ー15 年目を迎えるジビエプロジェクト ー「国産ジビエ 鹿肉カレー」試食会開催!

2024.10.31 18:25
15年の歩みを刻む国産ジビエメニュー、今年も再び登場!
首都圏の約60店舗で、2024年9月から国産ジビエ 鹿肉カレーが期間限定で販売開始。今年は新たな店舗も加わり、ジビエの普及をさらに広げます。鳥獣被害対策として捕獲された鹿肉を使ったこのカレーは、赤ワインやスパイスの豊かな味わいが楽しめます。高たんぱく・低脂質でヘルシーな鹿肉の魅力を味わいつつ、持続可能な社会の実現に貢献するプロジェクトです。一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事兼オーベルジュ・エスポワールオーナーシェフ、藤木徳彦氏(以下、藤木氏)が監修しています。
国産ジビエ 鹿肉カレーが生まれた背景と未来を語る藤木氏


 2024年9月から販売された「国産ジビエ 鹿肉カレー」には、ジビエ業界の発展に大きく貢献してきた藤木氏の尽力があります。藤木氏は1998年から「おいしいジビエを捨てずに生かしたい」という思いから、自身でジビエの活用やおいしさを伝える取り組みをはじめ、その後一般社団法人日本ジビエ振興協会を立ち上げました。
 藤木氏は、鹿肉の安全性を高めるため、解体から処理に至るまで徹底した衛生管理体制を構築するため、国産ジビエ認証制度の策定を国へ提案し、策定後は制度の推進に取り組んできました。その努力が実を結び、徐々に国産ジビエの認知が広がってきました。
 現在、全国の30箇所にある「国産ジビエ認証取得施設」で加工された鹿肉は、厳しい衛生管理のもと、品質が保証され、大手外食や、企業給食への活用が進んでいます(今回のカレーで使用する鹿肉も、認証を受けた施設で加工されたものです)。
 また、JR東日本クロスステーションでは、2010年から鹿肉を使ったメニュー開発を藤木氏監修のもとおこない、東京近郊のJR東日本のエキナカの自社店舗で、駅弁やハンバーガーなど様々な商品を販売し、今年で15年を迎えました。
カフェ営業グループ 担当部長 権田耕一


ベックスコーヒーショップでのジビエカレー販売、消費者の反応と広がる影響
 ベックスコーヒーショップでは、国産ジビエ 鹿肉カレーの販売が3年連続で継続されており、SNSや店舗アンケートでも「気になる!」という多くの声が寄せられています。ジビエは専門店でしか味わえないというイメージがありましたが、チェーン店での提供により、多くの消費者にとって新しい体験となっています。また、カレーはただの一品料理ではなく、ジビエの持つヘルシーさや持続可能な社会の実現への貢献というメッセージも発信されており、消費者から支持を集めています。
ベックスコーヒーショップの営業責任者である権田氏は、「販売が継続されている背景には、消費者の関心が高まっていることが大きく影響している。SNSやアンケートでの反応からも、ジビエカレーを待ち望む声を感じています」と話しています。特に「今年こそ食べてみたい」といった前向きな意見も多く、ジビエに対する好意的な評価が広がっています。
 ただ、ジビエが持つ本来の魅力や、その背後にある鳥獣被害対策、地域貢献への意義についてはまだ十分に広がっていないという現実もあります。権田氏は「もっと多くの方々に、ジビエを食べることが地域や環境にとっても重要な取り組みであることを知っていただきたい」と強調し、昨年度を上回る販売目標を掲げ、店舗や電車の中吊り広告などを活用した情報発信に力を入れたいと語っています。
捕獲従事者 濱口敏昭氏


現場で命を扱う捕獲従事者の声
 捕獲に従事する濱口氏は、「動物にできるだけストレスやダメージを与えず、素早く対応することが大切だ」と強調します。そのため罠にかかった鹿を夜明け前から素早く回収し、傷を最小限に抑えることで良質な肉を提供することを心がけています。「命をいただく以上、その命を無駄にしないことが、我々の使命です」と語ります。
信州富士見高原ファーム戸井口裕貴氏


衛生管理と品質を守るプロフェッショナル
 解体処理を担当する戸井口氏は、鹿肉の衛生管理に最大限の注意を払っています。「どのような生活をしてきたか分からない野生動物を扱うため、肉質の見極めと内臓の点検は特に重要です」と話します。迅速な処理や適切な温度管理により、最高の状態で消費者に提供できるよう心がけています。「鹿肉を食べることが、環境保護と循環型社会の実現への一歩になることを願っています」とコメントしています。
常務執行役員 外食事業部長 坂下佳久


4者が連携した、自然の恵みが詰まったカレーをぜひ
 常務執行役員の坂下氏は、今回の国産ジビエ鹿肉カレーについて、藤木氏が監修したことと、国産ジビエ認証を取得した鹿肉を使用しているため、安全で安心できる食材を提供していることに自信を持っています。また、地元の捕獲従事者、加工会社、藤木氏と連携し、自然の恵みを大切にした商品をぜひ食べてみてほしいと語りました。


ベックスコーヒーショップHP:
公式X:
公式Instagram:

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