2023年12月に惜しくもこの世を去られた、英国アンティークのレジェンド穴水佐起子さんが生前に収集した「アンティークライター」コレクションをまとめた、ムック本「ライター博物館」の出版を目指しております。出版費用としてクラファンを活用しています。こちら告知サイトです、募集開始は12月27日になります。■自己紹介
代表 坂理 次孝と申します。ユーロピアンコネクションは故・穴水佐起子が設立した、アンティーク商品を販売する会社です。
惜しくも前代表の穴水佐起子が昨年2023年12月にこの世を去りました。生前、穴水は彼女がこれまで集めてきた、「アンティークライター」コレクションをまとめた本「ライター博物館」を再刊行することを願っておりました。しかしそれが叶う前に天国に旅立ってしまいました。
彼女に助けてもらわなければ、今の私はなかったと思います。たくさんの大切なことを私に教えてくれました。彼女に恩返し出来ることはこれくらいしか出来ません。彼女の思いを継いでこの本の出版を成し遂げたいと思っています。
この私の思いに賛同いただいたチームの仲間たちと共にこのプロジェクトを成功させたいと真に願っております。皆様のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い致します。
2023年7月有明アンティークフェアにて■このプロジェクトで実現したいこと
2023年12月に惜しくもこの世を去られた、穴水佐起子さんが生前に収集した「アンティークライター」コレクションをまとめた本「ライター博物館」を同氏への追悼本として再編集の復刻版を出版したいと考えております。
25年ほど前に同タイトルの本が出版・販売されておりましたが、本書「ライタ-博物館 」は、現在Amazonマーケットプレイスなど、古書を扱う二次流通マーケットではプレミアのついた高額な価格で取引されております。こちらの本の大型化・再編集した新しい書籍を考えております。この「ライター博物館」は 日本では1番のアンティーク・ビンテージライターをまとめた本になり、ライターの産業史資料としても価値のあるものになると思っております。
例えば、日本のライター史は戦争の歴史とも大きく関わりをもっています。日本では1920年代からオイルライターの製造が本格化しましたが、日中戦争勃発(1937年)後は軍需以外の金属使用の制限によりライター産業は一時衰退します。しかしながら、第二次大戦後に敗戦国であった日本において「MADE IN OCCUPIED JAPAN(占領下日本製)」と書かれたライターが多く作られるなど、戦後復興の産業としてライターが大きく貢献します。当時、物資の不足していた日本においてライターは廃材や軍需用品の金属を材料に転用して製造できたことから、戦争から立ち直る日本人のために好適な製品となりました。
■プロジェクト立ち上げの背景
「ライター博物館」は実際2000年代に墨田区にあった博物館です。墨田区の奨励により行われた「小さな博物館プロジェクト」に穴水佐起子が参加し、当時、彼女が経営していた「アイビーアンティークギャラリー」の一角に常設されました。地方から東京へ修学旅行に来る生徒さんたちへ、博物館を開放し紹介するなど、地域事業にも多く参加・貢献しておりました。後日生徒さんから頂いた、素敵なお手紙の画像に掲載しましたので是非ご覧ください。
今から25年ほど前に穴水のアンティークライターコレクションをまとめた「ライター博物館」がグリーンアロー出版社より販売されましたが、現在では出版社もなくなり、絶版プレミアの書籍となってしまい入手するのが困難になってしまっております。
今回のプロジェクトではこの「ライター博物館」を再編集・拡大化し復刻再出版を行いたいと思っておりおます。また、穴水佐起子のアンティークに関するこれまでの貢献・功績をまとめた追悼本としても紹介できればと思っております。
掲載するライターコレクションは、穴水佐起子が世界中から集めたものになります。 穴水佐起子はヨーロッパのアンティークを日本に広めた第一人者であり、当時日本随一のライターコレクターでした。さらに「なんでも鑑定団出演」や「日本で初めての英国パブの設計」「ハウステンボスのインテリア設計」「三鷹ジブリの森のステンドグラス」など、数々の事業に参加してきました。
惜しくも2023年12月27日に亡くなりましたが、彼女の功績を伝える追悼としてもこの本を出版したいと思っております。
■穴水佐起子とは
穴水佐起子は1969年に英国に渡り数々の事業にかかわった、当時ではめずらしい女性実業家でした。また当時の日本には「骨董」という言葉しかなかったのに対して、「アンティーク」という言葉を初めて「生活骨董」として日本に紹介した人物でもありました。
帰国後に「マダム花田」こと花田美奈子さんと共に、日本で最初の本格的なロンドンパブ「
」のオープン準備に奔放します。1975年4月のことでした。
パブ・カーディナル銀座 オープニングレセプションにて
その後も墨田区に「アイビーアンティークギャラリー」という日本ではまだ珍しかったアンティークショップをオープンさせました。英国・欧州のアンティークファンであれば、一度は訪れたことがある人もいるかと存じます。実際の「ライター博物館」はこのギャラリーの一角に併設されておりました。
また、2003年には「ユーロピアンコネクション有限会社」を設立。インテリアコディネーターとして、「
」の特徴的なデザイン装飾である欧州アンティークをイギリス他、ヨーロッパの国々から直接輸入、それまでになかった新しいアンティーク調のホテルを作り上げる事業を開始します。「ホテルモントレ」ではこれまでに19ヶ所のインテリア内装を手がけました。ホテルの教会式場にて穴水が手掛けたステンドグラスを目にした方もいるかもしれません。彼女の功績は英国のビジネス雑誌 「
」にも特集されています。特集の中で穴水は、英国で消え行く伝統的パブや教会に新たな命を吹込み、救った女性として紹介されております。
■プロジェクトメンバー紹介 (敬称略)
■故・穴水 佐起子(あなみず さきこ)
1941年、東京都生まれ。聖心女子大学卒業後、イギリスに留学「野村証券ロンドン支店」に勤務。帰国後、ヨーロッパと日本の文化の違いを埋めるべく日常生活に使える西洋アンティークを紹介。ユーロピアンコネクション前代表 西洋のアンティーク家具や美術品を扱う。2023年12月27日に逝去
■坂理 次孝 (さかり つぐたか)
1979年、東京都生まれ。イギリス留学後、スクウェア・エニックス社、デアゴスティーニ・ジャパン社などを経て現・ユーロピアンコネクション有限会社 代表。20年以上にわたり玩具・模型のモノ作りを行ってきたが、穴水佐起子の思いを継いでユーロピアンコネクションに参加。今回のクラウドファンディング出版プロジェクトの発起人。
■飯島 信樹 (いいじま しんじゅ)
1945年、新潟県生まれ。日本大学生産工学部 建築工学科卒業。同大学助手を経て、1976年飯島建築設計事務所設立。日本大学生産工学部非常勤講師(2011年まで)一級建築士。日本建築家協会登録建築家。アイビーアンティークギャラリー(向島)設計。穴水佐起子氏やそのご家族とも旧知の間柄であり今回のプロジェクトに賛同。
■江川 博(えがわ ひろし)
英国アンティークショップ「Tin's Collection(ティンズコレクション)]のオーナー。穴水佐起子氏と一緒に英国へアンティークの買付に行くなど旧知の友人でした。ユーロピアンコネクションと共にホテルモントレーの内装など多くのホテル事業を一緒に手掛ける。今回のプロジェクトの実現に賛同いただき協力頂いていおります。
■渡部 達也 (わたべ たつや)
学生時代、アメリカを放浪中に購入したZIPPOをきっかけにライター蒐集の世界に入り込む。現在、日本唯一のライタークラブ「FEEF」(Far East Eternal Flame Lighter Collectors' Club Japan )の代表としてライター/喫煙具文化の伝承に尽力している。
■リターン(支援のお返し)について
基本は「完成した本:ライター博物館)」+「ライター博物館特別企画展」のチケットをリターン(支援のお返し)とさせて頂いております。*実際の申し込みはページ下部にあります。
1)完成予定の本「復刻版 ライター博物館」
『ページコンテンツ追加した、豪華復刻版!』
本のサイズ:A4変形(285×210mm)(予定)
ページ数:194ページ(予定) フルカラー
想定初版部数:1000部
販売予定価格:5800円(予定)
刊行予定:2025年5月予定 *早く完成した場合は順次発送させて頂きます。*サイズとページ数、発送日は変更になる場合がございます。
2)有明骨董ワールド2025入場チケット (2月10日(月)までにお申し込みの方のみ)
日程:2025年2月22日(土)、23日(日),24日(月)
場所:東京ビッグサイト
イベント内の特別企画展において、穴水コレクション特別展示:「ライター博物館」が開催されます。*日程の関係上、2月10日(月)までにお申し込みの方のみにイベント前に発送お届け致します。*2/10以降のお申し込みの場合はこちらのリターンは含まれませんのでご注意ください。
3)英国ワインコレクション
英国とワインをこよなく愛した、穴水佐起子氏にちなんで、ソムリエ限定の英国スパークリングと赤ワインのセットをリターンで用意いたしました。ワインを飲みながら、出来上がった本を楽しんでいただけますと幸いです。
Furleigh Estate Classic Cuvee Brut 2015
シャルドネ40%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ30%使用。手摘みにて収穫後全房圧搾し、7 か月後にティラージュし、瓶内2 次発酵にて18 か月間熟成。シチリアレモンやグレープフルーツのような熟度の高く濃いフレッシュな果実味にしぼりたてレモンのようなキレのある酸が感じられる辛口スパークリング。750ml 12.0%alc
Furleigh Estate Pinot Noir 2020
ジュラ紀初期の小石を多く含む砂利の土壌がある自社畑のピノ・ノワール100%を用いて、ステンレスタンクにてマロラクティック発酵後、半分はフレンチオークにて6 か月熟成し、残り半分はタンクで熟成したものを最後にブレンド。チェリーやラズベリーのような赤系果実味とフレッシュな酸とシルキーなタンニンが広がるミディアムボディ。750ml 12.0%alc
*ワインは上記を予定しております。場合により変更にある場合がございます。ご了承ください。※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。*ソムリエ&通信販売酒類小売業免許を有する「ひかりワイン」というエキスポーターから直送します。(通知書文書番号:熊本東法第313号)
■スケジュール
・リターン品:完成した本「ライター博物館」の発送予定:2025年5月予定 *早く完成した場合は順次発送させて頂きます。
・クラウドファンディング 締め切り: 2025年2月28日(金)
・特別企画展「ライター博物館展」: 2025年2月22日(土)、23日(日),24日(月)東京ビッグサイトにて開催。
・リターン品:ビッグサイト特別企画展チケットの発送予定:2025年2月上旬 *日程の関係上、2月10日(月)までにお申し込みの方のみにイベント前に発送お届け致します。*2/10以降のお申し込みの場合はこちらのリターンは含まれませんのでご注意ください
・クラウドファンディング 開始: 12月27日(穴水佐起子氏の命日)
■現在の準備状況
現在、ライターコレクションのメンテナンス、200を超えるアンティークライター再撮影作業、編集内容の考案、宣伝・PR方法の検討など、出版に向けて必要な素材・情報の準備を行っております。「ライター博物館」制作にご協力頂ける方がおりましたら、ご連絡頂けますと幸いです。
■最後に。。。
ライターというとZippoや100円ライターを思い浮かべる人が多いかと思いますが、その歴史は古く様々の工夫を得て現在の形になりました。そのメカニズムには工夫が凝らされ、また造形美はアートにまで昇華されておりました。これらの歴史は日本だけでなく世界の産業史の中に記録されるべきものであり、そういった意味でも、彼女の残した穴水コレクションは、歴史的資料としても価値が高いものであり、後世に伝え残していくべきものだと思います。
穴水佐起子という女性は本当にパワフルで愉快でそして何よりとても優しい方でした。自分のこと以上に他人のことを心配し、地域貢献などにも積極的に参加し、困っていた多くの人を助け、そしてアンティークの素晴らしを沢山の人に伝えてきました。最後に亡くなる前日まで仕事をしながらアンティークフェアのデザインを一緒に考えいました。そして亡くなるその時も大好きだったアンティークに囲まれながら、天国に旅立って行きました。
後日とある女優の友人様から連絡を頂いたのですが「本当に気持ちの良い、大切な友人でした。本当に惜しい人を亡くした」と仰っていました。本当に沢山の人に愛され感謝されてきた彼女の人柄や生き様が、この追悼の本を通して多くの人に知ってもらえれば嬉しく思います。そして天国の穴水佐起子さんにもみんなの気持ちがと届けばと思っております。
そういった沢山の思いの籠った一冊になればいいなと願っております。