国内初の防火仕様化学強化ガラス採用 特定防火設備「ファイヤーバリア60」および防火設備「ファイヤーバリア20」登場!

2025.01.24 09:00
AGB
~美しさと防火性能を兼ね備えた革新的建築ガラス~
旭ビルウォール株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:櫻井正幸)は、建築用ガラスに新たな価値を提供する防火設備ガラス「ファイヤーバリア60」および「ファイヤーバリア20」を2025年1月より発売します。国内初の防火仕様化学強化ガラスを採用したこれらの製品は、建築基準法に基づく防火性能要件を満たしながら、透明性や意匠性における従来の制約を克服した革新的な建築材料です。防火性能が求められる建築空間においても、開放的で洗練されたデザインを実現する新たな選択肢を提供します。


建築基準法では、火災の延焼や拡大を防ぐため、「防火設備」および「特定防火設備」の設置が義務付けられています。防火設備は20分以上の防火性能、特定防火設備は60分以上の防火性能を求められ、それぞれ外壁や防火区画、避難経路の開口部などに設置されます。
従来、これらの部位には網入りガラスや耐熱強化ガラスが主に使用されてきましたが、透明性や意匠性に限界があり、設計の自由度が制約されることが課題とされていました。この課題を解決し、防火性能と意匠性を両立させる建材の開発は、建築設計における重要なテーマとなっています。
(イメージ)ファイヤーバリア60
(イメージ)ファイヤーバリア20

今回発売する「ファイヤーバリア60」と「ファイヤーバリア20」は、防火性能と意匠性の両立という課題に応えるために開発された革新的な防火設備ガラスです。
「ファイヤーバリア60」は鋼製枠を採用し、60分の防火性能を備えた特定防火設備として、防火区画や避難経路の要所に適しています。ファイアバリア60は株式会社日鋼サッシュ製作所(本社:香川県高松市松並町1035番地)と共同開発した商品です。一方、「ファイヤーバリア20」はアルミニウム製枠を使用し、20分の防火性能を持つ防火設備として、外壁や防火区画の開口部に対応します。いずれも、防火性能だけでなく、従来製品では困難だった透明性と意匠性を実現しています。

化学強化ガラスはこれまで、内部応力や強度の課題から防火用途には難しいとされ防火用途には採用されていませんでしたが、当社では小口加工技術や表面圧縮応力強度技術の改良を重ね、これらの技術的な壁を克服しました。両製品とも認定試験に合格し、国内初となる防火仕様化学強化ガラスとして製品化しています。
・「ファイヤーバリア60」認定番号:EA-0558
・「ファイヤーバリア20」認定番号:EB-3601
化学耐熱強化ガラスは、三芝硝材株式会社(本社:富山県高岡市岩坪23-2)が開発した『サンケミ』の防火仕様『ウルトラサンケミプラス』を使用しています。

旭ビルウォールでは、これらの防火設備に加え、1時間耐火間仕切壁「バーニングシールド」をラインナップし、『防火ガラスシリーズ』として展開してまいります。美しい透明度と平滑度を備えたこのシリーズは、防火性能が求められる空間において、新たな建築設計の可能性を切り開きます。
(参考資料)



【製品概要と主な特徴】

国内初の特定防火設備に適用された化学強化ガラス
「ファイヤーバリア60」は、鋼製枠に防火仕様の化学強化ガラスを嵌め込んだ特定防火設備(60分耐火)です。一方、「ファイヤーバリア20」はアルミニウム製枠を採用し、20分の防火性能を持つ防火設備として開発されました。この化学強化ガラスは、硝酸カリウム溶液に浸漬処理を行い、表面に圧縮層を形成することで、高い透明性と美しい仕上がりを実現しています。

1. 透明性と平滑度を極限まで追求
従来の耐熱強化ガラスは、加熱後の急冷による製造工程で歪みや微細な凹凸が発生するため、透明性や平滑性に課題がありました。しかし、化学強化ガラスはガラスを軟化させない低温処理を採用しているため、フロートガラスと同等の平滑度と光学特性を持ちます。

2. 高度な技術による安心性と安全性
自然破損のリスクを排除:内部の引張応力を最小限に抑えることで、従来の耐熱強化ガラス製品で発生していた「自然破損」を完全に排除。安全性も大幅に向上しています。
高強度・高硬度:フロートガラスの5倍以上の耐風圧性能を持ち、表面硬度が高く傷がつきにくい長所を持っています。

3. 薄板化・大サイズ化に対応
最薄6mmの軽量化を実現し、厚さやサイズのバリエーションに富んだラインナップを提供。特に最大幅2,000mm×高さ3,060mmの大サイズは、開放感を重視した空間設計に最適です。(ファイヤーバリア20では、アルミニウム製枠を用いた開口部の最大寸法幅1,300mm×高さ2,700mmに対応しています)

4. 幅広い用途に対応
最小寸法100mm×100mmの小窓や、幅50mm100mm×高さ3,060mmのスリット窓など、特殊なサイズや形状にも対応可能です。また、高い透明性を活かし、連続した横連窓のガラススクリーンも設計可能。
関連製品
ガラス1時間耐火間仕切壁「バーニングシールド」
従来必要とされていたガラス間の縦枠を排除し、目地幅5mmの突き付け目地を採用したフルフラットな画期的なガラス1時間耐火間仕切壁です。ケイ酸ソーダ積層ガラスやゲル挿入複層ガラスが主流だった従来品に比べ、透明性と耐火性を高度に両立。非耐力の間仕切として法規対応を満たしながら、ガラス素材ならではの明るく開放的な空間設計を可能にしました。
ABZ Agra rBildungsZentrum Salzkammergut, Altmunster. PYRANOVA(R) 30 butt joint from SCHOTT Technical Glass Solutions GmbH. Picture: (C) Laserer
北海道新聞社 新本社ビル (C)西川公朗
旭ビルウォール株式会社(以下、AGB)会社概要 
AGBは「後世に受け継がれる美しいファサードづくりで、都市の景観と環境に貢献する」を経営理念とし、デザイナーが思い描く建築外装の実現を一式で検討から施工まで行う、ファサードエンジニアリングを行っております。今後も国内外の建築外装に携わり、美しい街並みを形成するとともに、持続可能な社会に貢献できるよう邁進してまいります。

会社名:旭ビルウォール株式会社
本社所在地:東京都台東区松が谷1-3-5 JPR上野イーストビル8階
HP:
本製品に関する問い合わせ
旭ビルウォール株式会社 ガラスエンジニアリング部 TEL:03-5806-3118

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