カクテルのミクソロジストが醸す!多賀の新しい魅力を発信するクラフトビール醸造所

2024.11.05 20:58
今年の8月、故郷の滋賀県多賀町にて「くにうみ醸造所」を開業し、地元の小麦と柚子を活かしたビール『YUZU WIT -晨-』を考案しました。今回の挑戦では、醸造所内での製造に向けて運転資金を集め、多賀町の魅力を全国に届けることを目指します。地元にちなんだビール造りで、地域の魅力を発信していきます!【11/2追記1:お詫びとお願い】
手違いにより、リターンの備考欄が必須項目になってしまっています。
備考欄には「くにうみ醸造所」と入力して手続きを進めていただければ幸いです。
(もちろん他文言でも問題ございません。お手数をおかけして申し訳ありません)【11/2追記2:1stゴール達成です!】
目標金額の100万円を達成しました!支援していただいた方々、本当にありがとうございます。
あたたかい応援の声を多数いただき、どうすれば、さらに多賀の魅力を感じてもらえる醸造所になるかを改めて考え、ネクストゴールの設定に至りました。
最終日まで、約一ヶ月。全力で走り抜けますので、引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願いします!
また目標金額達成に伴い、3つのリターンを追加いたしました。
詳しくはリターン一覧をご覧ください!
はじめまして、くにうみ醸造所の代表・醸造士の宮下純(みやしたじゅん)と申します。
帝国ホテル大阪にて修業をしたのち、2005年滋賀県彦根市にてバーテンダーとして独立。2010年から彦根駅前にてオーセンティックバー「サロンバー・シスル」を経営しています。カクテルのコンペティションなどにも挑戦しながら、バーテンダーとしてより質の高いサービスを提供できるよう研鑽を積んでまいりました。
私がバーテンダーを目指し始めたころ、一番初めに学びを深めたお酒が「ビール」でした。「とりあえずビール」という言葉が馴染んでいるように、ビールは酒類のなかでも最も身近なものです。私自身もビールが好きで、JCBA認定ビアジャッジの資格を取ったり、バーにギネスのビールを設置したりするなど造詣を深めてきました。
彦根にバーを開業して20年。現役の折り返しともいえる大事な節目に今までの集大成として、原点ともいえるビールの醸造に挑戦したい。それと同時に、まだまだ魅力が眠っている故郷の多賀町をもっと盛り上げたい。そんな思いで、この8月、醸造所「くにうみ醸造所」と併設レストラン「BREW PUB Thistle」を開業いたしました。
当初はビールは研修先の二兎醸造さんのお力を借り、OEM(委託製造)を行っていましたが、この11月より、くにうみ醸造所内での製造もスタートしております。
最初のクラフトビールとして製造したのは、多賀町産の小麦と柚子を使ったベルギー伝統のホワイトビール『YUZU WIT -晨-』。柚子の風味が爽快なエールビールです。
「晨」には夜明けという意味があります。当事業の初めのクラフトビールということで、一日のはじまりと醸造の幕開けを重ねて考案いたしました。
今回のプロジェクトのリターンとしては、くにうみ醸造所で醸造する初のクラフトビール「Pale Ale-高(たか)-」を考えております。多賀町産の香木、黒文字と柑橘系ホップが爽やかでウッディな味わいを織りなします。

ぜひご賞味ください。
醸造所を建設した故郷の滋賀県多賀町は、山々に囲まれ、田畑が広がる自然豊かな地域です。滋賀県の私鉄、近江鉄道の終着地であり、湖東地域を代表する観光地「多賀大社」があります。お正月になると、県内外から多くの人が初詣にいらっしゃいます。
くにうみ醸造所はこの多賀大社の前にある絵馬通りの一角に位置しています。多賀町には他にも自然を活かしたレジャーが多く、登山スポットとして愛されている霊仙山や、その山中にある河内の風穴(鍾乳洞)なども魅力の一つです。
私は歴史を知ることが好きで、多賀町に関する物語も多く学びながら育ってきました。この場所にはインスピレーションを刺激する様々な物語や風景があります。私が多賀町で最も魅力的に思うのはその歴史です。
今までバーテンダーとして、様々なカクテルを考案してきましたが、常に大切にしていたのは「創作意図」でした。それぞれのカクテルにストーリー性を持たせ、価値を膨らませることを意識して邁進してまいりました。
今後はその経験を活かし、多賀町の歴史や風土をビールに込め、魅力を伝えていきたいと考えています。
この節の最後に、少しだけ姓「宮下」と関係のある、多賀町の物語をお話させてください。
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多賀町には昔、久徳城という城がありました。その城の初代城主は、それはそれは美しい女性を妻に迎えたそうです。しかし出産の際になって女性は部屋に籠りきり、「誰も自分の姿を見てはならない」と言いました。

(なんだか、とても聞いたことのあるお話ですよね?もう少し続きがあります)

そんな言いつけがありながらも、やはりというべきか、城主の久徳氏はうっかり部屋をのぞいてしまうのです。女性の正体は龍世より舞い降りてきた龍女でした。正体を知られてしまった彼女は龍になり、多賀の山々を超えて元の世界に帰っていきます。

その道中、龍女は多賀町の山奥(霊仙山)の集落にある谷神社で休憩をしたそうです。そして、休ませてもらったお礼をしたあと、龍女は去っていったといいます。
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そしてこの谷神社の下に住んでいた一族が、私の家系である「宮下」です。現在は廃村になっていますが、私も幼い頃はこの話の中に出てきた集落(入谷集落)に住んでいました。
この話の他にも、多賀大社にまつわる歴史や一帯を支配していた豪族の物語など、多賀町には様々な言い伝えが残されています。自分を形作った土地のことを知るワクワク感は、多賀町への愛着をますます高めてくれました。
この醸造所を通して、多くの方が多賀町を知るきっかけ作りができることを願っています。
くにうみ醸造所の名前は、多賀大社の御祭神が伊邪那岐大神と伊邪那美大神というくにうみの神様であることに由来しています。この二柱の大神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、日本の国土と八百万の神々を産んだと言われています。
醸造所が、多賀町の方々に親しまれるように、そして私たちのビールがこの地の良さを全国に広く伝えられるように願い、名前をいただきました。
そして、ロゴには多賀の入り口に位置する醸造所として、多くの人々に来ていただき、人と人、人と土地との良い出会いを生みたいという想いを込めています。
私たちの醸造所は多賀大社前駅から徒歩一分、大きな鳥居をくぐってすぐのところにあります。
この駅は多賀町唯一の駅でまさに玄関口とも呼べます。そして多賀大社に行くために通るのが駅前にある大鳥居です。
多賀大社の近く(=神紋)、鳥居の傍で多賀町と人々をつなぐ場になりたいという想い。そしてもう一つ、ある物語がこのロゴを作るきっかけとなりました。
みなさんは鳥居の起源の一つとして考えられている、「鶏の止まり木(鶏居)」のお話をご存じでしょうか。
有名な神話の一つ、天岩戸のお話のなかに鶏が登場します。夜明けを告げる鳥の鳴き声で天照大御神を外に出そうとするのですが、その鳥を止まらせた宿木こそ鳥居の起源です。
実は鶏はバーテンダーの象徴でもあります。バーテンダーが作る飲み物「カクテル」は英語でcocktail。直訳すると、雄鶏の尻尾になるからです。
今まで培ってきたバーテンダーとしてのスキルを活かし、多賀町に人々との良い出会いを呼び込む一助になりたいと考えています。
このクラウドファンディングでいただいたご支援は、くにうみ醸造所内での醸造のために使う予定です。
くにうみ醸造所はレストラン(「BREW PUB Thistle」)を兼ねており、こちらは今年八月にオープンいたしました。こちらではランチの他、ビアコーディネーターの資格を持つシェフによるペアリングメニューをお楽しみいただけます。
▼ドリンク&ペアリングメニュー ※ランチメニューは別
10月現在、レストランではビールも提供いたしますが、醸造免許申請中の為、醸造所内で醸造したビールではなく、OEM(委託製造)のビールを提供することになっています。
10月以降はくにうみ醸造所内でのビールの製造を開始予定であり、軌道に乗ってからは、ネット販売と店頭販売を計画しております。
店内でも多賀町の情報発信ができるように努め、地元の人はもちろん、町外からいらした方にも楽しんでいただける場所にしたいと考えております。
ご支援いただいた場合には、くにうみ醸造所内で製造したビールセット等のリターンを送らせていただきます。
味やビールの品質にこだわりながらも、親しみを感じてもらえるお店を目指し、準備を進めています。
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レストラン(BREW PUB Thistle)…11:00~18:00(L.O 17:00)※水曜日不定休
くにうみ醸造所を始めるにあたり、私は3年前から様々な補助金や銀行からの借入を受けて準備を進めてまいりました。しかし醸造機械は全て輸入品です。ここ数年の円安や世界情勢により輸入コストなどの経費が膨れ上がり、運転資金が足りなくなってしまいました。それに加えて安定したビール製造の為には1年分前払いでの原材料を仕入れないといけません。安定した生産と運営の為に運転資金を募りたいと思います。
今までの準備及び、今後の予定は以下の通りです。
『準備と今後の予定』

2022年1月…近江麦酒さん(大津市)で研修

2023年3月~2024年5月…二兎醸造さん(近江八幡市)で研修

2023年5月~2024年4月…オンライン醸造家向け麦酒醸造講座受講

2024年4月…店舗完成

2024年8月…レストラン(BREW PUB Thistle)オープン

2024年10月…醸造免許取得予定

        醸造所(KUNIUMI BREWING)オープン

        クラウドファンディング開始

2024年11月末…クラウドファンディング終了

2024年12月…リターン発送開始
どうぞご協力よろしくお願いいたします。
※20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の方に対しては酒類を提供いたしません。
・3000円:お気持ちセット(お礼のメール・HPに名前掲載)

・5000円:親子グラス(大500mlと小200ml)

・6000円:ビール3本セット

・9000円:「YUZU WIT-晨-」3本セット(8名様まで)

・1万円:ビール6本セット

・1万千円:BREW PUB ThistleマスコットTシャツ

・1万2千円:ビール3本+オリジナルTシャツセット

・1万5千円:レストランに名前プレート掲示

・2万円:ビール12本セット+ペアグラス小200ml2個

・2万4千円:1年間1杯目提供券

・2万5千円:名前プレート掲載+BREW PUB Thistleでお使いいただける2割引きクーポン券6枚

・3万円:ビール12本セット+Tシャツ1枚+親子グラス(20人限定)

・5万円:醸造体験(当日ビアペアリングランチ付)+体験で醸造したビール12本(後日発送)

・6万円:オリジナルラベルデザインビール30本(中身・デザインはご相談ください)

・8万円:ペア醸造体験(当日ビアペアリングランチ付)+体験で醸造したビール24本(後日発送)

・10万円:オリジナルラベルデザインビール80本(中身・デザインはご相談ください)

・30万円:オリジナルビール1ロット(180L)製造(依頼に沿ったビールを製造いたします)

※クラウドファンディング終了後、順次送らせていただきます。
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リターンのメインはクラフトビール「Pale Ale-高(たか)-」です。
前作「YUZU WIT-晨(あさ)-」はOEM(委託醸造)のビールでしたので、このビールがくにうみ醸造所で醸造する初のクラフトビールになります。多賀町産香木、黒文字と柑橘系ホップを用いたエールビールです。
多賀町は多賀大社の祭神イザナミ大神が初めて天より降り立った地。神の坐所、「高」と呼ばれ、転じて多賀となったという説があります。伝承に登場する場所は今もご神木がそびえ立ち、信仰を集めます。
黒文字と柑橘が織りなす爽やかでウッディな風味と味わい。山を散策しているときの木漏れ日の神々しさをイメージして醸造します。
ラベルは「晨」のラベルも手掛けていただいた、水墨画家の濱中応彦先生の作品を使わせていただきます。
▲「YUZU WIT-晨-」のラベル
濱中先生は日本水墨画美術協会の理事長も務められており、多賀大社にも作品を奉納されています。
▲奉納されている作品
くにうみ醸造所ではこれから、新たな多賀の魅力の発信地として、より多くの人にこの地域の良さを知ってもらえるように活動していきたいと考えています。
ビールの醸造はもちろんのこと、レストランを通じたビアペアリングメニューの提供にも力を入れていきます。ビアコーディネーターとバーテンダーが考案した、料理とビールの新たなコンビネーションを、よりカジュアルに楽しんでいただけるよう、親しみやすい価格にて提供していく予定です。
またビール以外のメニューにも多賀の特産品を取り入れていく予定です。ぜひ一度くにうみ醸造所に足を運んでいただければと思います。
みなさまご支援のほどよろしくお願いいたします。

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