店舗全体で月販1台とかもはや泥沼! ディーラーマンもお客も悲鳴を上げる「納期遅延地獄」

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2022.09.10 17:20
この記事をまとめると
■2022年8月単月の軽四輪車販売台数が発表された
■納期遅延はいまだ解消されていないことがわかる
■販売現場や新車購入者から話を聞いた
納期遅延はいまだ解消されず
  全軽自協(全国軽自動車協会連合会)より、2022年8月単月の軽四輪車販売台数が発表された。軽四輪車総台数は11万967台となり、前年同期比98.1%となった。これだけの数値をみると、“ほぼ前年並みの数値に戻ってきた”と思ってしまうが、前年、つまり2021年8月はすでに今日のような深刻な新車の生産遅延、そしてそれによる納期遅延が始まっていた。つまり、前年並みということはまだまだ納期遅延が解消されていないことを意味するともいえるのだ。ちなみにコロナ禍直前の2019年8月の販売台数と比べると約76%となっている。
  一方登録車の状況をみると、相変わらず軽自動車以上に事態は深刻なものとなっている。自販連(日本自動車販売協会連合会)統計によると、2022年8月単月の登録乗用車の販売台数は15万4316台となり、前年同期比87.9%となっている。登録車全体を見ても前年同期比86.7%。軽自動車同様に2019年8月と比較すると約73%となっている。
  メーカーや車種によってバラつきがあるものの、依然として新車販売全体を見れば納期遅延の問題は深刻なものとなっている。軽自動車より登録車のほうが状況は悪いように見えるのは、やはりトップシェアのトヨタがより深刻な生産及び納期遅延になっていることが明らかに影響している。
  部品の購入先の違いなどで、比較的短い納期の車種が多いとされるのが日産やホンダ。しかし、ホンダでは寄居工場において9月上旬の生産台数が4割減になるとの報道があったように、その状況も新型コロナウイルスの感染拡大状況(従業員の感染や濃厚接触者になってしまったりした影響)や、部品の供給状況により不安定なものとなっている。8月上旬に聞いた時は、ガソリン車なら8月内登録も可能となっていたフリードも一時的に納期が混乱しそうだし、トヨタ・ノア&ヴォクシーに比べれば納期が短めだったステップワゴンも混乱が予想される。
  事情通は「あるトヨタディーラーでは、店舗全体で1カ月に1台しか納車できなかったといった話も聞いており、事態は依然として深刻です。新人を中心に販売実績としてカウント可能となる、新規登録できた車両が1カ月で0台というセールスマンも複数名出ることもあるそうです」と現場の状況を話してくれた。
中古車でさえ程度のいいものは入手困難!
  最近新車を契約した人は、「正式発売になっていない、予約受注段階で契約しました。当然カタログもなく、マイナーチェンジモデルだったので、内外装の詳細は全くわからないまま商談を進めました。セールスマンも車両価格と、メーカーオプション一覧表だけで商談していたのでかわいそうに見えました。納車予定時期はもちろんはっきりしませんので、“だいたいこの辺かな”とアタリをつけて見積りを作って条件交渉しますので、当然納車予定時期がはっきりしてから、最終的な支払い条件が確定します。新車を買い慣れていない人には環境としては厳しいですね。ただ可能な限り納車時期を早めようと思えば、多少リスキーでもこの買い方しかないなと思いました」とのこと。
  さらにこの人は「よく“それなら中古車を買えばいい”というネット記事などもありますが、新車を乗り継いできた人には、よほどの事情がない限りはありえない話だと私は考えます。しかも、現状では状態が最高に良い中古車などは展示場に並ばず、右から左に流れてしまうほどタマ不足なので、中古車ですら一定期間は納得のいく個体を待つ必要があると聞いています。それなら私は待ってもいいので新車を選びました」と話してくれた。
  購入車種が納車になる前に、下取り予定車が車検を迎えてしまうなど、購入車が納車になるまでの“つなぎ”で中古車を買う人がいるとは聞いている。またそのような“つなぎ”目的で、中古車のリースを積極化する業者などの動きが、いまの中古車市場の動きで影響を与えているのも否定できないようだ。
  トヨタが9月から増産体制を組むとの報道もあるが、メーカーが万全の準備をしたとしても、現状の新型コロナウイルスの感染者数の高止まりが続き、現場で働く人が満足に出勤できないなど、世界的に見て部品供給体制に悪影響を与える新たなリスクが発生すれば、たちまち実現は難しくなってしまう。
  現状では、とにかくディーラーに足を運び、日々変動するとしてもいい新車の生産や配車状況、ニューモデルに関する情報などを収集し、“先手必勝”で、できるだけ発売前に契約できるように商談を進めるしか、納期遅延リスクを可能な限り抑え込むことが厳しいのが現実。すでにトヨタ・アルファードも次期型購入を前提として、詳細な購入条件などはもちろん確定できないが、仮受注のようなものをとっているディーラーもあると聞いている。

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