立春におすすめ!季節を感じる美味しいひととき

2025.01.29 11:50
春の始まりとも言われる立春は、寒さが次第にやわらいで草木の芽吹く、その兆しが出てくる明るい希望に満ちたタイミングです。新しい春をお祝いするために、立春の日に搾られた「立春朝搾り」の日本酒もあるほど。日本では、古くからこの立春にすると良いとされていることや、食べると良いと伝えられてきたものがあります。そんな風習も参考に、毎日の暮らしの中で季節の変化を美味しく楽しんでみませんか?
立春とは
季節の変化を表すために、太陽の動きをもとに一年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けたものを「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼びます。「立春」は、この二十四節気の一番目、今年は2月3日から17日が立春の期間です。立春は、新しい一年の始まりであり、また春の始まりを表すものです。豆まきや恵方巻を食べる節分の翌日が立春、と覚えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。春夏秋冬の季節の始まりを表す「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を実はすべて「節分」といいますが、立春の前日の節分が一番注目され知られているのも、この節目が一年のスタートである所以でしょう。
立春にまつわる風習
立春の前日、節分と言えば、豆まきや恵方巻きといった風習がお馴染みです。そして立春にも、すると良いとされている風習があるのをご存知でしょうか。
「立春大吉」のお札を貼る
立春には「立春大吉」と書かれた和紙やお札を玄関などに貼る風習があります。ご自分で書いてもいいですし、神社やお寺で授与を受けることもできます。
立春大吉には、その文字が左右対称であり、裏から見ても同じように読めることから、玄関から入ってきた鬼が振り返って入口を見たときに、まだ入っていないと勘違いして出ていくよう、厄除けの意味があるのです。

立春の日に、玄関や大切な部屋の入り口等に、外へ向けてのりや両面テープを用いて目より高い位置に貼り付けます。
また、合わせて「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」と書かれたお札を貼る場合もあります。その場合は、向かって右に「立春大吉」、左に「鎮防火燭」のお札を貼りましょう。
お札の授与を受ける場合は、いただいた神社や寺院でお札のつけ方を伺い確認するのがおすすめです。
「若水(わかみず)」を飲む
また、立春を一年の始まりとしていたことから、立春の朝には「若水」を飲む風習もあります。一年の始まりの朝に汲んだ清らかな水を飲むことで邪を祓い、一年を健康に過ごすことができると考えられていました。自然の豊かな成長が始まる春に、草木の息吹とともに、その生き生きした気配を自分に取り入れるという意味もあります。
立春を美味しく楽しもう
一年の始まりに福を呼ぶ一杯はいかがでしょうか。立春に食べると縁起の良いものを、日本酒を揃えてご紹介します。
立春大吉豆腐
まずは、立春大吉豆腐です。「大豆や小豆(あずき)は邪気を払う」とも「白いものが邪気を払う」とも言われ、その二つが重なる「白い豆腐」は、節分・立春に食べると縁起が良く、健康で幸せを招くとも言われてきました。「白い」色が大事ということで、豆腐には何もつけない方がいいという説もあります。
冷奴でも、また湯豆腐でも、滑らかで優しい味わいの豆腐とともに、スッキリときれいな「久保田 千寿」で春を迎える一杯を始めてはいかがでしょうか。
立春大福
小豆が入った大福も、この立春に食べると縁起が良いといわれています。小豆を使った餡子(あんこ)や、豆を入れた餅はしっとりとして柔らかく、食べ応え十分です。見た目にも福々しい「立春大福」がこの時期店頭に並びます。
餡子は、日本酒とも相性抜群。上品で澄んだ香りでバランスのとれた「久保田 千寿 純米吟醸」とともに、福を呼ぶ一杯も乙です。
立春生菓子
桜餅や鶯餅など、生菓子も立春に食べると縁起が良い食べ物です。生菓子は季節の植物をモチーフにしたものも多く、明るい春色が新しい一年のお祝いにもぴったりです。立春の日に作られた生菓子をその日に食べる、「旬をいただく」のを大事にする風習です。
餅を巻く桜の葉のほのかな香りと「久保田 純米大吟醸」の華やかな香りが合わさり食欲をそそります。ほんの少し塩気のきいた桜の葉が餡子の甘味を引き立て、キレがありながら甘味と酸味のハーモニーを奏でる酒ともほどよく合います。
五感で楽しむ春の始まり
節分で邪気を払い、立春では春の息吹とともに健康や福を呼び込む。古くから日本で親しまれてきた風習も参考に、旬の美味しさに日本酒も添えて楽しんでみてはいかがでしょうか。五感をフルに使って、一年の、そして春の始まりを楽しく迎えましょう。

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