「お弁当・お惣菜大賞2025」最優秀賞・優秀賞受賞バイヤーに聞くサミットのインストア総菜・サラダの魅力

2025.02.05 10:00
サミットは、全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどがエントリーする「お弁当・お惣菜大賞2025」において、6つの商品で受賞・入選を果たしました。今回は、魚弁当部門の最優秀賞「彩り幕の内御膳(活〆ぶり西京焼入)」を開発した総菜部バイヤー鈴木と、サラダ部門の優秀賞「しらぬいと生ハムとカッテージのサラダ」を開発した青果部バイヤー金森にインタビューしました。受賞商品だけでなく、サミットの総菜やサラダの考え方についても迫ります。
【魚弁当部門 最優秀賞】 彩り幕の内御膳(活〆ぶり西京焼入)
▼受賞商品について教えてください
鈴木 この商品の主役はぶりの西京焼です。インストア製造ですので、そのお店の鮮魚部門で切った、刺身でも食べられるぶりを切身にして西京焼にしています。その後ろ側に見えているのは舞茸の天ぷら。生の舞茸にお店で衣をつけて揚げています。牛すき焼は、これもお店の精肉部門でスライスしたアンガス黒牛で作りました。それから、手前に大きく見えているのが、デイリー部門の卵で作った「店内手作りだし巻玉子」。総菜売場の人気商品です。一般的に幕の内弁当は、作り置きできるおかずが多いイメージがあると思うのですが、私は「旬を感じ、鮮度感がある」弁当にしたいと考えていました。
▼それを可能にした、サミットならではの考え方
鈴木 多種多様な商品を扱っているスーパーマーケットでは部門が縦割りされているため、一般的に“部門間の壁が厚い”と言われています。共同で商品を開発しても、それはどこの部門の売上になるのか、というような意識が働くのでしょう。しかし当社には古くから、部門毎でなく店舗全体で商売をする、という考え方が根付いており、部門を横断して協力することが当たり前になっています。商品開発においても、部門の横連携は日常的で、例えば、精肉部門で作ったローストビーフを、総菜部門でにぎり寿司にしたり、ベーカリー部門でサンドイッチにしたりということはよく行われていました。この幕の内御膳に関しては、その力がフルに発揮されています。総勢9名の各部門のバイヤーに声をかけ、相談しながら原料を調達しました。その結果、サミットで人気の商品を盛り込みつつ、主菜・副菜・ご飯のバランスもよい幕の内御膳に仕上がっています。まさに「サミットのオールスター弁当」です。
▼お弁当をきっかけに単品の商品を試したり、またその逆も
鈴木 今回の切りたてのぶりを使った西京焼は、本当に美味しいんです。そのため、「彩り幕の内御膳」を食べたお客様から「このぶりだけでも売っているの?」と問合せを受け、鮮魚売場の商品をご案内することもあります。同様のことは、牛すき焼でもあり、お肉そのものや牛すき焼弁当を買われるお客様もいらっしゃいます。逆に、サミットの商品のファンになってくださっているお客様には「あの商品を使っているなら間違いない」と弁当を選んでもらえることもあります。今回「お弁当・お惣菜大賞2025」では、“牡蠣好きの満足”をコンセプトにした「牡蠣めし&かきフライ弁当」も入選しているのですが、そこで使ったかきフライは単品でも人気の商品でした。


▼「自分がお客様だったら」の視点を大切に
鈴木 幕の内御膳は9マスに分かれているのですが、意外といろいろな食べ方があって、夫婦や家族でシェアしたり、昼と夜に分けて食べたりする方もいるそうです。弁当を開発する時は、どんな人がどこで食べるんだろう、何にワクワクするんだろう、何に困っているんだろうと想像しながら作っています。牡蠣めし&かきフライ弁当の時も、「牡蠣好きの人なら1種類だけに絞るなんてできないよな」と想像しました。自分がお客様なら、という視点を持って常に商品開発するようにしています。
【サラダ部門 優秀賞】 しらぬいと生ハムとカッテージのサラダ
▼受賞商品について教えてください
金森 イタリアにはシチリアオレンジサラダという、オレンジに玉ねぎ等をトッピングしてオリーブオイルをかけたシンプルなサラダがあります。和の食材でアレンジできないかと考えて、オレンジのかわりに旬のしらぬいを使いました。果汁の甘味と生ハムの塩味が、シンプルなビネグレットドレッシングによく合い、さらにオリーブオイルとカッテージチーズで味わいにまとまりが出て、バランスのよいサラダになりました。
▼果物は、よくサラダに使うのですか?
金森 「旬の食材」を主役に、季節感を演出したい時に使います。青果売場では旬の野菜・果物をどんと目立たせるので、サラダコーナーも連動し、一体感を出したいと思いました。また、旬の時期は、その食材が一番美味しく、価格も手頃なので使いやすくもあります。そのため旬の果物がサラダに登場することは多く、今回もう1品入選した「シャインマスカットとモッツアレラのサラダ(バジルソース)」も同様の理由で素材を選びました。サミットでは当たり前のように使っているのですが、果物やトマト等はカットした“断面”の瑞々しさでフレッシュ感が伝わるので、例えばセントラルキッチンや工場で販売前日にカットする商品には適さない品目なんです。その点当社では、販売当日に店内でカットができるので、自由な素材選びとフレッシュ感が強みとなり、オリジナリティのある商品設計が可能になっています。
▼サミットのサラダには、他にも特徴が?
金森 総菜バイヤーの鈴木の話にもあったように、当社では部門間の協力や原料の調達が積極的に行われています。しらぬいのサラダの時は、生ハムを精肉部門から、カッテージチーズをグロサリー部門から取り寄せました。サラダの主役を決めたら、相性のよい食材を探すのですが、青果売場だけでなく、鮮魚・精肉・加工食品売場などを見て考えられるという自由度があるんです。いろいろな組み合わせを試すと新たな発見があります。ただし、あくまで「主役は青果の素材」なので、主役の美味しさをより引き立てる組み合わせになるよう意識して、他の食材やドレッシングを選ぶようにしています。


▼サラダに感じる可能性とは
金森 ある調査によると、サラダを食べる理由は「野菜を摂りたい」「健康によさそう」という理由が、「好きだから」「美味しいから」という好意的な理由を上回るのだそうです。逆に、サラダを食べない人から挙がった食べない理由は「特にない」というのが最も多いのだとか。「サラダを義務的に食べている人」、特に理由もなく「サラダを食べていない人」が、もし美味しいサラダに出会ったら、と考えると、美味しさにこだわったサミットのサラダには、まだまだチャンスがありそうです。また、私の経験談にはなりますが、美味しさが評判の外食店でも「メインディッシュは最高だったけど、サラダは普通だったな」ということがよくあります。反対に、サラダまで素敵できちんとしているお店では、他の料理もほぼ間違いなく美味しいんです。このことをサミットに置き換えて、売場の先頭に位置するフレッシュサラダが素敵であれば、総菜商品全体のイメージアップや、食事全体の満足度アップにつながるのではないかと考えています。美味しさにあまり“期待”をされていないからこそ、想像を超えた美味しさだった時の驚きや感動は大きいはずです。サラダにそのような可能性を見出してしまったので、日々やりがいを感じながらサラダの開発に取り組んでいます。




■「お弁当・お惣菜大賞2025」受賞時のニュースリリース(2025年1月15日発信)
全社で受賞を喜びました
(写真はサミット本部入口)

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