自然写真家・佐藤和斗が奈良・春日山原始林で出会った多様な生命たち。その命の記憶を写しとめた写真展『生き物たちの暮す森(仮)』開催と写真集制作を行い、2025年秋に届けたいと考えています。写真展は秋に東京、冬には大阪にて開催予定、写真集は株式会社青菁社より出版予定です。◼️ご挨拶
はじめまして、自然写真家の佐藤 和斗(さとう かずと)と申します。
これまでカメラを手にして以来、僕の心を癒してくれた「 不思議な空や雲 」、そして自然の中で出会った命ある生き物たちの魅力を知り撮影を続けてきました。
なかでも、僕の生まれ育った地にある奈良公園では、鹿たちの愛情に満ちた穏やかな日常に魅了され、「鹿たちの楽園」というテーマに長年その姿を記録してきました。
「人間だけじゃない。鹿たちにも感情があり、表情があるーー そう教えてくれた一枚」
おかげさまで、奈良の鹿たちを題材にした写真集も出版することができ、多くの方に見ていただく機会に恵まれました。
もっともっと、奈良公園の奥深い魅力を届けたい——
そんな想いを抱いていたある日、僕は奈良公園の奥深くに静かに広がる「 春日山原始林 」へと足を踏み入れました。
そこで目にしたのは、驚くほど多様な生き物たちの存在。
森の中で力強く生きる姿に心を奪われ、
気がつけば、毎日のように僕はこの森に通うようになっていました。
都市のすぐそばに、これほど豊かな自然と命が息づいていることに、僕は深く心を動かされました。
ニホンリス
奈良で生まれ育ち、この場所で撮り続けてきたからこそ、見えてきたものがあります。
多種多様な生き物たちの存在、哺乳類、野鳥、昆虫、爬虫類、両生類、菌類──
そして、季節ごとに表情を変える森や四季の光景。
そのすべてが、静かに、確かに、生きているのです。
その存在を、僕の写真を通して伝えたい。
このかけがえのない森の命が、これからも息づいていけるように、多くの人にその姿を届けたいです。
今回の写真集と写真展では、そんな僕が出会った「命の記憶」と「生き物たちへの想い」を形にしてお届けします。
皆様のお力を貸していただけたら嬉しいです。
◼️春日山原始林について
春日山原始林は、奈良公園の奥に広がる深く静かな森です。
1100年以上前から狩猟と伐採が禁じられ、春日大社の聖域として守られてきた森であり、国の特別天然記念物にも指定されています。
この森の価値は自然そのものだけでなく、自然に対する日本人の原始的な信仰心と結びついた文化の景観にあります。
そのため、1998年には「古都奈良の文化財」の一部として、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。
世界的に見ても、これほど都市に近接しながら、自然と歴史が共存する環境は非常に珍しい存在です。
◼️このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、奈良・春日山原始林を中心に、奈良公園や若草山なども含めた自然の中で出会った生き物たちの記録をもとに、写真集『生き物たちの暮す森(仮)』を出版します。
そして、それらの作品を実際にご覧いただける写真展(秋に東京、冬に大阪)の開催も決定しています。
※写真展の詳細がまだ公表できないため、8月25日に公開させていただきます。
この地に息づく多様な命の姿を、僕は5年間にわたって見つめ、撮り続けてきました。
今回のプロジェクトでは、その記録を一冊の写真集にまとめるとともに、写真展という空間を通して、命の気配や森そのものの美しさを丁寧にお届けしたいと考えています。
都市のすぐそばに、これほど豊かな森と命が静かに息づいているという、“記録”と“貴重な森の存在”を広げるための作品です。
自然を壊すのも、守るのも、人の意識ひとつで変わります。
だからこそ、知ってほしい。見てほしい。心で感じてほしいのです。
そしてもうひとつ。
この写真集と写真展は、これまで僕を支えてくれた多くの人たちとともに「森と命の記録」を未来へ繋いでいくための挑戦でもあります。
◼️プロジェクト立ち上げの背景
写真には、人の心を動かす力がある。
2025年2月、カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025」のキヤノンデモンストレーションステージに登壇し、僕がこれまで自然と向き合ってきた中で感じてきた被写体への向き合い方、そして写真に込めた想いをお話しする機会をいただきました。
CP+2025 キヤノン デモンストレーションステージでの様子
登壇後には本当にたくさんのお声をいただきました。
「やっぱり自然が好きなことを再確認できた」「写真をやっててよかった」「涙が出た」――
年齢も経験も関係なく、写真と言葉の力が、人の心にまっすぐ届いたことを感じられた出来事でした。
また、2018年にキヤノンギャラリー(銀座・名古屋・大阪)で開催した、奈良の鹿たちをテーマにした写真展では、世代を問わず多くの方が作品の前で足を止め、奈良公園の美しい風景と、鹿たちが紡ぐ物語に心を寄せてくださいました。
お言葉をかけてくださる来場者の一人ひとりとの対話が、僕の心に深く刻まれています。
写真家として歩んできた僕にとって、かけがえのない経験となりました。
2018年に開催した写真展・ギャラリートークの様子(キヤノンギャラリー大阪)
それ以来、様々な形、場所でたくさんイベント活動も続けてきました。
その度に、写真を通じてたくさんの方々と出会い、温かなお言葉や励ましをいただきながら、支えられてきました。
中野晴生師匠と行ったトークイベント 啓林堂書店 奈良店
奈良市観光協会企画イベントの様子
イベント時に交わした何気ない一言、感想、お褒めの言葉など――
その一つひとつが、僕にとって大きな力となり、写真を撮り続ける意味を教えてくれています。
ふり返れば、僕の写真家人生は、常に人との出会いと支えの中にありました。
そしてその時間全てが、僕に撮影を続ける意味や「 感謝の心 」を与えてくれています。
そして今、「生き物たちの暮す森」へ
今回の『生き物たちの暮す森』プロジェクトは、そうした出会いや感動の積み重ねの先にある、新たな一歩です。
奈良の鹿だけでなく、春日山原始林を中心とした森とその周辺に生きる多様な生命たち――
命の気配を静かに見つめ続けた5年間の記録を、写真集と写真展というかたちで、皆さんと共有できたらと思っています。
このプロジェクトは、僕一人の力では生まれませんでした。
これまで支えてくださった多くの方々のチカラと、これから共にこの森を見つめてくれる方々の力をお借りして、完成させたいと思っています。
◼️写真展・写真集について
■写真展タイトル『生き物たちの暮す森(仮)』
写真展(秋に東京、冬に大阪)の開催も決定していますが、詳細がまだ公表できないため、8月25日に公開させていただきます。
会場では、春日山原始林中心とした森で出会った生き物たち、森の空気感や命の気配まで感じられる展示を予定しています。来場者の方々の心に響く魅力的な空間づくりを目指しています。
■写真集タイトル『生き物たちの暮す森(仮)』
写真展と連動して、一冊の写真集を制作中です。
現在、収録作品のセレクトや構成を進めており、2025年秋頃の完成を目標に制作を進めています。
●判型: H220×W220㎜
●ページ数:120ページ
●仕様:上製・オールカラー(予定)
●発売時期:2025年10月下旬(予定)
●定価:本体5,000円+税(予定)
●制作会社:青菁社
◼️資金の使い道について
ご支援いただいた資金は、主に以下の用途に活用させていただきます。
写真集の制作費(約125万円)、写真展にかかる展示制作費・輸送費・設営費など(約70万円)、リターン(お礼の品)の制作・発送費(約20万円)、そのほか、プロジェクト運営に必要な諸経費(クラウドファンディング手数料17%など)
ご支援いただいた資金は、責任をもって大切に使わせていただきます。
目標金額を超えた場合には、写真集の仕上がり内容をより豪華な形で皆様に提供する案もございます。
必ず、最高の作品に仕上げてお届けします。
◼️スケジュール(目安)
2025年7月〜8月 クラウドファンディング実施期間
2025年7月〜9月 写真集の制作・編集作業(構成・デザイン・校正)、写真展準備
2025年10月上旬 写真集印刷・リターン準備、写真展準備
2025年10月下旬 写真展【東京】開催
2025年11月中旬 リターン発送(順次対応)
2025年12月上旬 写真展【大阪】開催
◼️最後に
ここに息づく命の姿を、写真というかたちで伝え、この森の素晴らしさを未来へと手渡していきたい。
それが、僕がこのプロジェクトに込めた願いです。
自然の美しさや、命の静かな営みに少しでも心を寄せていただけたなら、ぜひ応援というかたちでご参加いただけたら嬉しいです。
皆様とともに、この森の記憶を未来へつなぐ一歩を踏み出せたらと思っています。
本プロジェクトは All-in方式 で実施します。目標金額に満たない場合も、写真集制作・写真展開催は必ず実行し、リターンも責任をもってお届けいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
自然写真家 佐藤和斗