今夜は「日本酒を食べてみる」のはいかがでしょうか。日本酒は「飲むもの」「料理に使うもの」という印象が強いと思いますが、実は「ジュレにして食べる」楽しみ方もできるんです!今回ご紹介するのは、少し手を加えることでスイーツにもおつまみにも変身する、リッチな風味の「日本酒ジュレ」。アレンジ次第でさまざまなレシピに活用できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
いつもの料理をちょっとリッチに。汎用性抜群な「ジュレ」の魅力
ぷるんとした食感とやさしい喉ごしが特徴の「ジュレ」。キラキラと美しく輝き、料理やスイーツに少し添えるだけで食事の席を華やかに彩ってくれます。
リキュールや果汁を使って作り、カップスイーツやケーキにする方法もありますが、最近では「ポン酢ジュレ」「コンソメジュレ」のように調味料を使って作り、料理に添える方法もあります。ホテルやおしゃれなレストランで見かけたことがある!という方も多いのではないでしょうか。
「ゼリー」と「ジュレ」の違いは?
「ジュレ」に似たスイーツとして子どもから大人まで人気の「ゼリー」が挙げられます。どちらもゼラチンなどの凝固剤を使って固めて作りますが、この2つの違いはどこにあるのでしょうか。
実は、この2つの違いは「言語の違い」だけ。「ゼリー」は英語、「ジュレ」はフランス語から来た言葉で、作り方や見た目に大きな違いはありません。強いて言えば、ゼリーはプリンなどと同じようにカップに入っているイメージが強い一方、ジュレはもう少しとろみがあり、クラッシュして半液状になったものであることが多いでしょう。
ちなみに、ゼリーとジュレの語源はラテン語で「凍る、固まる」を意味するゲラーレ(gelare)が由来ではないかと考えられています。イタリアの「ジェラート」も同じ語源であり、今もイタリアでは「ジュレ=凍らせたお菓子」と認識されているのだとか。
ドリンクにもおつまみにも!日本酒を使ったジュレのおすすめアレンジ3選
今回は日本で一般的な、ゼラチンを用いて作るジュレを日本酒「久保田」で作ってみました。
これまでにもKUBOTAYAでは日本酒を使ったゼリーアレンジを紹介してきましたが、それらの多くは甘いデザート用のアレンジ。今回はおつまみからデザートまで幅広く楽しめるよう、飲み物と合わせたり、料理と合わせたりと、さらなる楽しみ方を考案してみました。
ぷるぷるの食感と爽やかさが◎「レモン香る、日本酒ジュレカクテル」
まずご紹介するのは、シュワシュワとぷるぷるの喉ごしを同時に感じられる、炭酸を使った日本酒ジュレアレンジです。レモン果汁が爽やかに香るこのカクテルに使用したのは「久保田 千寿 純米吟醸」。千寿 純米吟醸はどんな料理にも合いやすい品の良いおだやかな風味を持つため、ぷるんとしたゼリーの喉越しの良さやレモンの香りにそっと寄り添ってくれます。
日本酒ジュレを崩しながらゆっくり楽しめる、お風呂上がりなどにぴったりな爽やかなカクテルです。
【材料】
水 100ml
レモン果汁 30ml
はちみつ 適量
久保田 千寿 純米吟醸 100ml
ゼラチン 5g
お湯 50ml
炭酸水 適量
氷 適量
【作り方】
① レモン果汁に、はちみつを加える。
② ①に千寿 純米吟醸と水を加える。
③ 80度以上に温めたお湯にゼラチンを入れ、混ぜる
④ ②に③を加えしっかりと混ぜ、粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
⑤ ④が十分に冷えたら、グラスに氷を入れ、クラッシュした④と炭酸水を注いだら完成。
久保田 千寿 純米吟醸
1,800ml 3,160円(税込3,476円)
720ml 1,470円(税込1,617円)
300ml 740円(税込814円)
※商品の価格は2024年11月13日現在のものです。
ゆずの風味と出汁の組み合わせがクセになる!「日本酒ジュレ×冷やしおでん」
続いてご紹介するのは、おでんに日本酒ジュレをのせるアレンジ。おでんと日本酒の組み合わせは鉄板ですが、その発想をヒントにおでんと日本酒をジュレで楽しむ方法を考えてみました。
ジュレに使ったのは「久保田 ゆずリキュール」。日本酒のだし割りは有名な一方、「ゆずのお酒と合うの…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ゆずリキュールは実は出汁との相性が抜群。出汁の旨みの後にゆずの爽やかな風味が広がり、おでんにパンチを加えてくれます。クセになること間違いなしな味わいです。
具材と合わせていただくと、日本酒ならではの風味もフワッと鼻に抜けて、出汁をよりマイルドに感じることでしょう。お鍋をポン酢で食べるのがお好きな方や、薬味が欠かせない!という方にも、ぜひ食べていただきたい組み合わせです。
【材料】
水 150ml
久保田 ゆずリキュール 150ml
ゼラチン 5g
お好みのおでんの具
【作り方】
①鍋に水とゆずリキュールを入れて、弱火にかけて80度くらいに温める。温まったらゼラチンを混ぜて溶かす。
②①を冷蔵庫で冷やし固める。
③冷やしたおでんの具をお皿に盛り付け、クラッシュした②をかけたら完成。
今回はよりジュレの食感を味わえるよう、冷やしたおでんに日本酒ジュレをかけてみましたが、ご家庭で作ったあたたかいおでんや市販のおでんでも美味しく味わえます。前日の残ったおでんを使って、おでんを2度楽しむのもおすすめです。
久保田 ゆずリキュール
720ml 1,460円(税込1,606円)
※商品の価格は2024年11月13日現在のものです。
スパークリング日本酒で作る!大人の「日本酒フルーツジュレ」
最後にご紹介するのは「久保田 スパークリング」とグレープフルーツを合わせてジュレにした日本酒デザートです。久保田 スパークリングは泡が細かく、甘酸っぱい味わいのお酒。ゼラチンで固めると、スパークリングのシュワっと感は薄れるものの、しっかりと感じられる甘みがグレープフルーツの酸味とぴったり合い、舌にやさしい刺激を感じる微炭酸ジュレとなります。
季節によって果物を変えて、日本酒と旬の果物をジュレで楽しむのもおしゃれです。
【材料】
ピンクグレープフルーツ 1個
砂糖 大さじ4
ゼラチン 5g
水 150ml
久保田 スパークリング 150ml
【作り方】
①グレープフルーツは薄皮を剥き、実を食べやすい大きさに切る。※1
②鍋に水を入れ、沸騰したら火を止めて、砂糖を加える。
③砂糖が溶けたら、ゼラチンを加えよく混ぜる。
④①と「久保田 スパークリング」を③に加えて混ぜる。
⑤バットやタッパーに③を流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
⑥固まったら、スプーンでゼリーを崩しながら器に盛って、完成。
※1薄皮を剥いた状態で容器に入れると、自然と果汁が底に溜まります。果汁は④の工程で果実と一緒に加えましょう。
久保田 スパークリング
500ml 1,350円(税込1,485円)
※商品の価格は2024年11月13日現在のものです。
作り方は簡単!今夜は日本酒をジュレにしてみるのはいかが?
他の食材と馴染みやすいため、料理のおいしさを引き立て、マリアージュを楽しみやすい日本酒ジュレ。複数の日本酒でジュレを作ってみると、それぞれの香りや味の違いをよりしっかりと感じていただけると思います。
今回ご紹介したレシピは、基本的にはゼラチンと水とお好みの日本酒を混ぜて冷やすだけでできる簡単なもの。野菜や果物を一緒に固めてみたり、料理にかけたりと、アレンジの幅は無限大です。ぜひご家庭にある食材やお酒を使って、さまざまな日本酒ジュレをお楽しみください。
いつもの料理にひと手間を加えて、食事の席を華やかにしてみませんか?
※ご紹介したレシピには、全て日本酒を使用しています。未成年やアルコールに弱い方、妊娠・授乳期の方、運転のご予定がある方の飲用はお控えください。
酒小町
20〜30代限定の日本酒コミュニティ『酒小町』が運営するクリエイティブチーム。「お酒の場と交流が好き」なメンバーがそれぞれの得意分野を活かしあい、SNS投稿/PR/イベントの企画・運営など、多岐にわたる活動を行なっている。日本酒への偏愛から生まれるユーザー目線の意見や革新的なアイデアが強み。viasakekomachi.jp