員の多様性への配慮、働きやすい職場とすることを目標とし、事務所棟の設置をきっかけに従業員のモチベーションアップ、さらにはお客さまにもアピールし、グンゼの持続的成長に繋げていきたいと思います。
              江南工場 西浦工場長


■再生可能エネルギー活用によるCO2排出量削減の取り組み
グンゼは、事業活動における環境負荷の低減だけでなく、再生可能エネルギーの活用拡大によるCO2排出量削減にも精力的に取り組んでいます。現在活用している再生可能エネルギーは、太陽光発電によるものです。事業拠点である福島県本宮市、愛知県江南市、栃木県下野市に設置した太陽光発電設備ではFIT※を活用し、発電した分の「環境価値」=トラッキング付非化石証書※を取得し、それを買い戻すことで自社の脱炭素に活用しています。また2023年竣工した滋賀県守山市のサーキュラーファクトリーでは建屋の屋根全体に太陽光パネルを配置し、工場内の電力の一部として使用しています。これらの設備等により、当社の現在の再生可能エネルギーの利用割合は、国内Scope1,2で見ると5%程度となっています。
さらに、このウエイトを向上させるため、現在建設中の愛知県江南市の新工場および京都府綾部市の新工場にも太陽光発電設備を導入予定です。また、その他の設置困難な事業所においても今後の太陽光パネルの新技術導入(軽量化等)の検討を進めていきます。
※FIT:「再生可能エネルギー固定価格買取制度」の略称です。この制度は、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど)を使って発電した電気を、国が定めた固定価格で電力会社が一定期間買い取る仕組み。
※トラッキング付非化石証書:従来の非化石証書に対し、発電所の所在地などの情報を紐付けたものを指します。トラッキング付き非化石証書を購入すると、非化石証書に付与された情報を通じて、どのような過程で再エネ電力が作られているかを追跡することが可能。
グンゼ福島太陽光発電設備


■カーボンニュートラル実現を目指して
CO2排出量削減については、省エネ・創エネ・再エネ活用が重要ですが、グンゼでは自社の脱炭素効果だけでなく、経済効果も高い省エネへの取り組みに力を入れています。私たちは、この省エネの取り組みを進めるために、エネルギーの見える化を推進しています。工場内の各工程でエネルギー使用量を可視化し、その状況を分析して改善につなげるというサイクルを回しています。愛知県江南工場ではこの先進的な運用を開始しており、他の工場でも同様の仕組みを広げていきたいと考えています。また、将来的な脱炭素化に向けて、エネルギーイノベーションの取り組みにも力を入れ、水素などの新しいエネルギーソースの活用を目指し、メタネーションなどの先端技術の情報収集も行っています。
現状ではこの分野の技術が成熟していないため、将来のエネルギーイノベーションに備えて徹底的な省エネを推進しています。その取り組みの一つとして生産時に使用する資源の量の抑制もエネルギー使用量の削減につながるため、リデュース視点での生産効率の向上にも注力しています。
自社の努力で可能な部分は最大限取り組み、足りない部分は外部の力も借りながら、カーボンニュートラルの実現を目指していきたいと考えています
環境戦略推進室 石井室長(左)、生産統括室 紅谷室長(右)

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