不動産を中心とした投資ソリューションカンパニーである株式会社ADワークスグループ(以下「ADWG」)の子会社で、収益不動産事業を推進する株式会社エー・ディー・ワークス(以下「ADW」)が物件バリューアップを手掛ける、『木質化×ウェルネスオフィス』プロジェクトの紹介動画 第一弾を公開しました。
今回は、動画と併せて本プロジェクトが発足した背景と、当社のサステナビリティへの取組等についてお伝えします。×
|タイトル
株式会社エー・ディー・ワークスが手掛ける『木質化×ウェルネスオフィス』
_chapter1:プロローグ
■ADWが手掛ける物件の「バリューアップ」とは?
ADWは、これまで20年以上にわたり投資用不動産売買事業を行ってきました。その中で、とりわけ多く扱ってきたのが築年数の経過した中古の物件です。老朽化したり、入居者・利用者が減ったりしてしまった物件へ改修工事を施し、再び多くの方にご利用いただくように生まれ変わらせることがADWの物件バリューアップです。
ADWの物件バリューアップでは、意匠(見栄え)部分だけでなく、徹底した遵法性や設備管理、利用者の快適性やサステナビリティなど多くの視点から不動産の価値を最大化させることを目指しています。
今回ご紹介するのは、当社の強みである中古物件のバリューアップによって環境課題と社会課題の解決に取り組む新たなプロジェクトです。
■環境配慮と働きやすさの両立を目指せる「内装木質化」
舞台は、東京駅から徒歩でも移動可能な八丁堀エリア。東京メトロ日比谷線とJR京葉線が乗り入れる八丁堀駅から徒歩3分に存する「ナカリンオートビル」は、ADWが2024年10月に取得したテナントオフィス・店舗ビルです。
|物件概要
物件名:ナカリンオートビル
駅徒歩:東京メトロ日比谷線、JR京葉線「八丁堀」駅 徒歩3分
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造 陸屋根地下1階付8階建
延床面積:2493.30㎡
建築年月:1988年5月築
今回、物件バリューアップにおける「サステナビリティ追求」の取組として、空き区画となっている3階のオフィス区画(214.39㎡)を『木質化×ウェルネスオフィス』へと改修します。
本プロジェクトにおいて重要なテーマが「環境配慮と働きやすさの両立」です。国産の杉材を利用した木製OAフロア「WOOD FLOOR UNIT 3.2」をはじめとした木材の利用や、限られたスペース内で多様な働き方ができる設計など、こだわりの詰まったオフィスへの改修を予定しています。
WOOD FLOOR UNIT 3.2 について:
国産材を活用した新しい床システム 「(仮称)WOOD FLOOR UNIT 3.2」を開発
(三菱地所株式会社ニュースリリース)
▲内装付きオフィスの完成イメージパース/オフィス受付部分
■木材利用による炭素固定効果に注目集まる
昨今、建築においてCLT(※1)などの木材を利用した際の炭素固定効果が注目されています。
炭素固定とは:
大気中の二酸化炭素(CO₂)を、植物や海洋、土壌などに吸収・蓄積させることです。木材を建築物などに利用することで、CO₂を長期間固定できるため、大気中に放出されるCO₂濃度を低下させ、地球温暖化の進行を抑制する効果があります。
本プロジェクトでは、内装付きオフィスの床面のうち約180㎡に木製OAフロアを利用することで、約5.76t-CO₂(約410本の杉の木が年間に吸収する二酸化炭素量に相当(※2))の炭素固定効果が期待されます。
※1)CLT:繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料。コンクリートを超える高い強度と耐火性を持ち、再利用も可能なことから持続可能な建築材料として注目されている。
※2)杉の木1本が1年間に吸収するCO₂の量を約14kgとして計算
■「働く人のウェルネス向上」により生産性向上の効果にも期待
木を使ったオフィスには、「働く人のウェルネス向上」効果も期待できます。
木の香りなどからストレス軽減や自律神経のバランスを整えるフィトンチッド効果が期待でき、外気を取り込みやすいレイアウトや多様なワークスペース等と併せて「心地よく働けるオフィス」になるよう設計されています。
▲内装付きオフィスの完成イメージパース/多様なスタイルの座席を用意
▲内装付きオフィスの完成イメージパース/外気を取り入れやすいゾーン
■マテリアリティ『活かしてつなぐ不動産再生』の取組
当社グループは、サステナブルな社会の実現への貢献と企業価値の向上に向けた重要な経営課題のひとつに「活かしてつなぐ不動産再生」を掲げています。これまで、様々な物件で環境認証の取得や高耐久建材の利用等で環境と社会のニーズに沿った物件のバリューアップにチャレンジしてきました。
木材を利用することによる「環境にも人にも優しい空間づくり」は当社でも初の取組です。私たち作り手の思いや現場の様子について、皆様に細やかにお伝えしたく、今回のプロジェクト動画の作成に至りました。本動画の公開を通して、中古物件のバリューアップによる環境課題・社会課題解決への注目を一層高めていくことを目指しています。
今後、内装工事の進捗と若手メンバーの奮闘に着目した「chapter2」、完成した木質化オフィスを臨場感のある映像でご紹介する「chapter3」の動画公開を予定しております。
引き続き、当社の取組にご注目ください。
株式会社ADワークスグループ
株式会社ADワークスグループとその子会社(事業会社)からなるADWGグループは、東京に本社を持ち、大阪、福岡、ロサンゼルスにも拠点を置く、不動産を中心とした投資ソリューションカンパニーです。
1886年に創業した「青木染工場」を前身とすることから、現在の社名は「Aoki Dyeing Works(青木染工場)」に由来しており、約140年の長き歴史は社員にも広く知られています。
2024年、目指すべき不動の指針である北極星として『ワクを超えるしなやかな発創で、世界を色鮮やかに染め直す。』を掲げ、10年後のビジョンに『富の循環を創出し、誰もが心に火を灯せる社会を作る』『税前利益200億円/BtoCシェア40%』を定めています。
会社名: 株式会社ADワークスグループ
所在地: 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル 5F
代表者: 代表取締役社長CEO 田中 秀夫
設立: 1886年2月
証券コード: 2982(東証プライム)
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