【特別先行公開】“知の巨人”ハラリ氏最新作『NEXUS 情報の人類史』、注目の「目次」と装幀を解禁! 3月5日発売。

2025.01.22 10:00
河出書房新社
ハラリ氏自身による紹介動画も本日配信開始!

株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区/代表取締役:小野寺優)は、ユヴァル・ノア・ハラリ著『NEXUS 情報の人類史(上・人間のネットワーク/下・AI革命)』(柴田裕之訳/原題 Nexus : A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI)を、2025年3月5日に発売いたします。
最新刊は、
石器時代からAI時代にいたるまでの「情報」の人類史!
激動の時代に立ち向かうための、ハラリの新たな挑戦!

世界を代表する“知の巨人”、ユヴァル・ノア・ハラリ氏。氏の核をなす3つの世界的な大ベストセラー『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』に続く、待望の書き下ろし最新作『NEXUS 情報の人類史(上・人間のネットワーク/下・AI革命)』の刊行まで、あと1ヶ月半を切りました。
ハラリ氏にとって6年振りの大著刊行となりますが、ホモ・サピエンスの歴史を「情報ネットワーク」の歴史として読み解きなおし、21世紀における民主主義の危機の原因を、そして、「AI革命」の真の射程を明らかにします。そして、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』刊行後に急浮上した数々の問題に正面から対峙し、本書で「人類はいま何をすべきか」について語ります。

本日、最新作『NEXUS 情報の人類史』の注目の目次を特別公開(本プレスリリース、後段をご覧ください)。また、日本語版のカバーデザイン、ハラリ氏による紹介動画も公開いたします。
*ブックデザイン=木庭貴信氏(オクターヴ)
■書籍のカバーにデザインされるハトについて
原書である英語版『NEXUS』をはじめ、各国版のカバー・表紙にはいずれも「ハト」がデザインされています。日本語版でも上・下巻にわたって、羽ばたくハトをデザインしました。
ハラリ氏はこのハトにどのような意図を込めているのでしょうか。
以下は、ハラリ氏からの言葉です。
『NEXUS』UK版表紙

ハトは平和のシンボルです。
それに加えて、本書には戦時中に軍事目的で使われた伝書バトにまつわる話も出てきますし、ハトはもちろん聖書に収録されたノアの箱舟の話にも登場します。
私たちは今や、この世界を破壊しかねない情報の大洪水の渦中にあり、ハトを待っています。
水は引いた、もう安全だ、というメッセージを携えた伝書バトの到来を待ち受けているのです。
そのハトがやって来ますように。


■ハラリ自身が『NEXUS 情報の人類史』を紹介する動画を本日公開!
「ホモ・サピエンス(賢い人)」。なぜ人間は自身をこのように名付けながら、自滅的なことばかりしているのか?
本書冒頭で掲げられるこの疑問に対して、ハラリ氏は長大な歴史を辿りながらその原因を分析し、そして現代に迫る人類の危機に挑む『NEXUS 情報の人類史』。
ハラリ氏による紹介動画(2種)をご覧ください。

「"知の巨人"ハラリが最新刊を自ら紹介」
「AIの何が本当に新しいのか? ハラリが最新作を語る」
■混迷の時代をハラリはどう読むか? 年末年始、NHKにハラリ登場!
この年末年始に放送されたBSスペシャル「情報は人類を滅ぼすか~ユヴァル・ノア・ハラリ 現代を読みとく」(NHK BS/2024年12月26日放送・2025年1月9日再放送)。この番組のために、NHKはハラリ氏への独占インタビューを実施しました。本書『NEXUS 情報の人類史』のメインテーマにつながる番組の内容で、人類が相対している重大問題にハラリ氏が警鐘をならし提言を発します。
また、2025年1月2日に放送されたNHKスペシャル「巻頭言2025 新・トランプ時代 混迷の時代はどこへ」(NHK総合)にも、ハラリ氏が登場。イーロン・マスク氏やトランプ氏の元側近、他の著名学者らも登場する中、知の巨人・ハラリ氏がこの混迷の時代に民主主義を守るためにはどうすれば良いのか、直言します。
■特別先行公開!『NEXUS 情報の人類史』目次
(上巻)
プロローグ
情報の素朴な見方/グーグルvs.ゲーテ/情報を武器化する/今後の道筋

第I部 人間のネットワーク
第1章 情報とは何か?
真実とは何か?/情報が果たす役割/人間の歴史における情報
第2章 物語──無限のつながり
共同主観的現実/物語の力/高貴な嘘/永続的なジレンマ
第3章 文書──紙というトラの一嚙み
貸付契約を殺す/文書検索と官僚制/官僚制と真実の探求/地下世界/生物学のドラマ/法律家どもを皆殺しにしよう/聖なる文書
第4章 誤り──不可謬という幻想
人間の介在を排除する/不可謬のテクノロジー/ヘブライ語聖書の編纂/制度の逆襲/分裂した聖書/エコーチェンバー/印刷と科学と魔女/魔女狩り産業/無知の発見/自己修正メカニズム/DSMと聖書/出版か死か/自己修正の限界
第5章 決定──民主主義と全体主義の概史
多数派による独裁制?/多数派vs.真実/ポピュリズムによる攻撃/社会の民主度を測る/石器時代の民主社会/カエサルを大統領に!/マスメディアがマスデモクラシーを可能にする/二〇世紀──大衆民主主義のみならず大衆全体主義も/全体主義の概史/スパルタと秦/全体主義の三つ組/完全なる統制/クラーク狩り/ソ連という一つの幸せな大家族/党と教会/情報はどのように流れるか/完璧な人はいない/テクノロジーの振り子
原註/索引

(下巻)
第II部 非有機的ネットワーク
第6章 新しいメンバー──コンピューターは印刷機とどう違うのか
連鎖の環/人間文明のオペレーティングシステムをハッキングする/これから何が起こるのか?/誰が責任を取るのか?/右も左も/技術決定論は無用
第7章 執拗さ──常時オンのネットワーク
眠らない諜報員/皮下監視/プライバシーの終わり/監視は国家がするものとはかぎらない/社会信用システム/常時オン
第8章 可謬──コンピューターネットワークは間違うことが多い
「いいね!」の独裁/企業は人のせいにする/アラインメント問題/ペーパークリップ・ナポレオン/コルシカ・コネクション/カント主義者のナチ党員/苦痛の計算方法/コンピューターの神話/新しい魔女狩り/コンピューターの偏見/新しい神々?

第III部 コンピューター政治
第9章 民主社会──私たちは依然として話し合いを行なえるのか?
民主主義の基本原則/民主主義のペース/保守派の自滅/人知を超えたもの/説明を受ける権利/急落の物語/デジタルアナーキー/人間の偽造を禁止する/民主制の未来
第10章 全体主義──あらゆる権力はアルゴリズムへ?
ボットを投獄することはできない/アルゴリズムによる権力奪取/独裁者のジレンマ
第11章 シリコンのカーテン──グローバルな帝国か、それともグローバルな分断か?
デジタル帝国の台頭/データ植民地主義/ウェブからコクーンへ/グローバルな心身の分断/コード戦争から「熱戦」へ/グローバルな絆/人間の選択

エピローグ
最も賢い者の絶滅
謝辞/訳者解説/原註/索引

■著者紹介
ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
歴史学者、哲学者。1976年生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、ケンブリッジ大学生存リスク研究センターの特別研究員もつとめる。2020年のダボス会議での基調講演など、世界中の聴衆に向けて講義や講演も行う。また『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ガーディアン』紙などの大手メディアに寄稿している。著書『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』、および児童書シリーズ『人類の物語 Unstoppable Us』(以上、河出書房新社)は世界的なベストセラーになっており、ハラリ氏の著作は、世界65の言語で累計4500万部発行されている。社会的インパクトのある教育・ストーリーテリング分野の企業「サピエンシップ」を、夫のイツィク・ヤハヴと共同設立。
■訳者紹介
柴田裕之(しばた・やすし)
翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』のほか、バーツラフ・シュミル『世界の本当の仕組み』(草思社)、ジェレミー・リフキン『レジリエンスの時代』(集英社)、ニーアル・ファーガソン『大惨事(カタストロフィ)の人類史』(東洋経済新報社)など多数。

■書誌情報
書名:NEXUS 情報の人類史(上・人間のネットワーク/下・AI革命)
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者:柴田裕之
仕様:四六判/上製/(上)304ページ、(下)328ページ
発売日:2025年3月5日
各巻税込予価:2,200円(各巻本体予価2,000円)
ISBN:(上)978-4-309-22943-0/(下)978-4-309-22944-7
出版社:河出書房新社

□本書に関する過去のプレスリリース等
●2024年12月23日 PR TIMES配信
【“知の巨人”ユヴァル・ノア・ハラリによる6年ぶり書き下ろし超大作!】『NEXUS 情報の人類史』、2025年3月5日発売決定!
●2024年6月21日 Web河出配信
ユヴァル・ノア・ハラリ最新作『Nexus』刊行決定!
●2024年2月2日 PR TIMES配信
ユヴァル・ノア・ハラリ、6年ぶりの大型書き下ろし最新作『Nexus』刊行発表! 日本語版出版権を河出書房新社が取得。
URL:

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