やんばる×琉球藍で“しあわせ”のきっかけをつくる#琉球藍染#やんばる#工房づくり

2025.01.10 17:30
私は「“琉球藍”で誰もが幸せを感じられる。戦争から一番遠い世界を創る。」ことを目指します。それは、「自分の幸せ」と「大切な人を幸せにする」「幸せの輪を広げる」ことから始まります。そのために、まずはやんばるの地で『工房づくり』に挑戦し、“しあわせ”のきっかけとなる空間と存在になります。
みなさん、こんにちは。田辺 健人(たなべ けんと)と申します。この度は、私たちのプロジェクトに関心を持っていただきありがとうございます。
私は、2022年9月に“やんばる”と呼ばれる沖縄県北部地域に家族で移住してきました。そして、この地域を拠点産地とする“琉球藍染”と出逢いました。
初めて藍染体験をした瞬間に“琉球藍染”に惚れました。
「手間暇かけて造られた染料の奥深さ」「微生物のはたらきによって染めるという神秘性」「染料に手を浸したときに感じた“自然とつながる”ような何とも言えない幸福感」「緑から青へグラデーションする沖縄の“あお”を象徴するかのような美しさ」「自分の手が真っ青になった驚きと職人のようなカッコよさ」…

「これをやっていきたい!」と直感で感じた瞬間でした。
2022年11月からは、藍染工房で手ぬぐいを染めるお手伝いをさせていただきました。
そこでは「自分が染めたいように、染めてみたらいいよ。」と言っていただき、藍染を通じて「自分を表現すること」の楽しさを知りました。そして、自分なりに染めた手ぬぐいを手に取ったお客さんが「これカッコいいですね。買いたいです。」と言ってくれたときの喜びを感じました。
これまでの人生で、「自分をありのままを表現すること」それに対して「認められること」を経験してこなかったため、新しい自分に出逢った感覚でした。


私は“琉球藍”で自己表現する楽しさ、それによって、新しい人との出逢いや繋がりができること、見たことのない世界と出逢えることへの喜びに気づきました。その楽しさや喜びが自信へと繋がっていき、いつしか“全身モノクロ”、“内向的な性格”から、どこへ行くにも“全身藍染”、さらには“手まで真っ青”にしていくようになりました。
2023年12月からは自身で“琉球藍”の栽培をはじめ、 2024年10月には初収穫と泥藍づくりワークショップを開催しました。
これらの経験を通じて「自分が満たされていく = 自分の幸せを感じる」ようになりました。
2025年3月には『ai no iro festibaru』の屋号を掲げ、幸せの気づきを与えてくれた“琉球藍”を通じて、次は私の大切な人を幸せにする。そして、幸せの連鎖を生み出す。
「“琉球藍”で誰もが幸せを感じられる。戦争から一番遠い世界を創る。」を使命として、活動していきたいと想い、日々修行に励んでいます。
*家族への恩返し*
2022年、祖父の代から50年以上続いた家業を閉めることを私は決意しました。それは同時に、親や兄弟との縁、今までのしがらみを断ち切ることを意味していました。当時は借金1億円、自己破産は覚悟の上で「嫁と娘ともう一度、幸せな家族をつくりたい。」その一心で廃業と沖縄移住を決めました。
沖縄移住するとき、嫁から「もっと“自分”の幸せを考えなよ。」と言われ、それをきっかけに「自分の幸せ」についても考えるようになり、そのときに“琉球藍”と出逢いました。
“琉球藍”に惚れ、ありのままの自分を表現して生きることの楽しさ、そこからできる新たな人との繋がり、世界が広がっていく感覚に気づき、少しずつ自分に自信がもてるようになっていき、今までに経験したことのない「自分が満たされていく」感覚がありました。
そのうちに、次は「嫁や娘、大切な人へ、自分が染めた贈り物をつくりたい!純粋に喜んでもらいたい!」と想うようになりました。
私は「娘が人生で最も幸せな日を迎える時に“琉球藍”で染めたドレスを贈る」という夢もあります。来るその日までに、もっとも“琉球藍”を学び、最高の贈り物をしたいと想っています。
こんなに「自分が満たされている」「今の自分が幸せだ」と想うようになったのも、あの日たくさん家族と話し合い、いつも支えてくれる嫁と娘がいたからこそだと感じています。だからこそ、次は私が私のできることで恩返しをしたい。それが“琉球藍”でできたら最高だと想いました。
琉球紅型と同様、琉球王朝時代から庶民の着物として使われてきた“琉球藍染”。
“琉球藍染”をするまでの手しごとは多岐にわたり、藍色の色素を含む“リュウキュウアイ”と呼ばれる植物(キツネノマゴ科 / 多年生植物)を栽培することから始まります。
まず藍を栽培するための畑をつくります。植え付けた後、琉球藍は“水が大好物”なので、たくさん水やりをします。(「そんなに水やりするの!?」というぐらい“農業ド素人”の私も水やりの量にはかなり驚きました!!) そして、雑草に栄養が奪われないように除草もします。
沖縄に育ちながらも、太陽の光(紫外線)に弱く、塩害被害も受けやすい繊細な植物であるため、遮光ネットや日々の水やりは欠かせません。雨量の多い梅雨前後は、藍が最も成長する時期で、藍が成長すれば収穫を行い、藍の葉や茎から藍色成分(インジゴ色素)を抽出し、藍染料の素となる『泥藍(どろあい)』をつくります。日本全国にさまざまな藍染がありますが、この染料の作り方も沖縄の地理や気候ならではの独特な方法になります。
泥藍ができたら、そこに燃やした薪を利用した木灰の灰汁(あく)や泡盛、糖を加えた昔ながらの“天然発酵建て”の藍染料が出来上がります。
“天然発酵建て”とは、「微生物のはたらきによって染める」ことを意味しています。
私たちは自然の恩恵を受けて藍染をさせていただいています。だからこそ自然に感謝し、化学薬品には頼らず、環境負荷の少ない、古くから伝わる製法で畑づくりから染料づくりまでを行っています。
“天然発酵建て”の染料は、微生物のはたらきで染色するため、毎日の健康管理は欠かせません。温度を測り、pHを維持して、目で見て確かめて匂いを嗅いで確かめて、お腹が空いたら栄養を与える。毎日のお世話を通して目には見えない微生物のご機嫌を伺うのが日々の日課となります。

このように“琉球藍染”は、自然の恵みをいただきながら、微生物の力をお借りして、人の手で創り出すものづくりです。それは、奇跡の連続で生命の神秘を強く感じます。染料に手を浸したときには、“自然とつながる”“自然からとてつもない力をいただいている”ような何とも言えない幸福感を味わうことができます。

そして、“琉球藍”が生み出す“あお”は、沖縄を象徴するかのような独特な深みのある藍色となります。
染料に浸しているときは緑色ですが、空気や水に触れ酸化していくと、徐々に藍色にグラデーションしていきます。あの瞬間の美しさは、何物にも代えがたい感動があります。
「やんばるの森から創り出す沖縄の“あお”」とても浪漫があり、私たちはこの“あお”に惚れました。


*ふーさんへの恩返し*
今、“琉球藍”を思い切り楽しむことができていること、自分が満たされているのは『藍ばたけ』のふーさんと出逢えたからです。
2023年10月に『藍ばたけ』主催の泥藍づくりワークショップに参加し、その勢いで「僕も畑づくりから挑戦したいので畑を貸してください!」とお願いしたところ、ふーさんは快く承諾してくれました。
そこから“琉球藍”についてはもちろん、植物栽培すらろくにやったことのない“農業ド素人”の自分が畑づくりをスタートしました。
思考錯誤しながら、チェーンソーで雑木林を開拓し、鍬で畑を耕す。すべてが初挑戦でトライ&エラーのくり返し…でも、やんばるの風を感じながら、アカショウビンの鳴き声を聴き、土を触る。汗をかきながら、目の前の手仕事に没頭しているこの時間は「今を生きている!」と強く実感させてくれました。
そして、そこにはいつも優しく温かく支えてくれる、ご指導してくれる、たくさんの初挑戦のチャンスを与えてくださる、ふーさんがいました。
自分一人では、出逢うことも、辿り着くこともできなかった世界を見せてくれた存在であるふーさんに「何か恩返しをしたい!」と感じました。
今の自分にできる恩返し…琉球藍に関する課題を少しでも解決すること。
“琉球藍”に関する課題は、他農業などと同様、「担い手の不足」「天候の影響などによる生産量の不安定さ」があります。藍を使って創作活動をする人は増えてきたものの、それに必要な藍の栽培や染料づくりの担い手は多くはありません。また、天候の影響などにより、藍の収穫量のバラつきがあり、染色作業ができないときもあります。

これらを少しでも解決することが、ふーさんへの恩返しに繋がると私は考えました。
そこで、まだ未開拓の土地(ふーさんに借りている畑の場所)を開拓していき、新たな畑をつくり、少しでも藍の収穫量を増やす。私も藍の栽培や染料づくりの担い手となり、お互いが収穫量などに困ったとき、分け合うことができる存在になれば…と想い、『工房づくり』をしようと決めました。
これまでに多くの恩をいただいて、ここまでやることができました。次は、これまでにいただいた恩を、自分よりも若い世代の人たちへ送りたい。
そのときに、これから造る『工房』が自分たちの為のものだけではなく、「次の世代の人たちの“しあわせ”のきっかけとなる空間」にしたいと想うようになりました。


これまでの人生で「自分の幸せ」について気づくことができず、何か自信がなく生きてきた私が、この地で”琉球藍”と出逢い、そこでの様々な体験や人との繋がりを通じて「自分の幸せ」に気づき、自分を表現することの楽しさや自信を持てるようになり「今を生きる楽しさ」を知り、そこから「大切な人を幸せにしたい」と少しづつ行動できるなったように、次の世代の人たちがこの『工房』で挑戦し、それをきっかけに「自分を満たすこと」「大切な人を幸せにしたい」と感じるようになる。
そうやって「幸せの連鎖」が生まれる空間にしたい。
それがまた、巡り巡って、ふーさんへの恩返しや私の幸せにも還ってくる。
この『工房づくり』が、私が最大目標として掲げる「“琉球藍”で誰もが幸せを感じられる。戦争から一番遠い世界を創る。」のスタートになる。だから、この地で『工房』を造りたい! 
ぜひ、皆様のお力を私に貸していただけないでしょうか。
「泥藍」を作るための第一工程は、収穫した藍葉や茎を水に漬け込むところから始まります。そのため、収穫してすぐの鮮度の良い状態で水に漬け込むことができるよう、できるだけ琉球藍の畑から近いところに工房を造ります。工房については、できるだけDIYをしたいと思っていますが、土地の整形をする際に建機のレンタルが必要になってくるため上記項目の費用が必要になってきます。
今回、資金調達のためにご支援をいただきたいだけではありません。
やんばるの森から生み出される沖縄の“あお”を多くの人に知ってもらいたい!届けたい!
たくさんいただいた恩を、この挑戦をきっかけに、“恩返し”と“恩送り”をしたい!という思いで、このようなリターンを用意させていただきました。ぜひ応援のお気持ちでご支援いただければと思います!
また、「行ってみたいけど、なかなか沖縄(やんばる)には行けない…」という方向けのリターンもご用意しておりますので、今回のプロジェクトで初めて“琉球藍染”を知ったという方もぜひご支援いただけると嬉しいです!
工房づくりは2月スタート、完成は4月中を目指しています!しかし、同時進行で畑づくりなど、やらないといけないことがたくさんあります。
とは言え、まだまだ“ド素人”なので、一緒に畑づくりなどのお手伝いをしてくださる方も募集しています。
この取り組みに向けた歩みはインスタグラムやフェイスブックで発信していきますので、よろしければこちらもチェックしてみて下さい。
工房所在地:〒905-1141 沖縄県名護市源河2523-3(まぁる農園) 

あわせて読みたい

Introducing: レッセンス Type 8 “インディゴ” シェルマン限定モデルが登場
HODINKEE Japan
【沖縄在住・美容ジャーナリスト加藤智一の「沖縄美トリート」リスト】LIST7:「星のや沖縄」
美的.com
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
なぜ「がんは幸せな病気」と言われるのか…末期がんの森永卓郎さんが「そのとおり」と実感するワケ【2024下半期BEST5】
PRESIDENT Online
大好きな自然を美しい色と織りで表現した夏の着物|磯 緋佐子さん・花紗織作家
婦人画報
【横浜初上陸】フレンチトーストの専門店「The French Toast Factory」オープン
PR TIMES Topics
藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!
CAMPFIRE
日本を代表する藍「ジャパンブルー」を自宅で体験!日本初!蒅(すくも)の発酵染色、天然藍染めキットを一般販売開始!
PR TIMES
【SUBRINA】パティスリー「LIFENRI」とコラボ「BonBon de noir 海底熟成ワインのマリアージュショコラ」登場
PR TIMES Topics
藍染めのジャパンブルーを自宅で体験できる!蒅の発酵染色「蒅藍建てキット」発売
STRAIGHT PRESS
【千葉県佐原】さわら町屋館(香取市上川岸小公園)にて藍染ワークショップ&酒粕で作る生チョコ作りワークショップを開催
PR TIMES
「やんばるアートフェスティバル 2024-2025」が開催。世界遺産・沖縄本島北部が舞台の芸術祭
美術手帖
染色工房《染司よしおか》 王朝時代の色彩を草木から再現【中編】
Discover Japan
日常を忘れ、心身ともにリフレッシュできるラグジュアリーリゾート「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」を体験
OZmall
【オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ】営養薬膳師の資格を持つ料理長こだわりのやんばるの素材とスパイスの香りを堪能できる「琉球火鍋」を2024年12月10日(火)より提供開始
PR TIMES
【YouTuberのキジー(Kidzy)氏がやんばるジップラインの公式アンバサダーに就任
PR TIMES
河本結や宮里美香に会える!「ザ・リッツ・カールトン沖縄」ゴルフコンペ付き特別プランの中身とは
GOETHE