「IT技術」と「モノづくり技術」をクロスさせることで他にはない価値を発揮したい――パーソルクロステクノロジーの取り組みと展望

2023.11.28 11:00
パーソルグループは、
においてありたい姿として「“はたらくWell-being”創造カンパニー」を掲げ、はたらく個人の可能性を広げることに挑戦しています。


モノづくり・IT・研究開発など多様な領域における技術課題の解決を担うとともに、エンジニアをはじめとする技術者の派遣事業を展開するパーソルクロステクノロジー株式会社。“はたらく個人”の中でもエンジニアのはたらき方を変えることで、社会課題を解決していきたいという思いがあります。


今回は、取り組みと展望をテーマに、パーソルクロステクノロジーでIT営業本部と事業統括本部を管掌する執行役員本部長の山川に話を聞きました。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「
」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。
“一人ひとりが自分でキャリアを切り開く時代”を見据えて感じた、人材サービス業界の将来性
―まずは、山川さんのこれまでのご経歴から聞かせていただけますか。


ファーストキャリアは生命保険会社の営業職で、新たな営業組織を1期生として立ち上げる経験をしました。その後インテリジェンス(現・パーソルキャリア)に転職し、転籍や事業統合プロジェクトへの参画なども経験しながら、パーソルグループで20年ほどキャリアを積んで今に至ります。


私が転職活動をしていた当時はまだ終身雇用が主流でしたし、私は首都圏から離れた地域にいたため、転職活動の情報収集に非常に苦労しました。行き詰まりを感じたときに、偶然見つけた人材紹介サービスに申し込んだことが、人材サービス業界へのキャリアチェンジのきっかけです。


無料で転職について相談でき、自分一人では得られなかったような情報が豊富に得られ、さまざまなアドバイスまでもらえる。そんなサービスのあり方に非常に衝撃を受けたと同時に、これからの時代は「一人ひとりに“自分でキャリアを選択すること”が求められるようになる」と直感し、業界としての伸びしろに期待して人材サービス業界を志すようになりました。


―パーソルグループのキャリアの中で、どのような役割や業務を経験されてきたのでしょうか。


人材紹介サービスにおいて、キャリアカウンセラーとして5年ほど個人のお客さまへの営業を担当した後、サービス企画業務とIT関連業務をそれぞれ経験しました。


そして、ここまでの経験で人材紹介のビジネスモデルや組織構造が理解でき、どの場所でも一定のパフォーマンスが出せると自信がついたことを機に、視野を広げるべく人材派遣サービスのIT組織へ異動しました。


異動後は、事業再編に伴うプロセスや現場のオペレーション整備、システム統合などを行っていました。というのも、当時よりパーソルグループ内では積極的な事業再編が行われており、IT環境の整備も必要不可欠だったのです。ここ10年ほどは、事業再編に関わる一連の業務に奔走していました。
人材や技術、企業の“クロス”によって、社会やエンジニアとしてはたらく個人のニーズに応える
―ここからは、パーソルクロステクノロジーとはどのような会社か、概要から聞かせてください。


パーソルクロステクノロジーは、自動車や航空宇宙、産業機器などの“モノづくり”から、システムやWeb、通信といった“IT”まで、幅広い領域において技術的なコンサルティングや請負、エンジニア派遣などを手がける企業です。




私はその中で、テクノロジーを活用してビジネスやサービス、業務プロセスをデザインする「サービス戦略本部」を率いる役割と同時に、ITエンジニア派遣事業の営業組織「IT営業本部」も兼務しています。


―パーソルクロステクノロジーはどのような背景で設立されたのでしょうか。


IT・モノづくりエンジニアの人材派遣サービスを提供するパーソルテクノロジースタッフ、モノづくりの領域における人材派遣・業務委託・請負を行うパーソルR&D、両社の親会社であるパーソルプロフェッショナルアウトソーシングの合併によって、2023年1月に誕生しました。


昨今テクノロジー活用のニーズが急速に高まり、今後もその社会実装の加速が予測される中、エンジニアとしてはたらく個人の“多様なはたらき方”や“スキル獲得・キャリアアップ”に対するニーズも高まっています。


「“はたらくWell-being”創造カンパニー」を掲げてはたらく個人の可能性を広げることに取り組むパーソルグループとして、私たちの持つ採用・育成力と案件獲得力を活かし、このような
というのが、社会的な背景をふまえた一つの目的です。


またこれからの時代、ITとモノづくりの垣根は限りなく低くなっていくはずです。たとえば自動車の電子制御が当たり前のものになると、ハッカーによる乗っ取りを防ぐためにも、IT領域で培われた技術を応用して車のセキュリティを高めることが求められるようになりますよね。
こういったITとモノづくりの関連性が高まる中、パーソルグループが持つそれぞれの領域における技術を武器として“クロス”させ、シナジーを生みながら他にはない価値を発揮していきたいという思いも込められています。
はたらくエンジニアとお客さま、それぞれに提供できる価値とは
―続いて、パーソルクロステクノロジーへの“期待”にフォーカスして伺います。まずはたらくエンジニアの方々に対して、どのような強みを持ち、どのような価値を提供していけると考えていますか?


まず前提として、派遣というはたらき方は、組織や環境の変化に適応して自分自身を柔軟に変化させるという、今の時代においてビジネスパーソンとして求められるスキルを磨けるものだと言えます。
この観点から、エンジニアリング技術だけでなくビジネススキルも高め、キャリア形成における強力な武器を身につける機会を提供できることが、一つの価値だと捉えています。


また、これまで培ってきた案件獲得力と顧客基盤によって、活躍の場として幅広い選択肢を提供できることも強みだと自覚しています。思いを持って努力される一人ひとりのエンジニアに対し、さまざまな業界のモノづくりに携われる可能性や、ITに関してもインフラやセキュリティ、AIなど多様な領域に挑戦できる可能性を届けていきたいところです。


―スキル習得、人材育成という観点ではいかがですか?


パーソル総合研究所が実施した「
」の調査結果分析から、日本では新たなスキル・テクノロジーに対する関心や意識が諸外国と比べて低いことが明らかになりました。
出典:パーソル総合研究所,グローバル就業実態・成長意識調査(2022年),p14


これをふまえ、リスキリングやアップスキリングといったはたらく個人の継続的なスキル習得・向上を企業が後押しすることが重要だと私たちは捉えており、現在この人材育成に向けた取り組みに注力しています。


将来的には、パーソルグループとして蓄積してきた人材育成のノウハウや仕組みを活かしながら、モノづくりとITの両領域における知見を学べる拠点や仕組みを整備していきたいと構想しています。


―お客さまに対してはどのような強みを持ち、どのような価値を提供していけるとお考えですか?


総合人材サービス企業としての採用・育成力や、パートナー企業さまとの協業によって、幅広い領域に対応できるエンジニアを輩出できることが、強みになると考えています。それによって、たとえば戦略や企画のフェーズから実装・運用までEnd-to-Endでご支援することで、お客さまの事業に貢献していくというのが一つの価値提供のあり方です。


また戦略や企画のフェーズからご支援に入らせていただいたその先で、グループ内での連携によって、システム開発や運用・保守を請負や人材派遣などさまざまな手段で支えていきたいと考えています。
―人材派遣ビジネスの市況感もふまえ、今後の課題と捉えていることがあれば教えてください。


これからは、単に「人材が足りなくて困っているお客さまのもとへ人材を派遣する」というビジネスではなく、DXをはじめとしたお客さまの根本的なニーズに対して「こうすれば実現できるのでは」とご提案し、派遣や請負、業務委託といったさまざまな形で価値提供ができるようになっていかなければいけないと考えています。


そして、そういった提案や価値提供をするには、何よりも日本におけるエンジニアの数を増やす努力をしなければいけません。一社が与えられるインパクトは小さなものかもしれませんが、新卒の方や経験者・未経験の方、職業訓練校で学んだ方などがエンジニアとして新たなスタートを切れる組織や仕組みを作ること、営業を管轄する立場として派遣先やお仕事を見つけてくることに、パーソルクロステクノロジーでしっかりと取り組んでいきたいと思います。


―最後に、パーソルクロステクノロジーとしての今後の展望をお聞かせください。


特に大きなテーマとなるのが、“生産性を高める”ことです。日本の労働人口が減っていく中であらゆる企業が直面するこのテーマに取り組み、さまざまな企業をお手伝いし続ける存在になっていきたいと思っています。


こうした“はたらく”への向き合い方は、人材紹介や人材派遣のような、いわゆる人材サービスの“ど真ん中”からは少し外れる、間接的なものかもしれません。


しかし、テクノロジー活用によって生産性を高める過程において、結果的にこれまでにないポジションが生まれて新たなはたらき方が拓かれたり、人材不足に悩む企業の悩み解消につながったりしていくはずです。


そんな、“はたらくWell-being”を生み出すための手段としての生産性向上を世の中にご提供することを通じ、中期経営計画2026や、その先にあるビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現に向けた価値発揮ができる組織を目指していきたいと思います。


※2023年11月時点の情報です。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「
」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。

あわせて読みたい

JTBが「MY LIV PROGRAM」の販売を開始
PR TIMES
リクルートスタッフィング、SVリーグとVリーグの「明日夢(みらい)プロジェクト」に協賛、小学生向けバレーボール教室開催
ラブすぽ
他にはない特別なランドセル「ICHIGO ランドセル」誕生
PR TIMES Topics
情報技術の活用による事業価値の最大化をめざす──未経験から経営判断に影響を及ぼす人材に
talentbook
家事の宅配「カジタク」を全国に提供するアクティア株式会社(イオングループ)が「Smart相談室」を導入
PR TIMES
「ミガキイチゴ」と「ヒカリいちご」苺の食べ比べが楽しめる贅沢なパフェ
PR TIMES Topics
業務とテクノロジーのコンサルティングで、はたらき方を転換する ―パーソルワークスイッチコンサルティングが描くビジョン
PR TIMES STORY
派遣スタッフ・クライアント・社員の三者に価値を届けるDXを―パーソルテンプスタッフが掲げる戦略とその現在地
PR TIMES STORY
明治の文豪も愛用!? 歴史ある胃腸薬に込められた製薬会社の思い
antenna
スキマバイトアプリ『シェアフル』、ポジウィル株式会社と共催セミナー“「これだ!」と思えるキャリアが見つかるワークショップ”を1月30日(木)に開催
ラブすぽ
デジタル化で店舗オペレーションや経営を変革するークラウドPOSシステム「ポスタス」が描く未来
PR TIMES STORY
「酒粕グラノーラ」に3つの新商品登場
PR TIMES Topics
パーソルテンプスタッフが未来を見据えて取り組む、テクノロジー領域における3つの注力施策
PR TIMES STORY
パーソルテンプスタッフの営業プロセスにテクノロジー活用を
PR TIMES STORY
CityCampよりナイトケアドリンク「OFF COLA」発売
PR TIMES Topics
『シェアフル』スキマバイトリサーチ 、第二回「年末年始スキマバイト事情 実態調査」を実施
ラブすぽ
あなたはスキマバイトをやったことある?「スキマバイト/スポットワークに関する定量調査」を発表 スキマバイトの現在の推計人口は452万人、潜在人口は約3倍となる1431万人
ラブすぽ
メディカルアパレルブランドより「聴診器ポーチ」と「ショルダーストラップ」発売
PR TIMES Topics
グループ社員のアップスキリングに向けた新たな学びの場―「TECH UP CAMPUS」に込める思い
PR TIMES STORY
時給を重要視している世代とは!?『シェアフル』スキマバイトリサーチ 、「時給」に関する実態調査を実施
ラブすぽ