株式会社JICUが支援する企業2社が「SAGA DX Award 2025[企業部門]」を受賞

2025.04.15 10:30
株式会社JICU
「基山商店」と「夢を語れ」がDXにおける今後の取り組みに期待できる企業として評価
佐賀県を拠点に企業のDX支援を行う株式会社JICU(佐賀県鳥栖市、代表取締役:水田侑宏)は、2025年3月19日に佐賀市で開催された「SAGA INNOVATORS TALK LIVE 2025 spring」において、DX支援先の”夢を集めるラーメン店”を経営する「株式会社 夢を語れ」(同県鳥栖市)と老舗酒蔵「合資会社 基山商店」(佐賀県基山町)が「SAGA DX Award 2025[企業部門]」をダブル受賞したことをお知らせします。
■SAGA DX AWARD 2025[企業部門]について
 RYO-FU BASE(公益財団法人佐賀県産業振興機構 さが産業ミライ創造ベース)が運営する令和6年度DXアクセラレータ事業において、伴走支援を受けた企業・事業所、または佐賀県産業スマート化センターを利用した 企業・事業所の中から、県内における優れたDXの取り組みを表彰するものです。
 受賞者は2024年3月19日(水)に開催されたイベント「SAGA INNOVATORS TALK LIVE 2025 spring ※」にて登壇、発表を行いました。

※「SAGA INNOVATORS TALK LIVE 2025 Spring」は起業家やDX企業、ITエンジニアなど、イノベーターなどが集い、取り組みや成果発表を行うイベントです。銀行、投資家、VC、協力企業との新たな出会いや連携を生み出す場となり、佐賀県の豊かな未来を担う革新的なビジネスとアイデアを、市場へと解き放つ架け橋となることを願って開催されました。

 ▶︎ SAGA INNOVATORS TALK LIVE 2025 spring(

■株式会社 夢を語れ
【会社概要】
ラーメン店「夢を語れ」「夢の一歩」、うどん店「笑顔が見たいから」を経営する飲食チェーン。2006年に創業、アメリカ出店などを経て現在は佐賀県鳥栖市を拠点としています。経営ビジョンは「世界一の夢を集めるプラットフォームになる」ことで、将来独立を目指す人材の育成や夢を語れる場づくりに力を入れています。
【課題】
- 社内の業務分担や指示系統が不明確な状態でバックオフィス業務が拡大している
- 業務コミュニケーションが個人LINEで行われ、タスクの依頼・確認・進捗管理が混乱し、「誰が」「何を」「いつまでに」すべきかが不透明
- 修行生の独立に必要なタスク管理能力やSNS活用スキルの育成が不足しており、サポート体制が整備されていない

【実施したDX施策と成果】
 業務の役割分担を明確化し、普段使い慣れたUIで使いやすくコストもかからない「LINE WORKS」を導入、修行生向けにLINE WORKS導入説明会やSNS活用セミナーを実施しました。

 LINE WORKSの導入により、「誰が依頼し、誰が対応するのか」が明確化され、タスク処理が円滑に進むだけでなく、コミュニケーションの頻度も向上。タスク進捗確認などのやり取りは減少し、200通以上あったLINEでのやり取りが半減しました。

 また、説明会やセミナーを実施することで、修業生の知識が向上するだけでなく、経営陣のブランディング戦略策定においても議論が進みました。今後のSNS活用強化に向けた体制づくりにも役立ったようです。
【コメント|マネージメントサポート部 マネージャー 大見 様】
 ”業務改善”ということで、難しいDXツールを提案され、かえって仕事が増えてしまうのでは?と不安に思っていましたが、JICUの香月さんが最初におっしゃったのは「大見さんの業務の棚卸しをしましょう」という言葉でした。実際に業務を洗い出してみると、「これは業務量が多すぎますね。一緒に業務量を減らすことから始めましょう」と、共感を持ってDX化を進めてくださいました。

 今回、JICUさんに伴走していただいたことで、バックオフィスの効率化が進み、仕事の流れがスムーズになりました。その結果、私たちが最も愛情を注ぎたいスタッフの皆さんが、快適に、楽しく、喜びを持って働ける職場へと変革できたように感じています。

「夢を語れ」は、これからも世界一の夢を集めるプラットフォームを目指して進化に挑み続けます。
【コメント|香月 勇人(中小企業診断士)】
 「夢を語れ」さんは、「世界一夢を集めるプラットフォームになる」という明確なビジョンをお持ちの企業です。そのような中で、私たちは「では、今これをしなければなりませんよね」という形で問題提起をさせていただきました。また、ITツールについても、単に「高品質なものを導入すればよい」という考え方ではなく、現場のリテラシーなども考慮し、総合的に選定いたしました。

 ただ、DX化における最大のポイントは、「夢を語れ」で働く皆様が、それぞれ自分ごととして捉え、主体的にDX化に取り組んでいただけたことが大きかったように思います。

■ 合資会社 基山商店
【会社概要】
佐賀県基山町で100年以上続く老舗酒蔵。地元産の良質な米と、九千部山・基山の伏流水を活用し、銘柄「基峰鶴」を醸造。全国新酒鑑評会での金賞をはじめ、フランス「Kura Master」や世界最大級の酒類コンクール「IWC」でも受賞するなど、国内外で高い評価を受ける日本酒を生み出しています。よりフレッシュなお酒を年中提供できるよう、2024年より通年製造にも取り組んでいます。
【課題】
- 日本酒の製造はもろみのタンクや麹の温度管理で品質が大きく左右されるため、常に温度の状況を確認する必要がある
- 毎日の温度管理は手作業、記録や転記作業に手間と時間がかかる
- 温度の記録などの情報が「手書きノート」「LINEトーク」「紙メモ」に分散している
- 責任者が外出すると蔵内の醸造状況がわからず、対応に時間がかかる

【実施したDX施策と成果】
 基山商店の現状を分析し、IoT機器とGoogleサービスを組み合わせたDX化を実施しました。
- IoT機器「温度とりJr.」を全タンクに導入し、温度管理の自動化を行いました。合わせてGoogleツールも導入、温度データをリアルタイムで取得できるようになり、温度に異常値が出た際はスマホへアラート通知が届く仕組みも構築、異常へも迅速な対応ができるようになりました。
- 醸造予定や製造記録はGoogleカレンダーで共有。誰が・いつ・どのタスクを実施するかを可視化し、現場にいなくても進捗が把握できる環境を整備しました。
- 「三酒の神器」(酒造業向け業務管理システム)を活用することで、アナログで管理していた製造記録をデジタルへ移行し、データを整理・統一化することができました。

これらの取り組みにより、製造部門では毎日のルーチン作業が50分(約60%)削減され、在庫管理時間は月32時間削減、責任者が温度確認する時間は毎回20分からゼロへ削減されました。
【コメント|蔵人 濱崎 様】
 今回のDX化を機に、さらなる業務改善の可能性が見えてきました。将来的には、製造部門だけでなく在庫管理や受発注までを含めてDXを推進し、さらに蓄積されたデータを解析し、それを活用してより良い製品の提供に取り組んでいきたいと考えています。今回の伴走支援を振り返ると「やりたいことが明確であること」「適度な知識があること」「応用が可能であること」が、計画を円滑に進めることができた要因だったと感じています。

 これからも、美味しい日本酒を造るためにDXを活用していきたいと思います。
【コメント|田中 健太郎(中小企業診断士)】
 これまでに多くの企業のDX支援を行ってきましたが、経営者がDXの必要性を理解していても現場に理解できる人がいないケース、または現場にDXを理解している人がいても経営者がその必要性を認識していないケースがあり、こうしたギャップがDX推進の失敗につながることが多いと感じていました。

 しかし、基山商店さんの場合は、経営層の理解があり、現場にある程度の裁量を与えていたこと、さらに、それを実行に移す濱崎さんの存在があったことで、経営層と現場がしっかり噛み合い、スムーズにDX化が進んだのだと感じています。
■ 株式会社JICU 代表取締役 水田侑宏 コメント
 株式会社夢を語れさま、合資会社基山商店さま、このたびは「SAGA DX Award 2025[企業部門]」受賞、本当におめでとうございます!

 夢を語れさんは、ラーメンを通じて若者たちが夢を語れる場を提供し世界一の夢が集まるプラットフォームを目指すという、その壮大な夢の基盤づくりをDXでご一緒できたこと、大変誇りに思います。
 一方、基山商店さんは、DXによる顕著な働き方改革に成功され、多くの酒蔵にとって参考になる事例となり、多くの経営者に勇気を与えたと感じています。
 このような素晴らしい挑戦を行うきっかけを作っていただいた、佐賀県およびRYO-FU BASEの取り組みにも、改めて感謝の気持ちを伝えたいです。

 私たちJICUとしては引き続き、地域企業の皆さまとともに、佐賀/九州の企業ならではの強みを生かしたDXの伴走支援を今後も行ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。  
■ 株式会社JICU
「地域で働くことが最も誇らしい選択肢である社会」をビジョンに地域企業を独立人材で支援するアクセラレータです。DXやマーケティング、資金調達等を地域型人材がリソースを提供しながら支援を行います。また、佐賀県基山町でのARを駆使した商店街活性化プロジェクトや地域の生産者を支援する物々交換プラットフォームジョブグルメ等、地方創生型プロジェクトの創出に挑戦しています。
会社名:株式会社JICU
所在地:佐賀県鳥栖市
代表取締役:水田 侑宏
設立:2023年4月18日
主な事業内容:中小企業に対する資金調達、DX及びマーケティング等を通したアクセラレーション支援

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