TYPICAが長期固定価格ダイレクトトレードでコーヒー業界に新たな市場を創出。日・ブラジル経済フォーラムにて、両国首脳臨席のもと約80億円規模の覚書締結を発表。

2025.03.26 16:00
TYPICA Holdings株式会社
第一号案件の覚書には、日本の大手カフェチェーンであるドトールコーヒー、ブラジルでコーヒーの倉庫・品質管理を手がけるACAUA社、同じくブラジルで持続可能な農業向け土壌ソリューションを提供するFertinutri社がパートナーとして参画。独自のプライシングモデルと新たなエコシステムを構築し、2030年までに日・ブラジル間で10件、総額1,000億円規模の市場創出を目指します。
高品質なコーヒーのサステナビリティを追求するグローバルベンチャー企業、TYPICA Holdings 株式会社(代表:後藤将、読み:ティピカ 以降:当社)は、2025年3月26日(水)に開催された日伯経済フォーラムにおいて、長期固定価格によるダイレクトトレードを推進する第一号案件に関する覚書の締結を、両国首脳の立ち会いのもと発表しました。

覚書締結の背景と目的
旧来の国際市場において、コーヒー生豆の取引価格は先物市場の国際価格を元に決定されてきましたが、そこには多くの投機マネーが流入しており、過去1年間では約112%(2倍以上)もの激しい変動に晒されています。価格変動の不安定さは生産者の収入にも直接影響を与えるため、短期視点で価格の変動に適応することが優先され、中長期的な視点で安定した品質と量のコーヒーを生産することが極めて困難な状況を生んでいます。同様に、バイヤーにとっても調達コストの予測が難しく経営の不確実性が高まります。結果的に、生活者へのコーヒー提供価格の値上げも各社で続いており、コーヒー2050年問題を中心に産業全体のサステナビリティが脅かされています。

今回の覚書締結を起点として、本事業では、世界各国で志を共有する生産者とバイヤーがTYPICAのオンラインプラットフォームを通じて、美味しいコーヒーのサステナビリティをともに育み合うために、実際のコストと付加価値に基づく長期固定価格のもとで行う、新しい枠組みのダイレクトトレードを推進します。これにより、コーヒー取引の品質と経済性を高めることで、永続的発展的なコーヒー取引を追求します。

覚書締結によるコーヒー業界への好影響
本事業を通じて、バイヤーは品質と調達コストを安定させながら原材料の付加価値を高め、生活者に対して高品質で安定した価格のコーヒーを提供し、コーヒー業界のサステナブルな発展に貢献することが期待できます。また、生産者は不安定な市場に依存せず長期的に安定した収益を見込め、気候変動対策や品質向上への中長期的な投資を計画的に実施することが可能となり、両国の経済およびコーヒー業界の発展に寄与します。

当社は、本覚書を足掛かりとし、2030年までに日本とブラジル間で10案件を展開し、日伯間でのダイレクトトレード市場を約1000億円規模まで拡大しつつ、TYPICAがネットワークする世界中の生産国・消費国の間でも同様の市場を創出することを目標としています。これによりコーヒー産業において、良心に基づいた新たなエコシステムを構築し、グローバル市場におけるコーヒー取引のサステナビリティを高めるディファクトスタンダードとなることを目指します。

長期固定価格によるダイレクトトレードがコーヒー業界に与えるインパクト 
TYPICAは創業以来、高品質なスペシャルティコーヒーに特化して事業を展開してきました。スペシャルティコーヒーは付加価値の高い製品として取引されやすく、生産者の収入増加につながりますが、世界で流通・消費されるコーヒーのごく一部にすぎません。むしろ多くの生産者は、たとえ品質が十分なコマーシャルコーヒーであっても、相場の乱高下の影響を受けやすいコモディティとして販売せざるを得ません。

当社が高品質なコマーシャルコーヒーも安定的、長期的に流通させることで、生産者とロースターはニーズに応じたパートナーとの取引が可能になり、安定した経営基盤を確保しやすくなります。また、大手ロースターとマイクロロースターが共存するコミュニティへと進化することで「規模の経済」と「質の経済」の相乗効果を生み出す可能性が高まります。
TYPICAとは?
「TYPICA」(読み:ティピカ)は、コーヒー生豆のダイレクトトレードプラットフォームです。コーヒー産業を革新する「新たな国際コーヒー市場づくり」を主題に、2019年に創業しました。日本、韓国、台湾、オランダ、米国の5カ国に拠点を置き、世界95カ国・地域にまたがる約17万軒のコーヒー生産者とロースターのネットワークを構築しています。コーヒー産業を根本的に革新し、コーヒーのサステナビリティ向上を目指すTYPICAは、ダイレクトトレードの推進によって、先物市場の影響を受けにくい独自の価格決定や取引モデルを追求しています。


●ブランド名 : TYPICA(読み:ティピカ)
●運営法人 : TYPICA Holdings株式会社
●代表者 : CEO 後藤 将, CQO 山田 彩音, CFO 浅子 信太郎, 社長 葛西 龍也
●事業内容 : コーヒー生豆のダイレクトトレードプラットフォーム事業
●創業 : 2019年11月1日
●所在地 : 大阪市中央区南船場4-12-8 8F
●資本金 :¥3,129,602,200(JPY)※資本準備金含む
●ローンチ : 2021年4月6日
●URL :
●提携先 : 生産者、ロースター共に公式サイトを参照
●Instagram :
●Facebook :
●コンセプト :「TYPICA」は、世界中のコーヒー生産者、ロースター、生活者、コーヒーを愛するすべての人々によって育まれるコーヒーコミュニティ。

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