RICE PUBLISHING
やることは、素材を焼くだけ、調味料をかけるだけ、混ぜて煮込むだけ!
皮ごと焚き火にくべて焼くだけの「焼きみかん」。真っ黒になったくらいが食べごろです。
キムチを加えた石狩風鍋。具材を混ぜて、煮込むだけでできあがり!
熾火(おきび)になるまで、待ってられない!
『焚き火メシの本』(猪野正哉、松倉広平 著)が、2025年4月17日に発売されます。
料理ではなく、「メシ」──ここが重要なところです。
分量計算や細かい段取りは一切不要で、調理術の有無に関係なく、
誰でも気軽にごはんを作ってほしい、という想いが込められています。
定価1,980円(税込) 版元:ライスパブリッシング(https://rice-publishing.studio.site) 全国書店、オンライン書店で注文が可能です。
焚き火料理って楽しそうだけど、難しい──。
そう思っているキャンパーさんは多いのではないでしょうか。
確かにその通りで、焚き火の炎は温度のコントロールが難しいため、熾火(炎がおさまった温度の状態)で調理をするのが基本とされています。
ただ、ここで大きな問題がひとつ。
熾火にしている間は、焚き火自体を楽しめないということ。これは、焚き火好きにとっては非常にツライところ。調理が終わってから、熾火を焚き火に戻すのも面倒くさいという方は多いでしょう。
そんな小難しいことを考えずとも、
「炎を眺めながら、気軽に楽しくメシを作りたい!」
そんな焚き火好きの想いを一冊にまとめたのが「焚き火メシの本」です。
ガーリック調味料「G飯の素」を使った簡単レシピ、「ガーリックシュリンプ」。
木の板もろとも焼いてしまうウッドプランク焼き! 板は薪として燃やすこともできる。
「料理は段取り8割」とよく聞きますが、キャンプの焚き火メシに関しては、もっとラフでいいはず! というのが本書のコンセプト。あくまでも焚き火が主役。そのうえで、メシを美味しく味わえるほうが、至福じゃありませんか?
プロの料理人じゃないからできる、アイデアレシピ満載
『焚き火メシの本』は、猪野正哉さんと松倉広平さん2人の共著となっています。
調理本としては珍しいかもしれません。
著者は猪野正哉さんと松倉広平さん。2人の焚き火メシへの想いも存分に語る。
『焚き火の本』(山と渓谷社)で知られる焚き火マイスターの猪野正哉さんと、ヤマサ醤油初のベンチャー会社「アウトドアオペラ」を立ち上げ調味料「G飯の素」が大ヒット中の松倉広平さん(いうなれば、スパイスマスターです)。
プロの料理人ではない2人がアイデアを出しあって、焚き火をしながら作ることができる焚き火メシを60品目紹介しています。
(左)猪野正哉さん、(右)松倉広平さん
猪野さんは、焚き火の達人。食材を活かしたシンプルな“焼くだけ”メシを作らせたら、彼ほど個性的な引き出しを持っている方は他にいません。そもそも、「焚き火料理って、焚き火自体を楽しめないよね……」、そんな猪野さんのひとことから本書が生まれたのです。
型にハマらない大胆な食材の組み合わせが猪野さんの真骨頂。ネタバレになりますが、氷を中華油切りで焼いて、ほりにしをかけるだけという「焼き氷」があります。度肝を抜かれるレシピですが、じつは、ちゃんとアジアの屋台で存在しているメシなのだそう。考えてみればICE BOXもザクシャリな触感で人気がありますから、そのアウトドア調理版と考えれば、納得がいきます。
これが「焼き氷」。中華油切りで氷を焼いて、ほりにしかけるだけ。
そして相棒となる松倉さん。キャンプ飯が好き方であれば、ガーリック調味料「G飯の素」を愛用している方も多いのではないでしょうか。言うまでもなく、松倉さんの調味料の使い方は的確で、神がかっています。まさにスパイスマスター!
松倉さんのレシピも同様にシンプルですが、猪野さんよりちょっとだけ料理感があるかもしれません。とはいえ、面倒な手順はほとんどなし。焼いて調味料をかける、混ぜて煮込むなどが中心で、細かい分量を気にしなくても作れるものばかり。
表紙を飾った「醤油マシュマロ」は、マシュマロを焚き火で焼いて醤油を吹きかけるだけで、みたらし風味になる魔法のような焚き火メシ。一度口にしたら、みなさん驚かれると思います。
「醤油マシュマロ」。シュっ!と醤油を吹きかけるだけで絶品のみたらし風に。
焚き火の初心者も安心。火起こし道具選びの基本も掲載
まったくスタイルが異なる2人がタッグを組んだ異色の料理本だけに、レシピの幅も広く、ユニークなものばかり。なかには料理と呼べないほどのシンプル過ぎるレシピもありますが……それは「猪野・松倉ワールド」として、温かい目で見てくだされば……。
料理が苦手な方がキャンプメシにハマるきっかけになりうる一冊ですし、得意な方であっても「こんな発想はなかった!」と刺激を受ける個性的なレシピがたくさん掲載されています。
では、焚き火にすら慣れてない初心者さんは?
安心してください。焚き火マイスターの猪野さんが、焚き火の道具選びから火起こしの基本まで、わかりやすくレクチャーしています。
つまり、「焚き火」も「焚き火メシ」も、これ1冊で十分ということです!
焚き火メシに最適な焚き火台もたくさん紹介されています。
CONTENTS
【著者対談】
猪野正哉×松倉広平
ボクらが「焚き火メシの本」を作った理由
【焚き火メシの準備】
・まずは焚き火の道具選びから
・難しいことは一切なし。火起こしの基本
・焚き火メシに最適な焚き火台の選び方
・増えるほどモチベもあがる調理器具
【焚き火メシ60選】
・素材を焼くだけ
・焼いて挟む・混ぜるだけ
・焼いてかけるだけ
・焼いてつけるだけ
・混ぜて煮込むだけ
・焚き火メシの主役は旬の野菜でしょ!
・焚き火メシのコツは、調味料
【巻末】
・経験豊富なツウなキャンパーがやっていること
・面倒な後片付けもアイデア次第でラクになる
・キャンプ場をキレイに保って撤収するまでが焚き火メシ
著者:猪野正哉、松倉広平
定価:1,980円(本体1,800円+税)
体裁:A5版 / 160ページ
ISBN:978-4-9913579-2-3
発行:ライスパブリッシング
発売日:2025年4月17日
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