株式会社おてつたび
農業未経験者に対して、活躍する農家のもとで“働く”機会を提供。「職業としての農業の魅力」を伝える
お手伝いと旅を掛け合わせた人材マッチングサイト「おてつたび」を運営する株式会社おてつたび(本社:東京都渋谷区、代表取締役:永岡里菜、以下「おてつたび」)は、農業ソーシャルベンチャー株式会社マイファーム(本社:京都府京都市、代表取締役社長:西辻一真、以下「マイファーム」)と、農林水産省とともに行う「農業の魅力発信コンソーシアム」の一環として、活躍する農家のもと働く農業イベントを実施。今年度、これまでに6名の生産者のもとで受入れ、参加者の皆様に農業の魅力を実感していただきました。
※本事業は、農林水産省 新規就農者確保緊急円滑化対策「農業の魅力発信支援事業」(令和5年度補正予算)を活用して運営されています。
農業の魅力発信コンソーシアム』とは
各地で活躍する農業者を通して、“職業としての農業”の魅力を発信することを目的とした民間企業6社が集結したコンソーシアムです。本コンソーシアムでは、農業現場で活躍する「ロールモデル農業者」との接点を通じて、これまで農業に関わりのなかった方が「職業としての農業の魅力」を知る機会を創るために、イベントの開催やメディア・SNSを通じた情報発信を行っています。
詳細:
背景
現在、農業界では従事者の減少や高齢化が深刻化しており、農業の生産を維持するためには、農業未経験者を含め、新たに挑戦する人々を増やす必要があります。
そこで、農業への関心を高めるために、「現場で活躍する農業者の姿を通じて、他の職業にはない農業の魅力を伝えること」が重要だと考えました。今回はコンソーシアムの取り組みの一環として、マイファームと協力し、農業未経験者が現場で活躍する農業者と一緒に働き、対話を通じて「職業としての農業」の魅力を感じられるイベントを企画しました。
「おてつたび」とは
「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地域事業者と、旅をしながら働きたい方をマッチングしています。
現地までの交通費は自己負担となりますが、旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行の経済的負担が軽減できます。また、仕事を通じて新しい人々との交流を楽しんだり、その地域ならではの魅力を発見できます。さらに、普段触れる機会が少ない農業などの職業を経験することもできます。
『マイファームおてつたび』で農業者と挑戦したい人をつなぐ
マイファームは、社会人向け農業学校「アグリイノベーション大学校」をはじめとして全国に農業者を輩出し、独自のネットワークと農業教育ノウハウを持っています。今回の「マイファームおてつたび」では、
● マイファーム社が学校卒業生や独自ネットワークから農業者を推薦
● おてつたび社が自社スキームを活用し、旅×農業をしたい人をマッチング
● 「おてつたび」期間中に職業としての農業をより深く学ぶことができる専用ワークショップをマイファーム社が企画・運営
といった連携を行うことで、旅×農業をしたい人への「農業魅力度」を高めるとともに、職業として地域のことを考える農業者へも「地域・業界外視点」の気づきを生み出しました。
<第1回>秋田県で開催
ホップ生産を次世代につなぐ! 地域おこし協力隊として再び横手へ。元キリンビール支社長の元で、ホップの収穫作業をお手伝い。
生産者:北野泰之さん(大雄ホップ農業協同組合)兵庫県神戸市出身。キリンビール株式会社に35年間勤務。秋田支社長を務めた経験も。2024年3月、57歳でキリンビールを定年退職。同年4月から、横手市地域おこし協力隊として、大雄ホップ農業協同組合に着任。組織運営のための事務のデジタル化の推進、地域のホップ産業を未来につなぐための課題解決が主な任務。
【実施概要】
日時 :8月18日(日) ~ 8月24日(土)
場所 :秋田県横手市「八柏ホップ生産組合」
参加者数 :2名
お手伝い内容:ホップの収穫作業
募集ページ:
【参加者の声 ※一部抜粋】
⚫ホップの事を何も知らず、まして国産ホップがある事自体知らない状況で参加させてもらいました。作業内容が想像できず、自分にできるか参加には少し悩みましたが、今は参加して良かったと思ってますし、63歳の私を受入れてもらいありがとうございます。収穫は体が慣れるまで最初キツイですが、慣れてくると他の作業者の方たちとコミュニケーションもとれ楽しい時間を過ごせました。(男性 60代)
⚫ホップの収穫作業のお手伝いになります。台車の中に乗り蔓を刈る作業をしました。3.4人のチームで作業していくので最初から困ることなく仕事に取り組めます。また、一緒に働く皆様も地元の優しい方々だったので色々なお話ができました!私は、初めてのおてつたびの参加でしたが、満足いく体験ができました。(男性 20代)
<第2回>岩手県で2名の生産者で同時開催
元寿司屋板前の野菜農家のもとで、地域農業のリアルを学ぶ
生産者:高橋賢さん(うるおい春夏秋冬)岩手県北上市出身。東京の大学に進学後、アルバイト先の寿司屋での経験をきっかけに、卒業後は寿司職人として10年間勤める。その後、震災を機に兼業農家だった実家を継ぐ。現在は生産者として、食を通じてお客様に喜びを届けることをモットーに、丹精込めて野菜を育てている。
【実施概要】
日時:9月23日(月) ~ 9月26日(木)
場所:岩手県北上市「うるおい春夏秋冬」
参加者数:2名
お手伝い内容 :野菜の収穫・管理作業
募集ページ:
【参加者の声 ※一部抜粋】
⚫多品目の野菜のお手伝いでした。1~2時間おきに現場や同行スタッフの方が変わるので、作業も飽きずに行うことができ、色んな品目の野菜と接することができました。いつも笑いの絶えない楽しいスタッフの方々。たくさんお話しする時間があり、家族の一員のように楽しく過ごさせていただきました。野菜と農業をとても好きな気持ちが伝わってくるのが印象的でした。またぜひ伺いたいです。(女性 40代)
⚫とにかく楽しい4日間。作業は収穫、選別、出荷準備、草刈り、間引き、播種など多岐にわたり様々なことを少しずつ体験させていただけるので、中腰の姿勢や重いコンテナを運ぶ作業も苦になりませんでした。おてつたび先やおてつびとさんも皆さん素敵な方ばかりで、お話を聞くだけで楽しく時が経つのがあっという間でした。(女性 30代)
東京の農業ベンチャーを経て、平泉町へ移住した農家のもとで、いちごの定植のお手伝い
生産者:石川圭さん(いっぽファーム)埼玉県出身。20代での体調不良をきっかけに食に関心を持ち、青果仲卸の事務職を経て農業に興味を持つ。その後、東京の農業ベンチャー企業での勤務を経て、平泉町出身の夫・智之さんとともに岩手県へ移住。農業経営体での研修を2年間受け、令和5年より平泉町で夫の実家の農地を借り、多品目農家として独立就農。現在は智之さんと協力しながら、農業経営の“いっぽ”を踏み出している。
【実施概要】
日時:9月23日(月) ~ 9月26日(木)
場所:岩手県西磐井郡平泉町「いっぽファーム」
参加者数:3名
お手伝い内容:いちごの定植作業
募集ページ:
【参加者の声 ※一部抜粋】
⚫初日と2日目は、いちごの苗の定植・苗の肥料漬けのお手伝いを、最終日にはいっぽファームさんの圃場見学をさせていただきました。生命力あふれるお野菜から力をもらうと同時に、土に触れ心癒されました。また、いっぽファームさんと関わりのあるたくさんの魅力的な方々とお話する機会が設けられており、農業に関することはもちろん、これからの人生のヒントになる学びが多くありました。ご夫妻のいっぽファームに込めた思いや、農業への向き合い方にも触れることができ、これからもぜひ応援させていただきたいと切に感じています。(女性 20代)
⚫プロの農家の道は楽しく険しい…ことを垣間見れた3日間 しあわせな笑顔にあふれた農家さんとの交流豊富で、とっても楽しいおてつたびでした。いっぽファームさんと師匠のうるおい春夏秋冬さん合同ワークショップに参加。憧れの農家さんの実態をリアルに教えていただけた大変貴重な機会でした。苦労も楽しみながら、創意工夫しつつ日々のしあわせを喜びながら暮らしていらっしゃるおふたりの姿に、沢山のパワーをいただきました。(女性 50代)
地域農業の魅力を再発見するワークショップを実施
それぞれが求める「理想の働き方」や、それぞれが考える現時点での「農業とは?」についてディスカッションを行い、参加者全員でアグリツーリズムを考えました。
【内容・流れ】
1. 魅力発見のための考え方やポイントを学ぶ(講師:マイファーム)
2. 理想の働き方やそれぞれが考える農業について対話する
3. 地域の魅力を発信するアグリツーリズムを考える
<第3回>長野県喬木村で3名の生産者で同時開催
アパレルから農業に飛び込んだ園主と市田柿加工のお手伝い。農業の可能性を追求する園主から市田柿と自然豊かな南信州を味わえるおてつたび
生産者:城田将也さん(shirotayafarm)長野県喬木村出身。約20年間愛知県でアパレル業に従事したのち、地元に戻ることをきっかけに農業を開始。現在は「shirotayafarm(城田屋ファーム)」として市田柿、干し芋、ズッキーニ、シャインマスカットを栽培している。また、アパレルの経験を活かし、雨の日に楽しめるアパレルブランド「Rain DAY ︎」も運営中。
【実施概要】
日時:12月9日(月) ~ 12月17日(火)
場所:長野県下伊那郡喬木村「shirotayafarm」
参加者数:2名
お手伝い内容:柿のホゾ切り・揉み、選果、箱詰め、パック詰め、出荷梱包作業など
募集ページ :
【参加者の声 ※一部抜粋】
●農水省と村役場主催のワークショップにも参加して、生産者さんの思いや今後の発展意欲を知る事が出来ました。おてつたびと立場として、買い支える事や、宣伝で今後の応援になればと感じました。(女性 60代)
●受け入れ先の方達も親切で暖かく久しぶりの仕事も不安なく出来ました。お世話になりどうもありがとうございました。(女性 50代)
手間と時間をかけて作り上げられるスーパーフード市田柿をこよなく愛する農業女子の元で、市田柿と自然豊かな南信州を知るおてつたび
生産者:奧村光希さん(Orchard muku.)前職は医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)、デザインのお仕事、カメラのお仕事、ハンドメイドのお仕事も度々しております。自社ブランドのブランディング、デザインも自身で地道に作り上げてきました。母であり、妻であり、主婦であり、農家であります楽しくお仕事ができましたら嬉しいです♩自然豊かな南信州にて心よりお待ちしております。
【実施概要】
日時:12月9日(月) ~ 12月13日(金)
場所:長野県下伊那郡喬木村「Orchard muku.」
参加者数:2名
お手伝い内容:柿の揉み、選果、箱詰め、パック詰め、出荷梱包作業など
募集ページ:
【参加者の声 ※一部抜粋】
⚫長野移住に興味があるのと、おばあちゃんが市田柿が好きで食べていたのを思い出して応募しました。 長野の美しい山が見えるアットホームな作業場で、とても居心地良く過ごさせていただきました。作業場に来ていたお手伝いのお姉様方はみな地元出身の方で素敵な方ばかりでした!個人的には、地元の方と直接お話ができることが最大の魅力と思っていたのですごく良い機会をいただけました!お土産に、自分でパック詰めした市田柿を頂きました。おばあちゃんにあげるのが楽しみです!(女性 20代)
⚫今回の応募の理由は、地域の特産品について知りたいと思ったこと、また、園主の奥村さんがご自身の商品のブランディングやデザインを積極的にされていて、自分にとって刺激になりそうだと思ったことです。 お手伝い先の方々も地域おこし協力隊の方々も、一緒に生活したメンバーも、全員とても優しかったです。 4日目の夜にワークショップがあり、多くの人の前で発言する機会がありました。 難しい内容ではなく、皆さんとても優しいです。(女性 20代)
「自分の作ったものを食べて笑顔になってもらいたい」まっすぐな思いで農業と向き合う園主のもとで、市田柿の加工のお手伝い。
生産者:矢野賢太郎さん(けんちゃんファーム)18歳で埼玉県から南信州に移住し、20歳の時に喬木村で独立就農。農業は、自分が育てた作物で人を笑顔にできる最高の仕事です。自分が丹精込めて育てたきゅうりや市田柿で、皆さんの笑顔を見られることが、何よりの喜び。
【実施概要】
日時:12月9日(月) ~ 12月13日(金)
場所:長野県下伊那郡喬木村「けんちゃんファーム」
参加者数 :2名
お手伝い内容 :柿のホゾ切り、選果、箱詰め、パック詰め、出荷梱包作業など
募集ページ:
【参加者の声 ※一部抜粋】
⚫ここまで行けて良かったと思うおてつたびは初めてでした。 矢野さんが作られる柿が本当に美味しかったり従業員の皆さんが本当に優しかったり全てがかけがえのない思い出になりました。色々な人と交流できたのでとても楽しかったです。 お喋りが好きな方、仕事が丁寧な方、柿が好きな方に向いていると思います。 ぜひまた携わらせていただきたいです。(男性 20代)
⚫ 一日一日があっと言う間で毎日が楽しい時間でした。皆さんとワンチームになれた事忘れません。 本当にありがとうございました。(男性 50代)
地域の内と外から新しい地域農業の魅力を考えるワークショップを実施
【概要】
おてつたびに参加しながら地域・農業・人の魅力をより発見しやすくなるワークショップ。受入れ農家と参加者だけでなく、喬木村役場職員や地域おこし協力隊として働く方も参加し、魅力発券の考え方やポイントを学び、対話し、より充実した地域農業での経験ができるようになる90分を実施しました。
【内容・流れ】
1. 魅力発見のための考え方やポイントを学ぶ(講師:マイファーム)
2. ワークショップを通して対話する
3. 次に繋がるようなアウトプットをしてみる
今後の実施イベントについて
<第2弾>都市農業体験in千葉県我孫子市
日時:2月3日(月)
場所:千葉県我孫子市「ベジLIFE!!」
内容:「都市農業を体験する」をテーマに、農業の魅力を直接体験できる一日!
農作業を通じて土づくりや収穫の楽しさを学び、午後は交流の時間としてワークショップを実施します。
申込方法:
<第4回>マイファームおてつたび in 東京都青梅市
日時:2月6日(木) ~ 2月7日(金) 3名定員
場所:東京都青梅市「とのわファーム 」
内容:青梅の自然に魅了され「農」の世界へ転身した園主のもとでおてつたび。耕作放棄地の開墾や春に向けた準備のお手伝いをお願いします
詳細:
【オンラインイベント】農業のリアルトーク!マイファーム×おてつたび オンラインMeetup ~今、「地域おこし」という視点から見える、農業の魅力と可能性~
日時:2月12日(水)19:00-20:30(予定)
形式:オンライン開催(ZOOM)
申込方法:
未来農業フェスタ2025
日時:2/22(土)13:00~17:00(予定)
場所:コングレスクエア日本橋
内容:「雇用就農」と「農業を通じた地域おこし」をテーマにしたロールモデル農家によるトークセッションイベントを開催。直接登壇者と交流できるマッチングブースも開設。これから農業に興味を持つ人たちにとっての、職業としての農業への「次の一歩のきっかけ」をつくります。
マイファームについて
■ 会社概要
会社名: 株式会社マイファーム
代表者: 代表取締役社長 西辻 一真
所在地: 京都市下京区東塩小路町607番地 辰巳ビル1階
設立 : 2007年9月
URL :
■ 事業概要
耕作放棄地の再生及び収益化事業/体験農園事業(貸し農園、情報誌の発行)/農業教育事業
(社会人向け新規就農学校、農業経営塾)/農産物生産事業および企業参入サポート/流通販
売事業(農産物の中間流通・通信販売)
おてつたびについて
「日本各地にある本当にいい人、いいもの、いい地域がしっかり評価される世界を創る」というビジョンを掲げ、2018年7月に創業。2019年1月にサービスをスタートしました。お手伝いという新しい目的を作ることによって、著名な観光名所がない地域にも人が訪れ、お手伝いを通して地域と人を繋ぎ、地域の農家や施設の人手不足の解消と地域のファン(関係人口)創出を目指しています。
日本は今後より人口減少が進みます。特に地方では都市部よりもその影響が顕著です。私たちは「おてつたび」を通じて、日本各地に人を循環させ、地域経済も活性化させ、地域がピンチの時に助け合える関係性を全国に築くことを目指しています。
取材について
「おてつたび」は、新しい旅のスタイルと繁忙期の人材確保の手段として、より多くの方に知っていただきたいと考えております。日本各地で実施しておりますので、ご興味のある方は、ぜひ下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。企画段階でのご相談もお待ちしております。
会社名 :株式会社おてつたび
代表者 :代表取締役CEO 永岡里菜
所在地 :(東京オフィス)〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目31-12
(静岡オフィス)〒430-0907 静岡県浜松市中区高林1丁目8-43
設立 :2018年7月
資本金:70,286,500 円
URL :