医療的ケア児と看護師の課題を掛け合わせWin-Winを実現。訪問看護サービス「Soi Nurse(ソイナース)」が目指す〝健やかな未来〟

2023.06.13 10:00
健常児だけでなく、障がい児・医療的ケア児(※)を持つご家庭にも、看護師を派遣する訪問看護サービス「Soi Nurse(以下、ソイナース)」。年々増加している医療的ケア児を、一般の訪問看護サービスではカバーできない領域までサポートする同サービスは、利用者数・登録看護師者ともに増加しており、自治体(千代田区・三鷹市)との取り組みも開始しています。


ソイナースを運営する株式会社Medi Blancaで代表取締役を務め、病院での看護師経験を活かしながら現在も看護師として活躍する横山 佳野に、ソイナースへの想いについてインタビューをしました。


※医学の進歩を背景として、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、日常的にたんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な児童のこと。
看護師にもっと自由な働き方を、医療ケア児には手厚いサポートを
――病院での勤務経験が、現在のサービスの着想にも繋がっていると思います。当時、どのような課題を感じていたのでしょうか?


横山:看護師さんのほとんどは、強い憧れや想いを持って入職します。ただ、やりたい仕事をしているはずなのに、どこかやらされている感があったり、何か不満を持っていたりといった部分も見えてきたんです。それでも、看護師の仕事は世の中に絶対に必要なもの。だからこそ、当時から「働いている看護師さんが、もっと楽しみや幸せを感じられる方法はないかな」と、漠然と思っていたんです。


また、看護師は正規雇用が基本で、週に1〜2回程度、パートで勤務するということが難しいのが実情です。看護師という仕事に誇りを持っているものの、子育てや介護など、プライベート環境に変化があった際、なかなか仕事との両立が難しいこともわかりました。日本に80万人もいると言われる潜在看護師の中には、これらの理由で復職できない方も少なくないんです。


――医療的ケア児に寄り添ったサービスを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょう?


横山:私はかつてICUで勤務していた時期があったのですが、あるお子さんのお母さんが、とても疲弊している姿を目にしたんです。新しい命を授かった嬉しさがある反面、不安からくる絶望感があったんだと思います。当時は小児の訪問看護もあまり普及していなくて、「このお母さんが家に帰ったらどうなってしまうんだろう」と、心のどこかでずっと思っていたんです。
その後、病院での勤務を辞めて、小児科のクリニックで勤務をしながら起業の勉強を始めました。はじめは、保育園に預けられない風邪をひいた子どもたちを、看護師が預かるサービスを考えたんですが、ある時、障がいを持っている子どもや医療的ケア児にサポートのニーズがあることを知りました。看護師であれば、そうした子どもたちを親御さんが安心して預けられる存在になれるのではないかと考えたんです。


私自身、看護師としての経験はあるものの、小児の経験が少なかったこともあり、保育園で看護師をしたり、ベビーシッターをしたりして経験を積みました。その中で、医療的ケア児の親御さんから「こういうことで困っているんだよね」と、さまざまな具体的な課題を伺い、それを看護師なら解決できるはずと思ったんです。
ソイナースでしかできない!現役看護師社長だからこそ生まれたこだわり
――医療的ケア児にも対応するサービスを提供する上で、どのような部分にこだわっていますか?


横山:登録していただく看護師さん選びに、とてもこだわっています。「私の子どもを預けたいと思えるか」と考えながら、スキルはもちろんですが、人間性やちゃんと目標を持って働ける方か、ケア児のために働きたいという想いを持っているかを、しっかりと判断しています。看護師さんの派遣サービスは他にもありますが、看護師の視点で人を選んでいるのは、ソイナースの強みの一つですね。


――ソイナースで働く看護師さんにとっても、やりがいや学びが得られそうですね。


横山:そうですね。小児科で働いている方々にとっては、子どもたちの自宅での様子を見られることが一番大きいと思っています。そうした部分を知っている方がもっと増えれば、退院する時の親御さんの不安をもっとイメージしやすくなると思うんです。
――ソイナースの利用者さんにとっては、どのようなメリットがありますか?


横山:20時まで対応していることと、登録している看護師さんが多い点は、利用者さんにとって大きなメリットになると思います。一般的な訪問看護ステーションを利用する方からは「自分たちが使いたい時間帯に使えない」という意見を伺います。特に、忙しくなる夕方以降の時間帯に対応しているサービスがないんです。看護師数が多いことで、お子さんが体調を崩して「今日来てほしい」というケースにも柔軟に対応ができます。


――実際に利用されている方からはどのような反響がありますか?


横山:「週に何回か入ってもらうだけで、とても生活が楽になりました」「おかげで私も働けるようになりました」と言っていただけることが多いですね。中には「人生が変わりました」というお言葉をいただくこともあり、お役に立てていることをとても嬉しく感じています。


ご家庭と派遣する看護師さんのコミュニケーションが取れているからこそ、家族のように接していただけているのも嬉しいですね。利用者さまからの声を看護師さんに伝えてあげると「また行きたいな」と思ってもらえるので、そこでも良い循環が生まれています。


――登録している看護師さんからはどのような声がありますか?


横山:「仕事がとても楽しい!」と言ってくださる方が多いですね。看護師さんの仕事はよく「3K(きつい、汚い、危険)」と言われることも多いんですが、ソイナースに登録されている方は「やりがいがあってもっと仕事に入りたいから、他を調整します!」と言って下さることもあります。利用者さまのお子さんを、我が子のように考えてくれている看護師さんがたくさんいらっしゃって、私もとても嬉しいです。


ソイナースでは、きっと病院では得らなかった利用者さんとの距離の近さや温かみを感じられるはずです。もちろん、お仕事ではあるんですが、愛情いただく感覚がありますね。「小児の看護はこんなに幸せな現場なんだ」と実感しているところです。
利用者さまと看護師さんのどちらも健やかに生きられる社会へ
看護師スタッフと打ち合わせをする横山社長


――最後に、ソイナースのサービスによって今後どのような社会を目指したいか聞かせてください。


横山:私たちのビジョンは、「すべての子どもとその家族、そして看護師が健やかに生きられるような社会をつくる」です。医療的ケア児とその家族はもちろん、働く看護師さんにも健やかに生きてもらいたいという想いがあります。看護師さんがいなければ、そうした社会は作れません。だからこそ、働く看護師さんたちを大切にしていきながら、長期的に働いてもらえる環境を整えていきたいです。


潜在看護師さんの中には、一度現場を離れたことで、働き始めることに高いハードルを感じている方もいるんです。でも、少しでも「社会の役に立ちたい」「看護師の資格をもう一度活かしてみたい」と考えているなら、ぜひソイナースに登録していただきたいですね。

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