〈祝! 本日発表〉安堂ホセ『DTOPIA(デートピア)』が第172回芥川賞を受賞!

2025.01.15 18:30
河出書房新社
選考委員:小川洋子氏、奥泉光氏、川上弘美氏、川上未映子氏、島田雅彦氏、平野啓一郎氏、松浦寿輝氏、山田詠美氏、吉田修一氏
「文藝」2024年秋季号に掲載、2024年11月1日に単行本として刊行された、安堂ホセ著『DTOPIA(デートピア)』が、第172回芥川龍之介賞を見事受賞いたしました。

『DTOPIA』は、恋愛リアリティ―ショー「デートピア」を舞台に繰り広げられるスリリングかつ、重層的なストーリーを予測不能な角度から描き切った、自他ともに認める最高傑作。昨年10月、第46回野間文芸新人賞候補作にも選ばれ、選考委員各氏より高い評価を得た、著者第3作です。
第59回文藝賞を受賞したデビュー作『ジャクソンひとり』(第168回/2022年下半期)、第2作『迷彩色の男』(第170回/2023年下半期)に続く、3作、3年連続での芥川賞候補入りで、ついに栄冠を射止めました。
『DTOPIA』内容紹介
「DTOPIA(デートピア)」2024シリーズの舞台は南太平洋の楽園、ボラ・ボラ島。白人女性“ミスユニバース”を巡って、Mr.L.A、Mr.ロンドン、Mr.東京ほか、各国・各都市を代表する総勢10名の男が競い合う。
Date1からDate10まで、全10エピソードにわたるショーの撮影には40台ものカメラが使用され、視聴者たちは、島の隅々から、あるいは、空中、水中を回遊しながら出演者たちを捕捉し、絶えず追跡し続ける。
過去、現在、未来を縦横にトラッキングしながら、執着と忘却を繰り返す視点。切り貼り、編集されながら、増殖、膨張する楽園の時間。ジェンダー、セクシャリティ、人種、出自に対する暴力、あらゆる欺瞞と印象操作に晒されながら、彼らがたどり着いた先とは――。
すべての固定観念を問い直す、安堂ホセの圧倒的最高傑作。
「文藝」2024年秋季号


〈受賞後初イベント!〉1/26 (日)『DTOPIA』刊行記念 安堂ホセ × 伊藤亜和トークイベント&サイン会開催
恋愛リアリティ―ショー「デートピア」を舞台に繰り広げられるスリリングかつ、重層的なストーリーを予測不能な角度から描き切った第3作『DTOPIA』で見事第172回芥川賞を受賞した、作家・安堂ホセさん。
対談相手に、個性際立つ家族たちの姿、彼らへの思いをワンエンドオンリーの筆致で紡いだ、せつなくも愛しい第2エッセイ集『アワヨンベは大丈夫』(晶文社)が話題を呼んでいる、文筆家・伊藤亜和さんをお迎えし、トークイベントを開催いたします。
ジャンルを横断して多くのクリエイターたちがその才能を認め、今最も注目を集める新鋭のお二人に、それぞれの作品へ込めた思いや、日々の創作スタイル、最近の関心事など、縦横に語り尽くしていただきます。
トークイベント終了後、サイン会を予定しております。この機会をお見逃しなく!

【イベント概要&お申込みページ】
【対談者】伊藤亜和
1996年横浜市生まれ。文筆家。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。noteに掲載した「パパと私」がX(旧Twitter)でジェーン・スー氏、糸井重里氏などの目に留まり注目を集める。著書に『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)がある。
開催日:2025年1月26日(日)
開催時間:18:00~19:30(開場17:30~)
料金:1,650円(税込)
定員:100名
会場:青山ブックセンター本店 大教室(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
『DTOPIA』へこれまで寄せられた絶賛の声
安堂ホセは、物語の磁石を持っている。
現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。
あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。
読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。
――柳美里(作家)

いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、
「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。
――高橋源一郎(作家)

強烈な皮肉とクールな文体。
私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。
どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。
――佐藤究(作家)

この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。
異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。
――渡邊英理(文芸批評/大阪大学大学院教授)

典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない。
――水上文(文芸批評/文筆家)

語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。
極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。
――須藤輝彦(中欧文学/翻訳・批評家)
『DTOPIA』店頭用パネル


著者紹介
安堂ホセ(あんどう・ほせ)
1994年、東京都生まれ。2022年、『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞しデビュー。同作は2023年に第168回芥川賞候補、また2024年にフランス語版となる「Juste Jackson」がマルキ・ド・サド賞の候補となった。2023年、2作目となる『迷彩色の男』を発表。同作は2024年に170回芥川賞候補となり、最新作『DTOPIA』とあわせてデビュー以来3作連続の芥川賞候補となる。




書誌情報
書名:DTOPIA(デートピア)
著者:安堂ホセ
仕様:46判/上製/160ページ
発売日:2024年11月1日
税込定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-309-03928-2
装丁:川名潤
※各ストアにて電子書籍も絶賛配信中

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