【代表取締役×CSMO対談】カクナルが提唱する、経営と一体化した「人的資本経営」のリアル

2025.04.28 15:00
株式会社CAQNAL(カクナル)は、2018年1月12日に創立し、大手企業からベンチャー、行政・自治体など様々な組織の価値向上を支援するコンサルティング・グループです。豊富な実務経験を持つ専門家集団として、組織人事、採用/転職、人事制度、労務、DX、業務効率化と幅広い領域の支援を行い、企画やノウハウの提供だけにとどまらず、制度の定着まで伴走するスタイルを強みとしています。
今回は、2024年10月から新たに提供を開始した人的資本コンサルティング(
)の背景について、代表取締役の中島篤(ナカシマアツシ)とCSMO(Chief Strategy & Marketing Officer/最高戦略・マーケティング責任者)の廣瀬隆彦(ヒロセタカヒコ)が対談しました。
対談メンバー
中島篤 ナカシマ アツシ(写真左)
株式会社CAQNAL(カクナル) 代表取締役
iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授 / 地方創生アドバイザー


1976年福島県生まれ。東北学院大学第二部経済学科卒業。在学中は株式会社紀伊國屋書店で契約社員として勤務し、昼間就業・夜間就学という二足の草鞋で過ごす。卒業後、2001年にスターバックス コーヒー ジャパン 株式会社に入社。その後、株式会社ユニクロをはじめ、複数の業界・企業で現場責任者、人事部長およびコンサルタントとして従事。2011年、東日本大震災を機に働き方改革や地方創生に関心を持ち、フリーランスとして活動後、株式会社CAQNAL(カクナル)を創立。現場経験を活かした伴走型コンサルタントとして、リアルな組織診断と解決策の提案を信条とし、慣例や既成概念に囚われないブランディング・制度設計・研修を実施している。地方自治体との連携も積極的に進めるべく各地を訪問。同時に訪問先でのテレワーク・ワーケーションを行い、様々な地域で食と酒を楽しむ。


廣瀬隆彦 ヒロセ タカヒコ(写真右)
株式会社CAQNAL(カクナル) Chief Strategy & Marketing Officer(最高戦略・マーケティング責任者)
CX Value Lab株式会社 代表取締役
ISO30414 / リードコンサルタント・アセッサー
INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館) 窓口専門家


1977年、愛知県生まれ。グロービス経営大学院大学卒業(経営学修士MBA)。
大学時代はクラブイベントの主催や中古レコード店などで音楽三昧の日々を過ごす。卒業後入社したエイベックス株式会社で安室奈美恵などのマーケティングや直販ECサイトの立ち上げなどを歴任。グローバルレストランチェーンのマーケティング責任者を経て株式会社メルカリへ入社。100名規模の組織立ち上げ時のマネジメントとして、組織設計、リーダー育成、業務品質・生産性向上などに貢献。
2020年3月に顧客体験価値(CX)最大化による事業成長をコンセプトとした、経営コンサルティング会社CX Value Lab株式会社を設立し、50社以上を支援。
2023年9月に株式会社CAQNALへジョイン。クライアントへの人的資本・経営戦略コンサルティングを行う傍ら、CSMO(Chief Strategy & Marketing Officer/最高戦略・マーケティング責任者)として、CAQNALの事業成長へコミットしている。
カクナル広報: 廣瀬さんが参画された背景を教えてください。
廣瀬:
自身の会社でベンチャー・中小企業向けに経営戦略やマーケティング戦略のコンサルティングを50社以上に提供してきた中で、「言いっぱなし」のコンサルティングではなく、実現可能な計画を立て、実務として落とし込める支援を重視してきました。
その中で、戦略実現の課題として人材・組織に関わる問題(人材不足、定着率の低さ、評価制度の運用など)が多いと感じていました。
そんな中、中島さんと出会いました。組織人事領域に注目していたところ、カクナルの泥臭く伴走し運用まで落とし込む支援スタイルに共感し、「人」を主眼に置いたコンサルティングの価値を改めて感じました。
カクナルに参画することで、自分自身の可能性を広げたいという想いと、私が持つ知見が役に立つのであれば、社会・企業に対して価値を届けていきたいと思い、ご相談させていただきました。


中島:
実は、本格的な参画前から、主体的にカクナルの認知度向上や事業推進のための分析と提案や助言をいただくなど、その熱意を感じていました。そして、今後、組織人事領域における案件獲得、認知度向上、サービスの質向上に向けて、営業、マーケティング、広報が戦略のもと連携を図るためにCSMO(Chief Strategy & Marketing Officer/最高戦略・マーケティング責任者)として参画いただくことになりました。廣瀬さんを迎えることで、デジタル戦略、サクセッションプラン、経営戦略などの知見を活かして、カクナルのブランディングや発信力が高まっていくことに大きな期待を寄せていました。


彼の参画によって一番大きく変わったのは、時間軸の捉え方です。廣瀬さんが入ってくれたことで、目の前の案件のことだけでなく、経営戦略の時間軸が長期化し、5年後のカクナルのありたい姿から逆算して計画立案をすることを推進できるようになりました。また、カクナルの強みを活かした事業展開やブランディングの方向性など、戦略的な領域の解像度が上がりました。結果、事業推進のスピード向上や経営層からメンバーへのより適切なアドバイス、コミュニケーションが社内でも強化されたと感じています。私にとっては、経営方針について壁打ちできる相手が社内に増えたことも大きな変化でした。
カクナル広報: カクナルが人的資本コンサルティングをはじめた背景と特徴について教えてください。
中島:
私は個人事業主の頃から組織に関わる入口(採用)から出口(退職)までワンストップで関わってきたのですが、これは、組織人事に関わる多様な要素を経営に活かしていく「人的資本経営」の考えと重なる部分が非常に大きいと思っています。近年トレンドとして取り上げられることも多いこの「人的資本経営」ですが、私たちがこれまで組織人事領域でサービスを持続的に提供してきた経験こそ、カクナルの強みとして活かせると考えました。


廣瀬:
国内上場企業に対して2023年3月期決算以降の有価証券報告書に人的資本情報の記載が義務づけられましたが、人的資本の開示は社外投資家を中心としたステークホルダーに対し、必要項目を満たしているという報告に留まりがちです。これを私たちは「守りの人的資本コンサルティング」と呼んでいます。一方カクナルでは、開示ではなく活用に焦点を当てて考えており「攻めの人的資本コンサルティング」と呼んでいます。
私は人的資本=人事戦略=経営の課題そのものと捉えており、人的資本コンサルティングは経営視点と人事視点の両方が必要であると考えています。実際に人的資本経営を実現していくとなった時に、単なる「あるべき論」ではなく、最終的にはソフトな面で人を動かす必要があるので、カクナルの組織人事コンサルティングで培ってきた組織人事戦略構築のノウハウと、戦略に基づき泥臭く伴走して運用まで寄り添うコンサルティングスタイルが活きてくると考えています。


中島:
廣瀬さんの指摘の通り、大手が義務として開示している背景もあり、規模を問わず人的資本開示に取り組もうとする企業や自治体も増えています。そのためにも、人的資本経営を推進するメリットをより実感いただけるよう、現場に深く入り込んだ支援に力を入れています。
人的資本経営実現の具体的な手段として、タレントマネジメントツール導入につながるケースも多いですが、カクナルでは自社の人材を「可視化・分析・活用」する3ステップが重要と捉え、ワンストップで実行できることが特徴です。
人的資本情報の中には定着率や昇格率、男女比など様々な指標がありますが、人事戦略に基づいた経営にインパクトがある指標と具体的なKPIの設定を行い、自社内で効果的な検証を行える仕組みを構築しています。
カクナル広報:今後の展望について教えてください。
廣瀬:
カクナルでは昨年「CGV(Corporate Growth Vision)2028」という中期的なビジョンを策定しました。まだ試行錯誤の段階ではありますが、目指すべき方向性を定め、そこから逆算して計画を立てることの重要性を改めて認識しています。どんな企業であっても、ミッションとビジョンは不可欠です。それが従業員のエンゲージメントを高め、組織としての推進力を生み出します。どう実現していくか、そのためにどんな仲間が必要で、どう組織を機能させていくかというPDCAを回して、今のサービスの拡大を実現していきたいです。また、現状に満足せず新しいことにも果敢に挑戦していくような組織を目指していきたいです。


中島:
「人のチカラで『場』を興す」というカクナルのミッションを実現するためには、より多くの「縁」を増やしていく必要があります。そのためには、もっと多くの仲間が必要ですし、組織としてミッションを推進できる体制を強化していかなければなりません。育成や風土醸成の観点から、新卒採用も再開しました。カクナルらしい人間臭さ、主体性を重んじる文化を大切にしながら、多様な人材が活躍できる組織を、今から3年後、5年後を見据えて着実に作っていきたいと考えています。関わる人すべてにとって、金銭的な報酬だけでなく、成長ややりがいといった価値を提供し続けられる組織でありたいです。リファラルでの採用が多いのも、そうした価値観に共感してくれる人が自然と集まってくれているからかもしれません。カクナルは今、まさに進化の過程にあります。人のチカラの可能性を最大限に引き出し、組織価値を向上させ、働きがいのある社会を実現するための新しい挑戦を共に楽しめる方には、是非一度、カクナルにお声がけください!

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