「楽しむ」とはどういうことか――その探究により明らかになった現代社会の病理に迫る。國分功一郎さんの最新刊『手段からの解放 シリーズ哲学講話』が本日発売!

2025.01.17 11:00
株式会社新潮社
36万部突破のベストセラー『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)、白熱の東大講義を収録した『目的への抵抗』(新潮新書)につづく、國分功一郎さんの最新刊が1月17日に発売となりました。

「楽しむ」とはどういうことなのか?――この壮大な問いに挑む國分功一郎さんの新刊『手段からの解放 シリーズ哲学講話』(新潮新書)が1月17日に発売されました。本書では、カントの哲学をヒントに、「嗜好」や「享受」といった概念を検討。やがて、人間の行為を「目的」と「手段」に従属させようとする現代社会の病理が明らかになっていきます(そのひとつが依存症)。はたして、「何かのため」ばかりの人生は“楽しい”ものなのか? 現代では「嗜好」や「享受の快」が剥奪されつつあるのではないだろうか? 目的と手段に覆われた現代社会に鋭く切り込む、國分哲学の真骨頂です。
1月30日(木)に、最新刊『庭の話』(講談社)を昨年12月に刊行した批評家・宇野常寛さんとのトークイベント「現代人にとって「快楽」とはなにか」を代官山蔦屋書店にて開催いたします。
▼詳細はこちら
■書籍内容紹介
「楽しむ」とはどういうことか? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書に至る。カントによる「快」の議論をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは人生を楽しめない――。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!
■著者紹介:國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974年千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京大学大学院総合文化研究科修士課程に入学。博士(学術)。専攻は哲学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)、『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院)、『スピノザ――読む人の肖像』(岩波新書)、『目的への抵抗』(新潮新書)など。


■書籍データ
【タイトル】手段からの解放 シリーズ哲学講話
【著者名】國分功一郎
【発売日】1月17日
【造本】三方断ちソフトカバー(新書版)
【定価】968円(税込)
【ISBN】978-4106110726
【URL】

あわせて読みたい

「自分の夢すら、いつか忘れる」…米国教授に学ぶ「数々の起業家たち」が陥ってきた「落とし穴」を回避する方法
現代ビジネス
「東大ではなく早稲田慶応くらいが記者にはちょうどいい」…!《読売新聞のドン》ナベツネが山崎拓に明かした「本音」
現代ビジネス
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
あまりに難しすぎて多くの人が挫折した…日本人が書いた初めての哲学書「善の研究」が生まれた「驚きの事情」
現代ビジネス
たとえ「家族の絆が弱まる」としても「選択的夫婦別姓」は絶対に認めなければいけない理由
現代ビジネス
木製ハンガー専門メーカー中田工芸初一般向け「ファクトリーツアー」開催
PR TIMES Topics
悪質な誹謗中傷で傷つく人がいたとしても、ある程度までは「許容したほうがいい」といえるワケ
現代ビジネス
「暇があれば酒を飲み、ゲームばかりしている人」は「不道徳」だといえるか…哲学者ジョン・スチュアート・ミルの答え
現代ビジネス
【パティスリー GIN NO MORI】ショコラと森の恵みを詰め込んだバレンタイン限定のクッキー缶
PR TIMES Topics
多くの人が勘違いしている、幸せになるために「絶対にしてはいけない考え方」
現代ビジネス
「生きているのがつらい大人」は知らないと絶対に損をする「ある哲学者の教え」
現代ビジネス
江戸時代の風情と現代のデザインが融合したオリジナル商品発売
PR TIMES Topics
犬を模範として生きよ…「あまりに異端すぎた哲学者」が「とんでもなく偉い人」に言い放った「衝撃の発言」の内容
現代ビジネス
「幸せになりたい人」に強烈なダメ出し…「毒舌の哲学者」が考えた「ほんとうの幸せ」
現代ビジネス
婚活情報サイトオミカレが協賛する藤沢哲学サークル ēthosの哲学対話イベントが、慶應義塾大学第66回三田祭にて開催。若者による出会い方の優劣・結婚の意味の深掘り。
PR TIMES
ギネス記録を持つ“活動系”哲学者アダム・サンデルとは何者か | あのマイケル・サンデルの息子
COURRiER Japon
「知の巨人」松岡正剛が最期に伝えたかった、「日本文化」を理解するうえで「もっとも重要なこと」
現代ビジネス
『左右を哲学する』著者、清水将吾さんインタビュー。「不思議と不思議がつながると思った」
クロワッサンオンライン