日本酒「久保田」と楽しむ、青森県のご当地グルメ4選

2022.10.11 11:50
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、青森県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる青森県のご当地グルメをご紹介します。
久保田ご当地グルメ部とは
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベントです。
全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なものがあるご当地グルメ。そんなご当地グルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。

今回は、本州の最北部に位置し、300年もの歴史を持ったねぶた祭りが有名な青森県をテーマに開催しました。ファンの方がおすすめするご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
いがめんち×久保田
まず紹介してもらったのが「いがめんち」。津軽地方、特に内陸部の弘前市のご当地グルメで、弘前市ではスーパーでも取り扱われている日常的な家庭のおかずです。津軽弁ではイカのことを「いが」と言うため、イカメンチと書かれていても「いがめんち」と発音するのが本場スタイル。その名の通り、イカのゲソを包丁でたたきミンチ状にし、人参、玉ねぎなどの野菜、小麦粉と混ぜた揚げ物料理になります。

イカがよく獲れる青森県ですが、内陸部では貴重な食材。終戦後の食料難の頃、刺身で食べたイカの残った部分まで余すことなく食べるため生まれたのがいがめんちであると考えられています。
いがめんちの実食
いがめんちを実際に食べてみると、玉ねぎと人参の甘味にイカのうま味、揚げたことによる香ばしさが重なり合い、老若男女に愛される味わいです。イカの弾力ある身は食べごたえがあり、これは確かにおかずにもよさそう。ネーミングや見た目にパンチはありますが味に濃さや重さはないため、おつまみとしてはあっさり系で、パクパク食べ進められます。

ファンの方曰く「青森県の料理には『久保田 百寿』、『久保田 千寿』あたりに合わせたい」とのことで、そのコメントを参考に私たちもペアリングしてみました。結果、いがめんちと組み合わせる久保田としては「久保田 千寿 純米吟醸」がよさそうです。千寿 純米吟醸がいがめんちの味わいに終始優しく寄り添い続け、穏やかな食後感が楽しめます。さすが、料理の味を邪魔せず和洋中問わずペアリングできる千寿 純米吟醸、といったところでしょうか。

千寿や百寿とも合わせてみたところ、野菜の素朴な甘味を楽しむことができました。ただ、いがめんちの味わいが思いのほかあっさりとしていて主張が穏やかであるため、千寿 純米吟醸と比べるとお酒の旨味が少々重たく感じられてしまいました。また揚げたイカの香ばしさを活かしきれず、苦味として現れてしまうようでしたので、やはりいがめんちを楽しむには千寿 純米吟醸との組み合わせがよさそうです。
貝焼き味噌×久保田
続いては「貝焼き味噌」。陸奥湾で採ることのできる、直径15~20cmほどの大きなホタテの貝殻を鍋のように使って作る郷土料理です。ホタテの貝殻に入れた出汁に味噌を溶き煮立たせたら、具材を追加し、溶いた卵でとじます。鰹節やネギなどでシンプルに食べるのが津軽地方流、ホタテの身や旬の魚介類を入れて食べるのが、海鮮の豊富な下北地方流です。

江戸時代の頃には、ホタテの産地としての歴史を持つ陸奥湾付近の町々で、鍋代わりにした貝殻に魚の切り身と味噌をのせ焼く漁師料理が食べられていたそう。一般の庶民でも卵を手に入れやすくなると、この漁師料理に溶いた卵が加えられるようになりました。ただ、当時は栄養食と考えられており、病に伏す人などしか食べられない特別な料理という位置づけだったようです。
貝焼き味噌の実食
我々もホタテの貝殻を用意し、貝焼き味噌を作って食べてみました。ホタテとうにの濃厚なうま味の出た煮汁に、味噌と溶き卵の優しくまろやかな風味が加わることで料理の味がまとまり、完璧な酒肴の完成。わずか2~3口だけで日本酒を1合は飲めてしまいます。
ファンの方曰く、現地の人は貝焼き味噌を訛らせ「かやぎみそ」と言うそう。晩酌のお供としてはもちろん、朝ご飯として作ることもあるそうで、こんなご馳走を朝から家で普通に食べられるのか、と驚きです。

貝焼き味噌に合う久保田はと言うと、こちらも「久保田 千寿 純米吟醸」がぴったり。それぞれの甘味が絶妙にマッチしてとてもバランスのよいペアリングでした。貝焼き味噌から溢れる海鮮の濃いうま味や塩味を、千寿 純米吟醸がしっかりと受け止めながら、料理と日本酒、両者の美味しさが組み合わせることで強調されます。貝焼き味噌の味わいと共存した千寿 純米吟醸の優しくもキレのよい酸味がフェードアウトしていく後味も心地よいです。ファンの方も「バランスのよい千寿 純米吟醸との組み合わせは無限に飲める」とのことでした。

千寿や百寿とペアリングすると、日本酒の甘味が加わり味わいが増幅され、こちらも美味しく楽しめました。食後は長く余韻を楽しみたい、甘味を感じたい人にはこちらがおすすめです。百寿とペアリングしたファンの方も「貝焼き味噌のまろやかさ、百寿のどっしり感の繰り返しで、こちらも無限に飲める」とのこと。ただ、その分重く感じてしまう人もいるかしれないペアリングです。好みや気分に合わせて貝焼き味噌の相棒を変えてみてもいいかもしれません。
バラ焼き×久保田
「バラ焼き」は、十和田市で愛されているソウルフードです。たくさんの玉ねぎとバラ肉を醤油ベースのタレでからめ、鉄板で水分がなくなるまで炒めて食べます。牛のバラ肉が使われることが多いですが、豚や馬、羊のバラ肉を使ったものを出しているお店もあるそう。県外へのPR活動も盛んに行われているB級グルメなので、知っている人、食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

米軍基地のあった三沢市にて、戦後間もない頃に誕生したと言われているバラ焼き。その時代、高値でなかなか市民には手が出なかった牛肉ですが、三沢市では米軍からの払い下げでバラやモツが安く手に入ったようです。そのバラ肉を美味しく食べようということで生まれたのがバラ焼きでした。

そうして三沢市で誕生したバラ焼きは、同じ上北地域に属する十和田市に伝わり、浸透していきます。十和田市では南部鉄器のような生活用品が手に入りやすかったため、鉄板を使って作るバラ焼きが定着しやすい環境だったのです。
バラ焼きの実食
バラ焼きを食べたファンの方は「玉ねぎの甘味と、甘辛い、甘じょっぱいバラ焼きのタレをうまく絡ませて味わっています」とのこと。確かに、醤油ベースのタレの染み込んだ具材は親しみやすく、これは県外へのPRにもぴったりな美味しさです。

ファンの方が合わせる久保田として推してくださったのが久保田の基本形、「久保田 百寿」。「久保田に限らず、日本酒と肉の組み合わせって個人的にはあまりイメージがなく、やっぱり魚介や煮物に合わせたいなって。でも、百寿のしっかり、どっしりとした味わいに肉っていうのはありかな。バラ焼きのしっかりしたうま味とうまく拮抗して、いい感じにしのぎを削っています」と教えてくれました。

今回ファンの方は常温の百寿と合わせたとのこと。百寿は常温では重厚感や旨味が現れますが、冷やすとキリッとした辛口な味わいが、温めると甘味がぐっと出てくる日本酒です。私たちの方では冷酒の百寿と合わせてみましたが、バラ焼きのタレの染みた肉や玉ねぎのまったりした甘味を、辛口の百寿がさらっと流してくれました。これからの季節を考えると、温めた百寿との相性も気になるところ。ぜひ試してみてください。
いちご煮×久保田
最後に紹介してもらったのが「いちご煮」です。果物のいちごを煮たものを想像してしまいますがそうではなく、その正体はうにとアワビを使ったシンプルだけど贅沢なお吸いもの。青森県八戸市などの新鮮な魚介類の獲れる太平洋沿岸に古くから伝わる伝統料理です。

その起源は、漁師たちが素潜りで捕ったうにやアワビを浜で豪快に煮た浜料理にあると言われています。現在はお盆やお正月、結婚式といったハレの日のご馳走として食べられています。地元の業者が缶詰に入ったいちご煮を発売したことから、お土産品として全国的に知られるようになりました。

ちなみに「いちご煮」と名付けられた理由は、盛り付けた際、乳白色の汁にたゆたう金色のうにが、あたかも朝露の中に浮かぶ野いちごに見えたことだそう。とても詩的で風情が感じられますね。
いちご煮の実食
青森から取り寄せたいちご煮を一口すすってみると、海の幸の深い味わいに、思わず温泉に浸かった時のようなため息が出てしまいました。口の中でほどけるうに、コリコリとした歯ごたえのあるアワビの食感も楽しめます。参加したファンの方も「うにとアワビの海の潮の味付けが素晴らしいです」といちご煮の美味しさには太鼓判。

そんないちご煮と一緒に楽しみたいのも「久保田 百寿」でした。いちご煮の品格漂う海鮮の味わいに、辛口の百寿が負けることなく、それでいて存在感を主張し過ぎずに寄り添います。ファンの方からも「ピリリとした百寿との相性もばっちり」とお墨付きをいただきました。

「青森県らしいグルメには、全ての久保田が合います! 久保田で、食がぐっと進み、青森県のグルメには堪りません。青森県らしい田舎の味付けに、久保田のピリッとしたお酒の感覚はやみつきになりそうです」という嬉しいコメントもいただきました。青森県のグルメを食べる際は、久保田の中でも淡麗辛口の代表格といった味わいを持つ百寿から試してみるのが美味しいペアリング発見への近道のようです。
久保田ご当地グルメ部 今後の開催予定
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!

■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
「KUBOTA MAIL NEWS」にまだご登録されていない方は、下記URLからご登録ください。
https://www.asahi-shuzo.co.jp/kubota/mailnews/
定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「福井県」 2022年11月22日(火)20:00~21:00(応募開始 2022年11月4日予定)
「群馬県」 2022年11月24日(木)20:00~21:00(応募開始 2022年11月4日予定)

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