新取締役就任。品質管理のプロフェッショナル小林俊雄が加わりリノベるはどう変わる。

2025.01.31 16:30
「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」のミッションのもと、リノベるでは統合リノベーションプラットフォームを構築し、リノベーションをスタンダードな選択肢にすべく取り組んでいます。


一棟リノベーションの現場を支える支援者については、以下で紹介しました。
▼【Vol.91】一棟現場で活躍する現場歴50年超のベテラン支援者。CREリノベーション急成長を支える影の立役者に迫る。
リノベるは2024年12月、支援者を束ねる小林俊雄を取締役に迎えることを決めました。品質管理のプロフェッショナルである小林俊雄の就任によりリノベーションプラットフォームの基盤となる施工品質を高め、さらなる事業成長を目指します。


プレスリリース:リノベる取締役に品質管理のプロフェッショナル小林俊雄が就任
今回の記事では、小林俊雄の取締役就任により生まれる化学反応について、リノベる代表山下智弘とともに深堀りました。小林の人物像やリノベるの未来について探ります。
40年間のゼネコン勤務を経て辿り着いた、「これからはリノベーションの時代」
―まずは小林さんのこれまでの経歴と経験について教えてください。
小林:1974年に奥村組に入社し、32年間、現場勤めをしてきました。それから建築部の工事部長、建築部部長を経て、56歳で役員になりました。私は現場上がりということもあり、現場を守るのが私の役目と思って働いていたように思います。


山下:僕が1974年生まれなので、生まれた頃には小林さんはもう現場に立っていたんだと思うと、経験に厚みを感じますね。
―そもそもリノベるを知ったきっかけは何だったのでしょうか。
小林:日本経済新聞で、三井物産と資本提携して13億円の資金調達を行った記事を読んだことがリノベるを知ったきっかけです。調べてみると、当時住んでいた社宅から歩いてすぐの場所で、こんな会社があるのだなと思いました。


その直後にテレビ番組「Newsモーニングサテライト」に山下社長が出ていたんです。出勤直前に玄関で知り、あわててリビングに戻って番組を見たことが忘れられないですね。あの日もう少し早く家を出ていたら、今この状況はなかったかもしれません(笑)
ワクワクする気持ちに正直に、リノベるの扉をたたいた
―なぜリノベるに関心をもったのでしょうか。
小林:もともと前職にいたときから、これからはリノベーションの時代だという気持ちがありました。丁寧に建てた建物を活かして価値を変えることに魅力を感じていました。私の最初の現場はゴミ焼却場の建設で、その後、下水処理場や地下鉄の駅、民間の百貨店や小学校、国際会議場など幅広い物件に関わってきました。ほとんど新築でしたが、その中で、リノベーションの現場も経験しました。でも振り返ってみると、リフォームや改修に近い形だったと思います。


リノベるのホームページを見ると、一棟リノベーションも手がけていて、これは面白そうだ、ずっとやってみたかったことに挑戦してみようと思い、定年を迎えるタイミングでホームページから求人に問い合わせました。


山下:当時は「奥村組の常務が応募してこられた!」という話になり、社内がざわつきました(笑)。40年以上、大きなゼネコンで様々な建物を造り、経営にも関わった方が、これからの建設のあり方としてリノベーションに心を寄せてくれている。僕らみたいな若い会社だからこそ、自分に何かできることがあるだろうと思って来てくれたことがすごく嬉しかったですね。「なんでもやるから働かせてくれ」という強いメッセージを当時受けたように思います(笑)。


小林:自分が本当に役に立つかどうかは入って仕事をしてみないとわからないから、そうお話したんだと思います。(笑)決して上から目線で応募したわけではなく、一緒になって会社を盛り上げていけたらという気持ちでした。


山下:役員まで務めた方なら、定年後、様々な選択肢があったはずです。でも小林さんはそんなことには興味がなく、もっと自分がワクワクする場所に行くことをシンプルに選んだ。かっこいい大人の代表だなと思いました。
―会ってみて、お互いの印象はどんなものでしたか。
小林:テレビで見たそのままでした。ラグビーをされているということで、正面からどーんと仕事にぶつかっていく姿勢を感じましたね。


山下:僕はゼネコン勤務の経験もあったので、そのときの記憶がいろいろよみがえって緊張しました。現場にいた大先輩たちはみんな年を重ねても背筋がすっと伸びて仕事をされていて、そんな大先輩たちの姿と小林さんが重なって見えました。
知識や経験豊富なベテラン支援者が若い社員とスクラムを組んで
2017年、小林さんは66歳でリノベるに正社員として入社します(その後、業務委託契約に変更)。1棟リノベーションをワンストップでマネジメントする都市創造事業本部で、施工品質の向上のため、ゼネコン出身の専門知識に精通するテクニカルアドバイザー通称「支援者」がプロジェクトをサポートする仕組みづくりと人材の獲得に尽力し、自身も支援者の一員として品質管理の体制を構築してきました。


支援者は一棟リノベーションの現場をさまざまな面でサポートする存在です。設計時の注意点やポイントの指摘から、コスト改善を行う工事原価管理や施工中の現場の進捗管理、品質・安全管理、アフター対応など全行程に携わります。
―リノベる入社後、どんな仕事をしてきたか、簡単に教えてください。
小林:私のような支援者を少しずつ増やしていきましたね。


私は前職の頃から、仕事で大事なのはまず品質で、品質を看板に掲げることで顧客から信用を得られ、仕事も増やしていけると考えてきました。入社してみると、リノベるのメンバーは若く、経験値の少ない人が多いと感じました。そんななかで品質を上げていくためには経験者の支援が絶対に必要だと考えました。私たちの失敗や成功の経験を若い人たちに伝えて、品質のレベルを上げていくしかないと。


そこで、私だけではなく経験者を何人か入れてほしいと、都市創造事業部本部長の西郷さんや山下社長に話をして、経験豊富なゼネコン時代の先輩たちに声をかけ、1人、2人と増やしてきました。
前列が支援者、後列がリノベる技術統括部のメンバー。ワンチームで施工現場を支える。


山下:現場の品質をおろそかにしていたわけではないのですが、当時は事業が拡大するにつれて人の数も足りなくなっていたり、1人ひとりの技術レベルを安定させなければならないといった課題はありました。一棟リノベーションの現場は既存建物の見極めからリノベーション方法まで、さまざまな知識が必要な難しい領域です。そこに、小林さんのような、業界歴が長く、専門知識に精通する支援者の皆さんが入ってくれることで、品質向上や安全対策の基盤強化につながっていきました。当たり前にやらなければいけないことの一つひとつを、しっかり当たり前にやってもらっているという安心感がすごくありました。


小林:若い人たちも「知りたい」という気持ちがありましたし、支援者も「教えたい」という気持ちがあるので、それでうまくやってこれたのかなと思いますね。


山下:「教えたい」ですか。なるほど、そうですよね。


小林:年齢もあるのかもしれませんが、支援者はみんな、自分が勉強したことを教えたいんですよ。支援者だけの会議をすると、いつも議論に熱が入って時間内に終わらないんです(笑)。それも、リノベるをもっとレベルアップしていきたいという気持ちを全員がもっているからです。超ベテランですが、気持ちは若いですよ。


山下:リノベるは平均年齢35歳の若い会社ですが、小林さんのような経験豊富な支援者もたくさんいて、このジグソーパズルの組み合わせがすごくいいなと思います。まさにダイバーシティ。いろんな人がスクラムを組んでいるんです。
現ボードメンバーとの化学反応に期待
―今回、小林さんが取締役就任に至る経緯を教えてください。
山下:これまで7年間現場を支えてきてもらいましたが、「そろそろ引退して、代わりに自分の部下にバトンタッチしたい」との意向を西郷本部長から聞きました。僕はすぐに「ちょっと待ってください!」と言ってしまいました(笑)。


一棟リノベーションのプロジェクトなどが大きくなってきて、品質に対して責任をもつためにはボードメンバーを強くしていかねばという課題が僕のなかにありました。そこで、小林さんには今後は取締役として経営側からサポートしてもらいたいと考えたんです。ボードメンバーに提案すると、満場一致でぜひお迎えしようとなりました。


小林:私は自らの手で品質を向上させていきたいという気持ちが強く、経営は…と思ったのですが、7年お世話になったこともあり、リノベるという会社がやはり「かわいい」んですね。それで、お役に立てるものならばということで、妻にも理解してもらい、お引き受けした次第です。お役に立つのか、どれだけできるのか心配ではありましたが。




山下:やっていただきたいことは山ほど頭に浮かんでいます(笑)。これまでリノベるのボードメンバーには、スタートアップで活躍する他業界の方や株主の方に就任いただいていて、小林さんとは、毛色も経歴も違う。僕は小林さんが加わることで、新しい化学反応が起きるだろうと期待しています。判断の軸やスピードがまた変わってくるのではないかと思っています。


また、これまで小林さんには、「CREリノベーションプラットフォーム」を活用して展開する都市創造事業に関わってもらってきましたが、リノベるにはほかに2つのプラットフォームがあります。それがどう動いているか、どう絡み合っているかを見てもらうことで、今後の小林さんの動きにも変化が出ると思っています。小林さんの参画によって、リノベるやプラットフォームにもどんな変化が起こるか、それがいちばん楽しみなところです。
「かしこく、素敵に」を目指して、グローバルな未来に向かう
―今後の抱負について聞かせてください。
小林:「リノベーションといったらリノベるでしょ」と言われるような会社にしていきたい。この気持ちは入社したときから変わっていません。私が関わっている間に達成できるかどうかはわかりませんが、私の後輩や若い人たちと一緒に、今のリノベるを、会社の大きさでも品質でも、業界でNO.1にしていきたいと思っています。


山下:小林さんの言葉って丁寧で強いんですよ。これは長年積み上げてきたことの結果で、僕が同じことを言っても多分響かない。それもあって、まわりによい化学反応を起こすだろうなと。


小林:いろいろと伝えていきたいですね。


入社後の自己紹介で、「私は、古美術鑑定家の中島誠之助さんが「開運!なんでも鑑定団」でよく発言していた『いい仕事してますね~』という言葉がとても好きだ」と話したことがあるんです。その言葉を聞くと、自分が言われたような気持ちになったんですよね。そういう仕事がしたいです。給料をたくさんもらうのも嬉しいですが、いい仕事ができたら何よりも幸せな気持ちになると思うんです。造ったばかりの建物は誰もが褒めてくれますが、10年後、20年後も「いい建物だね、いい部屋だね、よいものをつくってくれた」と言われるのが私のいちばんの望みです。
山下:僕らの仕事は、たとえば築50年の建物をリノベーションして終わりではない。その建物は100年、200年とあり続けるものなので、何十年後かにまた手を加えてつないでいく。手を抜いてしまうとただ朽ちていくだけになるかもしれないけれど、丁寧にリノベーションを施すことで、バトンを渡して次世代につないでいくことができる。これがリノベるの役割だと思っています。
―今後は経営という視点から、品質も見ていくことになりますね。
山下:品質は「要」ですからね。建築物、不動産を扱うということは生命に関わることでもあります。品質は絶対に揺らいではいけないベースとして持ちながら、驚きやアイデアを加えて僕らの価値を上げていく。小林さんがいてくれると安心感があります。


小林:リノベるのミッションにある「かしこく、素敵に」。品質もこれからはそうあるべきですね。私自身は、やるっきゃない、やり遂げるという気持ちでやっていきます。


山下:いいですね。小林さんの言葉は心に響きます。


日本の建築物は「ジャパニーズ・クオリティ」として世界に誇れるものだと思っています。まずはリノベるのリノベーションを日本国内で広げていき、今後はグローバルにも展開していきたい。小林さんにボードメンバーとして加わってもらうことで、リノベるの目指すリノベーションの世界をさらに広げていけたらと思っています。
山下智弘・小林俊雄

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