CoEの魅力は、パーソルグループの変革の最前線に携われること

2024.07.12 11:00
パーソルグループは、
で掲げた「テクノロジードリブンの人材サービス企業」の実現に向けて“テクノロジー人材・組織の進化”をテーマとした取り組みを進めています。この取り組みの中核としてグループ全体の事業やサービスにおけるテクノロジー実装・活用を強化するため、2023年4月に発足したのが「CoE(Center of Excellence)」です。


今回は、CoEの一員として1年間さまざまなプロジェクトを遂行してきた、パーソルホールディングスの鰐部(わにべ)と下田(しもだ)に、CoEの具体的な活動内容やその成果、さらに今だからこそ味わえるCoEならではの経験について聞きました。


「 CoE(Center of Excellence)」概要
パーソルグループ全体の事業・サービスでのテクノロジーの実装・活用を強化するために組成された組織。2023年4月にパーソルホールディングス内に設置され、2024年6月現在、パーソルテンプスタッフを中心に、グループ各社のテクノロジー実装・活用を支援している。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「
」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。
それぞれが専門性を持つプロフェッショナル
ーまず、これまでの経歴を教えてください。
鰐部:これまでは、通信キャリアをはじめ、エンターテインメント事業会社、デジタルメディア会社など、さまざまな業界を経験してきました。そのなかで変わらずに携わってきたのが、マーケティングや新規事業企画の領域です。時代の潮流に合った手法で新しいビジネスへのチャレンジができる企業をその時々で選択し、関心の高いテーマを軸にキャリアを築いてきました。現在はいわゆるDX企画職におけるマネジメントを担っています。

下田:新卒で通信キャリアへ入社し、代理店営業や営業企画を担当しました。その後5〜6年にわたってコンサルティングファームで営業力強化や業務改革のプロジェクトに携わり、マネジャーという立場でプロジェクトを進行していました。
パーソルホールディングスには2023年に3月に入社し、DX企画職の業務にあたっています。
ー多彩なキャリアを経て、パーソルホールディングスを選択した理由を教えてください。
鰐部:パーソルグループのグループビジョンである「はたらいて、笑おう。」に強く共感したためです。私自身もキャリアで悩み、今後を考えるなかで、人が「より良くはたらく」ことに価値提供していきたいと考えました。
「はたらくこと」は人生の中でも占める割合が多く、生きる軸となることを考えると、自分自身で幸せなキャリアをつくっていけることが大切だと感じました。はたらき方の選択肢が広がる中、より多くの方が最良なはたらく場所・機会の選択ができるようにサポートしていきたいと思い、入社を決めました。


下田:プロジェクトに一時的に関わったり、全体の一部に携わったりするはたらき方が多かったので、腰を据えて、手触り感を持ちながら中長期的な事業成長に貢献できる事業会社への転職を検討していました。
そのなかで、これまで長く携わってきたいわゆる「守りのDX」における経験を活かしつつ、顧客体験を向上させたり、ビジネスモデルを変革させたりするような「攻めのDX」にも挑戦したいと思っていたため、2つが合致したパーソルホールディングスへの入社を決めました。
課題解決の先にある、事業変革を推進するのがCoEの役割
ー今回は、おふたりが携わっているCoEでの取り組みについて話を聞かせてください。そもそもCoE とはどのような組織なのでしょうか?
鰐部:テクノロジーの力を活用し、パーソルグループの事業やサービスの価値向上を目指す組織です。


グループ各社では、お客さまへの価値提供を高めるために、新たなテクノロジーやデータを積極的に活用していく必要があります。このような点においてテクノロジー領域における専門性を持つCoEのメンバーが支援することで、「テクノロジードリブンの人材サービス企業」へと1歩ずつ進んでいるのです。


支援するにあたり、日ごろから「テクノロジーありきの課題解決にとらわれない」ことを意識しています。まずはテクノロジーを抜きにして、ビジネスやサービスの課題そのものに真摯に向き合うことが重要だと考えているためです。
そのうえで、課題を解決する最適な手段としてテクノロジーを活用できるのか、また、活用できるのであればどのような方法が良いのかを考えています。加えてあわせて変革するべきビジネス戦略や業務プロセスなどがないかも検討していきます。


こういった点を踏まえると、CoEはテクノロジーを武器にしながら課題を解決することはもちろん、事業を変革・推進する役割も担っていると捉えています。
ー2023年度はグループの中でも事業規模が大きいパーソルテンプスタッフへの支援が中心だったそうですね。
鰐部:私が室長を務めるSBUビジネス企画室では、昨年1年間で30件ほどのプロジェクトを進行しました。そのうちのほとんどのプロジェクトがパーソルテンプスタッフのものでした。


支援を開始する際は、パーソルテンプスタッフのメンバーと潜在的なビジネス課題を発掘・整理するところから開始します。その後解決策を立案していき、解決策を実行する段階では、CoEに所属する開発エンジニアなどほかのメンバーと連携しながら進行することも多いです。


パーソルテンプスタッフはおっしゃる通り事業規模が大きいため、関係する人数も多くなります。2023年度はCoE初年度ということもあり、関係構築やCoE内の連携方法など経験を積むには最適な環境でした。この支援経験を活かし、さらに多くのグループ会社を支援していきたいと考えています。
営業担当者の業務プロセス改善で三方よしの世界へ
ーここからは、具体的なプロジェクト内容について教えてください。
下田:私は、2023年度に、パーソルテンプスタッフとの協業プロジェクトを7つ経験しました。そのなかでもっとも印象的なのは、AIなどを活用したビジネスプロセス変革構想を策定するプロジェクトです。

例として、クライアント企業と派遣スタッフがマッチングに至るプロセスをご紹介します。まず、営業担当者が派遣就業先となるクライアント企業からご依頼をいただき、その後、社内の管理システムに案件情報を登録します。その情報が求人情報サイトに掲載され、派遣スタッフの方々から応募をいただき、マッチングに至るといった流れがあります。

こういったプロセスをAIなどのテクノロジーを活用しながら抜本的に見直すことで、クライアント企業や派遣スタッフの方々の期待に応えながら、雇用創出の拡大を目指すといったプロジェクトです。
ーどのような工夫をすることで業務効率化を実現できると考えているのでしょうか?
下田:たとえば、案件情報のシステム登録においては、営業担当者がスマホを使ってクイックに情報を登録できるようになれば、即座に案件情報を求職中の派遣スタッフの方々にお届けできるかもしれません。また、AIなどを活用してマッチングの確度をより高めることで、派遣スタッフとクライアント企業の両者のニーズに応えられると考えています。
ー現在の進捗はいかがでしょうか?
下田:2023年8月頃からスタートし、2023年度内はプロジェクトの構想を練る活動が中心でした。それがある程度形になり、これから具体的な施策を展開・実施していくフェーズに入ります。ここからは、開発メンバーやエンジニア、データサイエンティストなど専門性を持ったメンバーをプロジェクトに迎え、企画を具体化し、プロダクト開発に順次着手していく流れとなります。顧客体験の向上を実現するといった成果にしっかりと結びつけていきたいですね。
豊富な顧客データを活用し、マーケティング部門を強化
ー鰐部さんは、どういった形でCoEに携わっているのでしょうか?
鰐部:私の場合は、室長を担っていますので、各プロジェクトがそれぞれ成果を出すことに責任を持ちつつ、下田さんとは別のプロジェクトに関わっています。


今取り組んでいるのは、法人顧客データ活用の基盤づくりです。
パーソルテンプスタッフでは、デジタルマーケティング、インサイドセールス、そして対面営業するフィールドセールスなどのさまざまなプレーヤーが連携しています。これらのプレーヤーが獲得した法人顧客データやマーケティングデータを営業活動に活用することで、クライアント企業へのアプローチを効率的に行い、成約確度を高めていくことをミッションとしています。
ーどのように顧客データを活用していくのでしょう?
鰐部:パーソルテンプスタッフでは以前より、法人顧客データやマーケティングデータが蓄積されていました。しかしこれらを用いて、「派遣のニーズがあるクライアント企業の属性や課題」「ニーズが発生しやすい時期」などの傾向を導き出すには至っていませんでした。営業担当者の経験や感覚は大事ではあるものの、属人的ゆえに営業組織全体での再現は難しいという課題がありました。

このような課題を解決するために、データを活用しながらAIによるクライアント企業の需要予測を実施することで、「ニーズを持っている可能性が高い」クライアント企業への提案ができるようになります。タイミングをつかむことができればクライアント企業の満足度だけではなく、パーソルテンプスタッフとしての事業成長にもつながると考えています。
ープロジェクトの進捗状況と、今後取り組むべき課題を教えてください。
鰐部:AI需要予測モデルによる、確度が高そうなクライアント企業を特定する仕組みを構築し、現在は検証段階です。特定のクライアント企業においては、実際にニーズがあった確率と受注結果が連動していることを確認できました。


そういった流れもあり、営業・マーケティング領域で顧客データを活用して業務効率化に取り組むことの意義は、パーソルテンプスタッフのメンバーとも十分に共有できていて、それもこのプロジェクトを後押ししてくれています。


今は、データ検証をスモールな範囲で行っているので、今後は全国の営業担当者が活用できるように広げていくこと、さらにあつかう顧客データの幅も拡大させ、活用方法を増やしていくことを目指しています。
CoEの魅力は、パーソルグループの変革の最前線に携われること
ーここまでCoEとして複数のプロジェクトに携わってきて、CoEの取り組みのおもしろみはどこにあると考えますか?
下田:戦略を企画して構想を練る段階から始まり、それを実際にプロジェクトに落とし込んで開発し運用していくという、一連の流れすべてに携われる点がCoEの取り組みの魅力だと思います。


鰐部:大きなプロジェクトを動かしている実感は得られますよね。CoEにおけるプロジェクトは現在、パーソルテンプスタッフが中心ですが、ここで作った成功事例をほかの事業領域やグループ各社へも展開していこう、というマインドで取り組めるおもしろさもあります。


CoEのなかに目を向けると、それぞれ違う専門性や強みを持つプロフェッショナルが集まって、お互いに学び合うことができるので、成長実感や刺激が得られる組織だと思います。下田さんは、業務プロセスの変革に強みがあり、私はマーケティングを武器にしています。お互いにこれまで直接触れられなかった世界に触れながら、一つのプロジェクトを進めるのはおもしろいです。
ー一方、CoEの取り組みで難しさを感じるポイントもありますか?
下田:戦略や方針、プロジェクトのコンセプトなどを策定する段階では、経営層や本部長クラスの方々と対話しながら検討を進めていきます。そのような方々と同じ目線で進めるにあたって、視座を高く持つことが不可欠となるので、個人的にはそのあたり難しさを感じることもあり、研鑽する日々です。


鰐部:確かに、経営、事業戦略レベルのことを、グループ各社の経営層と接点を持ちながら遂行していくのは難しいものです。しかし、経営層と対話しながらプロジェクトを進行できるということは、人材サービス業の未来のあり方をともに考えて創っていける立ち位置にいるということだと思います。テーマは大きく、難題もありますが、それこそが今後私たちが立ち向かわなければならない課題であり、CoEのおもしろみではないでしょうか。
ーこのタイミングでCoEの活動に携わるからこそ得られる経験や魅力は、どのようなところにあると考えますか?
下田:パーソルテンプスタッフとの関係性を一から構築し、戦略をともに検討する2023年度だったとすると、ここからは、今まで作り上げてきた土台を生かしながら成果を出すフェーズです。
難易度としては高いものの、パーソルグループの変革の最前線に携われるポジションです。また、経営層を含めパーソルグループ内で強い期待感があることから、そういった環境ではたらけることは魅力のひとつだと思います。


鰐部:ここからは、「成果が出せている」「貢献できている」と実感できるフェーズになっていきます。下田さんのいった通りビジネスや事業全体へ大きなインパクトがある成果を出すのは簡単ではないものの、ただ「デジタルについて考え、扱う」だけではなく、「パーソルグループの成長に寄与できている」「お客さまから喜ばれている」といった価値を体感しながらプロジェクトを進められる土壌が整っていることは、これからのCoEの醍醐味になりそうです。


※2024年6月時点の情報です。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「
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