「まるで陶器。」400年の歴史を誇る山中漆器の新たな可能性をひらく。Product Brand MUDDY(マディ)の開発ストーリー

2023.10.20 12:20
MUDDY(マディ)とは


MUDDY(マディ)は株式会社ナカジマが2018年に開発したプロダクトブランドです。
約400年の歴史を誇る石川県加賀市の伝統産業 山中漆器の技法を用いて、表情豊かでひとつひとつ個性のある、まるで陶芸作家さんが手掛けたような一点ものの商品作ることはできないか?そんな想いから「まるで陶器。」をキャッチコピーに塗装で陶器のような風合いを表現したバスアイテムやテーブルウェアを作りました。
2018年にバスアイテム、2022年にテーブルウェアを発売、
2023年11月にギフトセットを発売します。


手作業で塗装を繰り返して陶器のような奥行きや揺らぎを表現する、
MUDDY(マディ)の作られ方


MUDDY(マディ)は樹脂製の「素地」と呼ばれる生地に塗装を施します。
塗装は機械や手作業で1回から2回行うのが一般的な塗装回数ですが、MUDDY(マディ)はその何倍もの塗装をひとつひとつ手作業で行います。
幾度となく試行錯誤を繰り返し、何度も何度も塗料を塗布しその表面の奥行き感が完成。
陶器の釉薬をかけたような奥行きやゆらぎを表現します。
塗装回数を増やすことは、ゴミなどが付着するリスクも多くなるため、高い技術とスキルが求められます。
MUDDY(マディ)の塗装ができる山中漆器職人は1人だけ。
長年の経験と知識がマディの製作には欠かせません。
MUDDY(マディ)の開発過程


樹脂への塗装で陶器のような垂れ、奥行きやゆらぎを表現することは簡単なことではありません。
何度も試作を繰り返し、ディレクターの石井、マディ担当の立野、塗装職人の杉本が試行錯誤してようやく納得のいく塗装に辿り着きました。
私たちが求める仕上がりは平坦な塗りではなく、陶器のような奥行きやタレやムラを表現すること。
長年塗装をしている職人でも、慎重になるがあまり、塗料のかけ方が薄かったり、逆に多くて汚く見えてしまったり。
普段の商品では不良とされていた気泡の跡やムラをあえて魅力と捉え、塗り職人がひとつひとつ丁寧に仕上げる事によって、ひとつとして同じものがない温かみのある個性豊かな製品「MUDDY(マディ)」が誕生しました。
MUDDY(マディ)の魅力


最大の魅力は塗装の表現です。
従来の樹脂製品とは違い、同じ商品でも塗りの表情が違うこと。
陶器の釉薬が違う表情を出すように、MUDDY(マディ)も一つとして同じものはありません。
それは、ひとつひとつ丁寧に塗装を施す職人のお陰で作り出せています。
その製造過程や塗装の表情に魅せられマディを購入する人も少なくありません。


再生PET樹脂を利用したテーブルウエア
現在、世界中で問題となっている海洋漂流ゴミ、マイクロプラスチックなどの環境問題は、樹脂製品を扱う私たちにとっても避けては通れない問題となっています。
私たちは使用済みのペットボトルを原料メーカー協力のもと、回収・洗浄・粉砕し再生PET樹脂としてリサイクルしています。
MUDDY(マディ)のテーブルウェアもこの再生PET樹脂を使用して製造しています。
作り手のコメント


株式会社ナカジマ 立野恵大
MUDDYを開発するまで、樹脂製品はどこか陶器・ガラス・木製に比べ安価で見劣りするものと自分の中で決めつけていました。
ですが石井さん杉本さんと情熱をもってMUDDYを作り上げる中で、樹脂製品の機能美と洗練されたフォルム、塗装職人の技術力の高さで、
見た目は本物、そこに樹脂がもつ機能美を加えた他の材質にも負けない新たな可能性を秘めた製品が出来ました。


山中漆器 塗装職人 杉本真也
山中漆器の製品を作ってきた中で、今まではNGとしてきた事をあえて表現するという事に最初は戸惑った。
今迄は、メーカーの指示通りのモノづくりだったが、MUDDYでは立野さんと石井さんの情熱に感化され、初めて意見をぶつけ合いながらモノづくりに携われた。
より良い表情を出すため、塗料の調合や湿度管理などに気を付け、店頭や食卓に並ぶ姿を想いながら塗装しています。


ディレクター 石井彰一
樹脂製品は環境問題と直結し「悪いもの」と判断されることが多くあります。
安価なモノ、思い入れのないモノは樹脂製品に限らず直ぐに捨ててしまう意識の問題だと考えています。
大量生産され、樹脂特有の均一的なデザインではなく、それぞれに個性を持ったプロダクトは作れないか?樹脂製であっても愛着を持ち、永く大切に使ってもらえないだろうか?という想いから MUDDY™を立ち上げました。
樹脂製品に400年続く山中漆器伝統の職人技を加えることで少しでも問題の解決ができるのではないかと考えています。
陶器には難しい薄いラインや「ゆらぎ」をとことん追及した塗りは、樹脂メーカーと塗装職人の技術力の高さを感じることができます。


マディが描く未来


MUDDY(マディ)は、お客様の声を大切にしています。
今年11月から発売するギフトセットもその一つです。
どのようなセットや価格にニーズがあるのか、ターゲットとしている30〜40代の女性にアンケートを行いました。
今後もお客様にどのような商品が求められるのか、お客様がどのような商品を求めているかを自分たちでリサーチすることで、より良い商品を提供していきたいと考えています。
また、樹脂製品の秘めた可能性を更に見いだし、挑戦し続けます。


株式会社ナカジマについて
石川県加賀市で山中漆器の職人と共に、モノづくりを行っているメーカーです。
2012年 樹脂製品に山中漆器の技法を用いて塗装や絵付けを行う雑貨事業ブランド「SO-Q STYLE ソーキュースタイル」をスタート。
バス用品や詰め替え用のランドリーボトルの製造を行っています。
現在では、機能性・デザイン性のあるテーブルウェアやキッチンアイテムも製造しています。


【会社概要】
社名:株式会社ナカジマ
本社所在地:石川県加賀市河南町ルの16
代表取締役:中嶋敏博
事業内容: 山中漆器の製造・販売
設立: 2021年5月
HP:
ECサイト

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