超絶人気のランクル250! 指名買いも多いけど「ライバル車」はどんなクルマが存在する?

2024.05.28 13:00
この記事をまとめると
■2024年上半期でもっとも話題になったのはトヨタ・ランドクルーザー250だ
■ランクル250が高級化・高額化したことでランクル300もオーナー層が被る
■ランクル250の海外勢のライバルたちも錚々たる顔ぶれが並ぶ
弟分的存在からライバルに成長したランクル250
  2024年の上半期に発売されたなかでも、ひときわ話題になっているランドクルーザー(以下「ランクル」)250のライバルになりそうなのはどんなクルマだろうか、考えてみた。
  まずはやっぱりランクル300だ。ランクル100や200の時代にも、出自がライトデューティ系とステーションワゴン系という違いはあるとはいえ、実質的には弟分的な位置づけのプラドとどちらを買うかよく比較されていたので、その意味ではこれまでも少なからず競合していたわけだが、ランクル250ではその関係性が変わった。
  価格もサイズも近づいて、機構的な共通性は高いながらもキャラクター的にはだいぶ異なる路線となったことで、これまで兄と弟というか上と下だった関係が、ほとんど正真正銘のライバルになったように思う。
  質実剛健を身上とするランクル250に対し、ランクル300は内外装の仕立てが高級で、より上等な装備が与えられているという違いがある。エンジンも排気量とともに直4とV6という大きな差がある。オフロードで乗り比べると絶対的な走破性は互角ながら、入力の受け止め方や上屋の揺れ方が異なり、ランクル250が得意とする部分もあるが、全体としてはランクル300のほうが快適性では上まわるように感じられた。
  じつのところ、ランクル250の価格が思ったよりもだいぶ高かったので、それならランクル300を買っておけばよかったと思っている人が少なくないようだが、納車が始まったあかつきにはどんな感じで評価されるのか、なかなか興味深い。
  ほかに日本車で何かあるか考えてみたところ、しいて挙げるとキャラクター的にはRAV4が微妙に競合しそうな気もするものの、ガチンコのライバルは現状では思い浮かばないが、いずれ出るレクサスGXは、それなりに価格差はあってもライバルになるはず。
  さらには、三菱が出すとウサワの次期パジェロや、連動して出てきそうな日産サファリもライバルになるに違いない。ジムニーの5ドアの動向も興味深いところだが、車格がだいぶ違うので競合という感じではなさそうだ。
海外勢ライバルには高級クロカンの名が並ぶ
  海外勢では、もちろんラングラー、ゲレンデヴァーゲン、ディフェンダーあたりが挙げられる。ただし、価格帯がラングラーは799~1030万円、ディフェンダーが836~1685万円と、一応は800万円程度から設定があるところ、ゲレンデヴァーゲンは倍の約1600万円~と違いすぎるので、「ライバル」としては外したほうが適切だろう。
  ディフェンダー110は、ランクル250とサイズもかなり近い関係にある。現代に蘇ったディフェンダーを含め、現行のランドローバー車はラダーフレームを廃してクロカン車としては珍しくモノコックを採用したのが大きな特徴となっているが、軽量かつ剛性面でもラダーフレームよりも優位と伝えている。
  実際、悪路走破性はかなりのものである上に、舗装路でも軽快で快適な走りを実現しているのはたいしたものだ。超先進的なオフロード向けの電子制御デバイスを搭載している点でもランクル250と共通する。
  また、ランクル250とディフェンダーは、デザインにちょっとパイクカーの要素が入っている点でも似ている、と個人的には思っている。サイズが近くて見た目がオチャメだけど、いざとなればどんな道でもガンガン踏み越えていける頼もしい実力の持ち主ということで、性能も性格も相通じるものがある。
  ただし、エンジンラインアップはだいぶ違って、2リッター直4ターボと4リッターV8ターボのガソリンと、3リッター直6のディーゼルと、直6やV8の設定があるあたりは、さすがランドローバーの一員らしい。
  一方のラングラーは、ランクル250というよりもランクル70のライバルのような雰囲気で、全長4870mm、全幅1895mm、全高1855mmというランクル250と比べてひとまわり小さいボディサイズもランクル70のほうが近いが、ランクル250とも少なからず競合する。
  スクエアな形状と平面基調のボディパネルにオーバーフェンダーを備えるなど、「いかにも」なルックスからして、もっとプリミティブなクルマを想像するところだが、じつはそうでもなくて、このデザインが好き!という富裕層のオーナーが多く、彼らに向けて中身が現代的に作り込まれているあたりは、むしろランクル70よりもランクル250に近い。とくに2024年5月に日本に導入された最新版は、乗り心地が改善され装備もアップデートされて、快適性が格段に向上している。
  ジープのそのほかの現行のラインアップは、あまり泥臭さを感じさせない、ランクルでいうステーションワゴン系に属しそうなモデルが多いのだが、ラングラーもまた、悪路走破性の高さはジープ随一であることには違いなく、見た目が限りなくヘビーデューティでも、中身はライトデューティ的な要素もかなりもち合わせているわけだ。

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