TBMとタカショー、CO2を固定化する「CR LIMEX」を使用したボードフェンスを開発

2025.07.24 15:00
TBM
~ カーボンリサイクル素材の建装材用途での実用化を実現 ~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎 敦義、以下TBM)は、ガーデンライフスタイルメーカーである株式会社タカショー(本社:和歌山県海南市、代表取締役社長:高岡 伸夫、以下タカショー)と、カーボンリサイクル*技術を活用した低炭素素材「CR LIMEX(シーアールライメックス)」を使用した「モクプラボードECO」を開発したことをお知らせします。
*カーボンリサイクル:CO2を炭素資源(カーボン)と捉えて回収し、多様な炭素化合物として再利用(リサイクル)すること
■ 背景
世界中で気候変動対策が急務となり温室効果ガスの削減が求められる中、カーボンリサイクル技術の普及は、カーボンニュートラルの社会の実現に大きく貢献できると期待されています。IEA の予測によると、エネルギー起源の CO2排出量の削減技術の内、カーボンリサイクル技術を含む CCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage:CO2の回収・貯留・利用)による削減量が占める割合は、2070年時点で約19%とされており、電化や再生可能エネルギーに次ぐトップ3に入っています*1。
日本政府のGX戦略において、カーボンリサイクルは成長投資分野として位置付けられており、革新的な技術と産業の創出が期待されています。2050 年のカーボンニュートラル目標の実現に向けて策定された「カーボンリサイクルロードマップ」では、従来の汎用バージンプラスチックの代替として、カーボンリサイクル製品の普及開始時期を2040年頃としており、カーボンリサイクル技術の社会実装と普及促進を掲げています*2。
*1:IEA “Energy Technology Perspectives 2020”
*2:経済産業省 資源エネルギー庁「カーボンリサイクルロードマップ」
■ 開発の経緯
TBM は、排ガス由来のCO2と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物等を低環境負荷プロセスで化学合成した炭酸カルシウムを主原料とする「CR LIMEX」の開発を進め、政府のロードマップから約15年早めて、2024 年に上市しました。本素材の開発においては既に国内特許を取得し、CO2固定化技術の先進的な実用化を実現しています。
タカショーは、「心豊かな時間と空間を」というビジョンのもと、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。屋外の過酷な環境でも長く使用可能な高耐久製品の開発の他、現場での廃棄物発生を抑制する工場での特注加工、既存の塀を解体せずにリフォームできるカバー工法の提案、さらに廃木材や廃プラスチックを再利用した人工木製品の提供など、3Rを意識した製品開発と事業活動を積極的に展開しています。
こうしたタカショーの環境に配慮した製品開発の方針と、「CR LIMEX」のコンセプトが合致し、この度の製品開発に至りました。
■「モクプラボードECO」の特長
1.排ガス由来のCO2を固定化
素材の一部に「CR LIMEX」を使用することで、製品全体の約8%(重量比)に排ガス由来のCO2を含み、年間で1.4tのCO2が固定化される見込みです*。
*タカショーの想定出荷数を基にしたTBMによる試算。推定に基づく概算値であり、保証値ではありません。

2.従来品と同等の耐食性、加工性を付与
天然木と比較して湿気による腐食に強く、切断やカット、ビス打ちなどの加工のしやすさなど、従来の樹脂製と同等の物性を備えています。

3.リアルな木目調を再現
ダークバインとブラウンエボニーの2色からお好みの色を選択いただき、天然木のような柔らかい印象を与えるウッド調フェンスとして使用可能です。
今後TBMは、カーボンリサイクル技術を活用したカーボンリサイクル素材の先進的な社会実装を加速させ、脱炭素社会の実現に貢献して参ります。
■ CR LIMEXについて
従来のLIMEXで使用されていた天然の石灰石由来の炭酸カルシウムに代わり、工場等の排ガス由来のCO2と、コンクリートスラッジや鉄鋼スラグ等のカルシウム含有廃棄物等を原料として低環境負荷プロセスで化学合成した炭酸カルシウムを使用した、カーボンニュートラルへの貢献を目指す低炭素素材です。石油由来の汎用バージンプラスチック等と比較して環境負荷を低減でき、製品に使用された場合は、原料となるCO2の固定化に貢献します。
(詳細はこちら)
[ご注文・お問い合わせ先]
「CR LIMEX」 の購入を検討されている方、また環境配慮の取組や現行品の見直しを検討されている方は、お問い合わせフォーム(
)よりご連絡ください。
■ 株式会社TBM
代表者 :山崎 敦義
所在地 :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立 :2011年8月
資本金 :1億円(資本準備金含み、120億3546万円 / 2023年12月時点)
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL   :
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は当社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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