【異例】『マイブック』2025年上半期ベストセラーにランクイン! 「日記界隈」の熱い支持で、21年ぶりの12万部突破

2025.05.30 15:28
株式会社新潮社
今年で25周年、手帳や日記として使用できる「白い文庫本」の先駆けとなった『マイブック』。
本日発表の2025年上半期ベストセラー・文庫総合部門(トーハン調べ)において、東野圭吾さん『透明な螺旋』、辻村深月さん『傲慢と善良』に続き、なんと11位にランクインしました!
本年版は5度の増刷を重ね、21年ぶりの12万部を突破。Z世代の若者を中心に一大ブームとなっています。大流行を探るキーワードは「日記界隈」です。
■『マイブック』とは……?

今年で25周年を迎え、累計280万部を突破しロングセラーとなっている『マイブック』。中面には、日付と曜日しか入っていません。手帳、日記、備忘録に――自由に使う世界に一冊だけの本です。書きやすいように、通常の文庫よりもしっかり開く方法で製本しています。鈴木おさむ・大島美幸夫婦、広末涼子、杏、さくらももこ各氏にも愛用されていた一冊です。
■Z世代が関心を寄せる「日記界隈」とは……?

昨年9月末に発売した今年の『マイブック』ですが、例年に比べ異例のスピードで売れ続け、年末には全国の書店から在庫が蒸発する事態となりました。
流行のきっかけは、「日記界隈」の若者がSNSに掲載した『マイブック』の手書きページでした。

「日記界隈」とは、その名の通り、「日記」を書く人々のこと。この言葉は「SHIBUYA109 lab. トレンド予測2025」(SHIBUYA109 lab.調べ)の「モノ・コト部門」にもランクインした、本年大注目のキーワードです。
従来の日記は他人に見せず、自分だけの中で留めておくものですが、Z世代の日記はその逆。あえて
日々起きた出来事をSNSなどのネット上で共有するスタイルが主流で、これはライフログとも呼ばれています。この投稿に『マイブック』が活用され、話題になりました。

実際に、15~24歳の若年層の女性の読者は昨年比146%増加。
若い読者の増加傾向は直近5年顕著で、年々2割程度ずつ増加しています。本年版の20~24歳の購入者の数は、2021年版と比較して235%まで増えました。※発売日~1月第1週までの売上を比較


■刊行秘話 「“自分の本”が、文豪たちと同じ本棚に収まるところに価値がある」
 ――大貫卓也さん(『マイブック』企画・デザイン)

 『マイブック』は1999年の初刊行以来、アートディレクター・大貫卓也さんの企画・デザインで制作を行っています。刊行当時のお話を大貫さんに伺いました。
「発端は、新潮社側から手帳を作りたいので(当時の)新潮文庫のキャラクター・Yonda?(大貫さんデザイン)を使わせてほしいという話でした。他によいアイデアがあるのではと熟考し、生まれたのがこの文庫のような白い本です。文庫と同じ見た目で中身は白く、自分で書くことで完成させる本があったら、どんな文学作品よりも思い出深いものになるのではないかと思いました」
こうして1999年に生まれた『マイブック』。初版3万部でスタートしましたが、1ヶ月も経たないうちに重版がかかり、増刷を重ねて翌年1月には9刷39万部に達しました。
左:『マイブック -2000年の記録-』 右:『マイブック -2025年の記録-』

「こだわったのは、手帳としてではなく「本」として売ること。自分が書いたものが、文豪やいま活躍している現代作家の文庫と同じように本棚に収まるところに価値があるのではないかと思いました。新潮文庫の特徴であるスピン(栞)をもちろん『マイブック』にもつけて。手書きというのはアナログでオールドな手法ですが、ワンクリックで消えてしまうデータとは違うところがよいのではないかと思います」(前同)
 25年の時を経て愛され続ける一冊には、刊行時から変わらない魅力が詰まっていました。

■書籍内容紹介文

マイブックには、日付と曜日しか入っていません。これは2025年のあなたがつくる、世界に一冊だけの本。どんなふうに使うかはあなたの自由です。日記をつづってもよし。手帳として持ち歩くのもよし。誰にも思いつかないオリジナルな使い方を試してみるのも、きっと楽しいでしょう。毎日使い続けて完成させたなら、他のどの本よりも記憶に残る、とっておきの「自分の本」になっているはずです。

■書籍データ

【タイトル】マイブック―2025年の記録―
【著者名】大貫卓也/企画・デザイン
【発売日】2024年9月30日
【造本】文庫
【定価】473円(税込)
【ISBN】978-4-10-120877-0
【URL】

あわせて読みたい

日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞ノミネート! 話題の大江戸人情ミステリー『鬼にきんつば 坊主と同心、幽世しらべ』(新潮文庫)、著者インタビューが公開されました
PR TIMES
【今すぐ誰かに話したくなる! 生き物雑学!】 非道な奴らのあくどいやり口! 『えげつない! 寄生生物』(新潮文庫)は7月29日発売です。
PR TIMES
旬のフルーツを贅沢に盛り付けたわかさ生活とのコラボ新作パフェ登場
PR TIMES Topics
いま話題の”逆ミステリ”を一章まるごと大公開! 五条紀夫『町内会死者蘇生事件』(新潮文庫nex刊)
PR TIMES
あれもこれも楽しめる、allemore(アレモア)シリーズ 第四弾 回転日付スタンプ「nototo dater(ノトト データー)」発売
PR TIMES
料理や飲み物を適温にしてくれる「猫舌ふーふー」発売
PR TIMES Topics
今年の「しゃばけ」は夏! アニメ化を記念し、シリーズ文庫最新刊『いつまで』(畠中恵・著)は、新潮文庫より6月25日(水)発売!
PR TIMES
「新潮文庫の100冊」特別キャンペーン! Xフォロー&投稿で図書カードや文豪グッズが当たる「#ワタシが選ぶプレミアムカバー2025」
PR TIMES
コンビニでアート展!障がいのあるアーティストによる「ファミマギャラリー」を開催
PR TIMES Topics
2025年「新潮文庫の100冊」フェアがスタート!
PR TIMES
森見登美彦さん、絶賛! 『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈著/新潮文庫)は、6月25日(水)発売です
PR TIMES
WWFジャパン親善大使のディーン・フジオカ氏とコラボレーション、寄付付きオリジナルグッズ
PR TIMES Topics
2024年本屋大賞受賞『成瀬は天下を取りにいく』ついに文庫化! 初版限定で琵琶湖ブルー色スピン(紐しおり)の特別仕様です!
PR TIMES
書くメリットいっぱい!「日記の習慣化」のヒント3つ
朝時間.jp
試作を重ねて辿り着いた極上のチョコチャンククッキーをリニューアル
PR TIMES Topics
【シリーズ累計140万部突破】本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈著/新潮文庫)は本日発売です!
PR TIMES
『レモンと殺人鬼』の著者が放つ、愛と狂気のどんでん返し。『美しすぎた薔薇』7月29日(火)発売!
PR TIMES
日本酒蔵のこだわりの詰まったオリジナルかき氷を期間限定で販売
PR TIMES Topics
中高生の皆さん、あなただけの「一行」を教えてください。「新潮文庫ワタシの一行大賞」今年も開催
PR TIMES
「鈍器本なのに一気読みした!」と話題の日記、第2弾『ある翻訳家の取り憑かれた日常2』発売(6/4)。
PR TIMES
大人気のMAMBOエコバッグに新作が登場!
PR TIMES Topics