1歳が夢中になる理由がある!ピープル新商品「1curiosity(ワンキュリオシティ)」開発の裏側

2025.04.14 13:00
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(以下、動画の文字起こし)


2025年5月、おもちゃのピープルが世界へ向けて、新商品「1curiosity」を発売する。
日本で40年以上培ってきた子どもの好奇心への知見を生かし開発された新しい知育玩具はなぜ世界中の1歳が夢中で遊ぶのか?その誕生秘話を紹介する。
「1curiosity」シリーズ
左から「フム・フム」、「モギ・モギ」、「カラ・クル」


浜田杏子(以下、浜田):日本でやっている1歳の行動と世界でやっている1歳の行動、例えば「ティッシュを全部出しちゃう」とか「いろんなものを投げる」とか、そういう好奇心が世界中の1歳で本当に同じ行動をしているのと、1歳に着目したということで「1curiosity (=好奇心)」と名前を付けた。
「1curiosity」開発担当 浜田 杏子


浜田:こだわったのはデザインや設計を1歳が「触りたい」とか、「真似したい」という気持ちが起こるように仕立て上げた。例えば「フム・フム」で想像すると1歳はまず「中のものをとにかく触ってみたい」と手を伸ばす。とにかく出したいんですけど、それが必ずしも上から出せるわけではなくて、この裏から物を入れる子もいれば、横から出す子もいれば、ただお出掛けみたいに好きな物を入れて運ぶ子もいる。
浜田:日本で今まで40年以上、おもちゃを作ってきた私たちの会社。特に自信を持っているのが、「子どもの観察」をすごい一生懸命していて、子どもが遊ばなければとにかく「NO」なんです。


「フム・フム」は、最初は全部覆われていたり、下部が透明じゃなかったり、というのも試したけど、中が見えなかったりするとそもそも入れてくれなかったり、その見え度合いによってもすごい見えていたら逆に手を入れなくて、外から見て満足するところもある。いろんな試作で実験していって商品になった。


毎回驚かされるのが 1歳だと特にこっちの意図しない遊びをどんどん作ってくれて、例えば「カラ・クル」も最初は上下があった。でも、子どもが自分でこれを裏返して遊んでいる様子や、横にして遊んでいる様子が観察してくると出てきて、「後ろに向けても遊べるようにしよう」という感じで遊びを付け足していったり、逆に「この要素はいらないかな」みたいなところをテストで見てマイナスしていった。


40年以上にわたって続けてきた、子どもの観察を起点としたおもちゃ作り、ピープルはその商品開発にかける思いを2022年にパーパスとして明文化した。
取締役兼代表執行役 桐渕 真人


桐渕真人(以下、桐渕):「子どもの好奇心がはじける瞬間をつくりたい!」というパーパスを作った。おもちゃはユーザーである子どもと、商品を選ぶ人(保護者)が違うという特殊性があって、子どもに向けて商品を作り込んでいったら、なかなか買ってくださる保護者に理解してもらえなかった。我々の商品開発やブランドとしてのポリシーを伝えていくのに、パーパスがすごく重要なのではと思った。


パーパス制定後の2023年9月、ピープルは看板商品「ぽぽちゃん」の生産終了を発表した。


桐渕:私たちは50人ぐらいでやっているそんなに大きくない会社なので、パーパスのためには先にやめるところをやめなければいけなかった。ぽぽちゃんはまだ売れている商品なんだけど、続けていったらぽぽちゃんを維持するためにものすごい疲弊していく。ぽぽちゃんを存続させていくためのエネルギーよりも、早く決断して次のところにお引越ししようと思った。


より多くの子どもたちの好奇心をはじけさせるため、ピープルが新たに目を向けたのは「世界の1歳」だった。


浜田:たぶんアメリカの1歳の子なんですけど、ポップコーンバケットを頭にかぶって練り歩くとか、パンプキンの入れ物を頭にかぶって練り歩くみたいな動画がSNSで回ってきて、日本でも「子どもがゴミ箱とかをかぶって家の中で走り回って困る」というお母さんの話を聞いていて、「その時の子どもの感情ってもしかしたら同じことをしたかったのかも」と思ったところから今回の商品の着想を得た。


観察の着眼点を「モノ」から「行動」へ変え、世界中の1歳の行動をひたすら観察・メモしていった。
浜田:今までの開発だったらその「モノ」で遊んでいたら、本物そっくりに作るという商品開発をしていた。今回は世界中で愛されるために抽象化しなければならなかった。「それで何をしているのか」というのを観察するところから始めました。


桐渕:ティッシュを例にあげると、箱ティッシュがあることで引っこ抜いてみる遊びが初めて実現する。しかし、世界には箱ティッシュがない国があって、そこはロールペーパーみたいなものがある。そういう国だと引っこ抜いてみる遊びが成立しなかったりする。


じゃあ、「ティッシュを引っこ抜くのはどこが大事なんだろう」と彼女たちが追求していったのだと思う。浜田から説明されていないけど、ティッシュを引っこ抜く遊びは「微妙に抵抗感を持ってシュッと引っこ抜ければ、ティッシュじゃなくてもいい」と気づいて、「モギ・モギ」に落とし込んだのだと思う。「こういう好奇心をこういうふうに満たすんだ」ということが説明されなくてもなんとなくわかった。違っているかもしれないけど…。違う?


浜田:合ってます!


同時発売を予定しているイギリスへは日本の1歳とともに何度も足を運びモニター調査を行った。


浜田:手作り試作の段階で行った時は感動しました。涙が出ました。「本当に遊んでくれるんだ」って。遊び場に持って行ったら、1歳がどんどん周りから集まってくれてそのおもちゃを囲んでいる様子を見て「間違ってなかったんだ」と思った。


桐渕:発売がすごく楽しみでしかない。1歳って実は好奇心がたくさんあるから、「本当はできることがたくさんあるんだよ」と確信があるのに対して、世の中の人たちがみんな知っているわけじゃない。今年はまず「1歳の好奇心ってすごいんだよ」ということを商品を通して世界に発信していきたいと思っている年。


浜田:本当に遊ぶ商品ができたと思っている。たくさんの1歳に遊んでもらって、新しい発見をまたもらいたい。たくさんの子に遊んでもらえるのが楽しみ。

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