野菜を好きになる保育園直伝!0~2歳の野菜嫌いを克服するコツ

2025.03.29 03:40
野菜を好きになる保育園ベジ・キッズでは、「乳幼児期から野菜の楽しさ、大切さ、おいしさを知り、野菜を好きになってほしい」という想いを込めて、0~2歳の子どもたちを対象に野菜を使った保育を実践。日々の活動の中で培った、野菜を好きになってもらうコツと、色々な種類の野菜を食べてもらうための取り組みや、味や食感など調理する上での工夫を紹介してもらいました。
子どもたちに野菜を好きになってもらうコツ
同園の運営管理者や施設長は、「野菜を嫌いになる前に、好きになるチャンスが先に来ている」と言います。子どもたちが野菜を好きになるコツとして、どのような取り組みを行っているのでしょうか。
野菜を育て、観察して学ぶ
同園での取り組み
① 食を中心とした五感で過ごす空間作り:施設中央にキッチンを配置することで、普段無意識で過ごす中でも、子どもたちの目線で「調理をしている人や手元が見えている」設計に
② 毎日野菜に触れる:その日の昼食で使う野菜に調理前に触れ、五感で野菜と向き合う時間を作る
③ 自分で育ててみる:トマトやパプリカ、葉物野菜などを育てる農体験を通して、野菜の命や学びを実感
④ お手伝いする:調理工程の一部を手伝ったり、自分で作って食したりする経験をする
⑤ 野菜を使った遊び:その野菜がもつ特徴をお題にした「野菜カルタ」や「野菜パズル」、調理時に出た端材を使った「野菜スタンプ」など、基本保育で野菜に置き換えられるものには野菜を使い、食以外のシーンでも接点を作っている
野菜を食べてもらうための工夫
1日に必要な野菜摂取量は、1~2歳の場合180gが推奨されています(3~5歳は240g、6~7歳は270g、8~9歳は300g、10歳以上は大人と同じ350gです)。同園では、1日の目標量の半分以上となる120g以上を昼食とおやつで摂れるよう、日々様々な工夫を凝らしているとのことで、子どもたちが好きな味付け(食材によって調整は必要ですが、子どもが好みやすい味付けの比率)や風味、食材、食感を教えていただきました。
子どもが好みやすい味付け、食感を工夫
1. 味付けや風味:「甘み」や「香ばしさ」のあるものなどが好まれる
・甘じょっぱい味付け(比率例:醤油1:酢1:砂糖1:ごま油1)
・甘酸っぱい味付け(比率例:醤油2:砂糖2:酢1)
・ごま油風味
・カレー風味など
同園での取り組み・子どもたちの反応
ベジ・キッズの子どもたちに鉄板人気のレシピ3選はコチラ
2. 食材:「食べやすさ」や「単体でも味が感じられる」ものが好まれる
・野菜(さつまいも、かぼちゃ、人参、コーン、タマネギ)
・加工品(ひきわり納豆、チーズ、豆腐、鰹節)
・魚(鯖、鮭、しらす)
・麺類(うどん、春雨) など
同園での取り組み・子どもたちの反応
野菜:子どもたちがスプーンやフォーク、箸などで取りやすい大きさ(1~2cmくらいなど、食べる子どもに応じた一口サイズ)にすると、食べ進みが良くなる。   
魚:魚自体にパサつきがない、もしくは味付けを通してしっとり仕上げると食べやすくなる(魚は軟らかく食べやすいため、子どもたちは全般的に大好き)。
麺類:短くカットした麺類(提供前に1~2cmくらいにキッチンばさみで切る)は、食べやすいため子どもたちに好まれる。中でも、春雨は定番おかわり食材。
3. 食感:「軟らかく食べやすい」もの、「スプーンですくいやすい」ものが好まれる
・もっちり(手でつまんで食べられるもの)
・しっとり(口の中が渇くと食べにくいため)
・のどごしの良さ(食べやすく、つるっとした食感のもの ※誤嚥には注意) など
同園での取り組み・子どもたちの反応
もっちり:野菜チヂミやお好み焼きなど、手でつまんでもバラバラにならないため、月齢の低い子どもでも食べやすい。
しっとり:パサつく食感は口内の水分が取られるため食べづらい。パサつきを感じる魚や肉にたれやクリーム状のものがのると、しっとりとした食感になり食べやすくなる。マフィンなども好まれる。
のどごしの良さ:食べやすさが増すため、納豆や豆腐、春雨など、つるっとした食感を子どもたちが好んでいる。
最後に
子どもが野菜好きになるコツと、食べたくなる味や食感を覚えて、様々な野菜を摂ってもらいましょう。
子どもの頃の嗜好が、大人になってからの野菜摂取量を左右していた!?
子どもの頃の食体験、大人になってからの野菜摂取量にどう影響する?
取材協力:
ベジ・キッズ
ベジ・キッズ
心身の発達の基盤が形成される乳幼児期に、基本的な保育とともに、食育を日常的に行い食べることの大切さを伝えていく、「野菜を好きになる保育園」。味覚形成に大きな影響を与える時期に、五感でじっくり野菜と遊ぶことや野菜の栽培、調理のお手伝いなど「野菜と触れ合える食育」を行うことで、野菜のおいしさ、楽しさ、大切さを伝え、同時に生涯にわたり大切な『生きる力』を育みます。
最終更新:2025.03.29
文:VEGEDAY編集部
写真:ポピンズエデュケア、カゴメ
監修:ポピンズエデュケア、カゴメ
出典:
独立行政法人農畜産業振興機構「子どもの健康と野菜摂取について」(1~2歳の一日の野菜摂取量)
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/2212_wadai1.html
カゴメ 31 日は「菜(さい)の日」 子どもの野菜摂取に関する意識調査(3~5歳、6~7歳、8~9歳、10歳以上の一日の野菜摂取量)
https://www.kagome.co.jp/library/company/news/2017/img/17033110001.pdf

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