【開催レポート】セレンディップ・フューチャーファクトリー2024
~変革の実現者たちが製造業の未来を本音で語る、特別な一日~
セレンディップ・ホールディングス株式会社(本社:名古屋市中区、代表取締役社長兼CEO:竹内 在 以下、当社)は、2024年11月29日、名古屋市の中日ビルにて「セレンディップ・フューチャーファクトリー2024」を開催いたしました。本イベントは、中堅・中小製造業が直面する労働力不足、持続可能な経営、生産性向上といった課題に対する具体的な解決策を共有する場として企画され、製造業界の経営層や現場リーダーが一堂に会し、次世代の製造業を構築するための方向性を模索する内容となりました。
■開催の経緯
「このままでは終わってしまう――。」そんな危機感から始まったのが今回開催した「セレンディップ・フューチャーファクトリー2024」です。
製造業の現場が抱える課題と向き合い、本当の変革を起こすために奮闘した舞台裏には、当社の強い信念と実践がありました。
現状維持では未来はない――危機感から生まれた挑戦
「労働賃金の停滞、ITや人材への投資の遅れ、古い設備を使い続ける現場――。」
製造業の現場では、こうした課題が放置され続け、当社代表の竹内(以下、竹内)は経営者や現場のリアルな声を聞き続けてきました。
「今のままでも困っていない」
「コストが高すぎる」
「従業員が変化を嫌がる」
多くの企業が「現状維持」という言葉に甘んじている現実を目の当たりにし、竹内は強く感じました。
「このままでは“終わりの始まり”が加速する。今こそ、変革を起こさなければ未来はつながらない――。」
「現場が主役」の変革――壮大な社会実験としての挑戦
当社は、自ら製造業(自動車部品業)を経営し、変革の実験台となってきました。
IT導入や人材育成、生産性向上の取り組みを一つひとつ現場で実践し、成長を遂げる中で竹内は確信しました。
「変革は現場から始まる。そして小さな一歩が、未来をつなぐ力になる。」
こうして「フューチャーファクトリー2024」は、現場と経営が“次の行動”を見つける場として企画されました。
そのほか、詳しい経緯については、こちらのプレスリリースをご覧ください。
■参加者結果
今回のイベントには会場・オンライン総計140名が参加し、特に製造業の参加者(49.3%)から非常に良好な反応をいただきました。製造現場での課題解決や経営改善に向けた具体的な取り組みに対し、高い関心が寄せられたことが印象的でした。
■参加者の声
「MBSEは実験、評価、品質確保について心配する声も多いため、どのように社内関係者の理解、腹落ちを得られるか?→日本の製造業の共通の課題にどう取り組むかもう少しお話を伺いたいと感じました。」
「三井屋工業様のお話にあった一部の職人やエース社員に依存したマネジメントが続いているとも感じ、経営判断のプロセスを見せて次の経営者育成にも繋げたいとのお話には大変共感しました。」
「三井屋工業様の内容は弊社にとってよい例だと思います。」
「地に足の付いた改善活動」
「理解のある経営者の皆さんが、羨ましいです。『上の理解が得られない』、何よりも『上の説得が一番の壁』なので・・・。」
【開会挨拶】
講 師:竹内 在(当社 代表取締役社長兼CEO)
当社 竹内は、製造業が低賃金や投資不足、古い設備に依存する危機にあり、このままでは「終わりの始まり」を迎えると警告。
技術革新や人材育成が不可欠とし、自社のIT導入や生産性向上の事例を示し、DXや環境対応が未来を切り拓く鍵だと強調しました。
【基調講演】
講 師:山口 豪(元日産自動車 副社長、当社 社外取締役)
テーマ:「自動車の未来~技術革新とエンジニアリング革新で導く製造業の未来」
山口氏は、自動運転、電気自動車やソフトウェアディファインドビークルの進展、及び、MBSE等によるエンジニアリング手法の標準化によるデータ再利用性確保の重要性とAI&データサイエンス活用によるエンジニアリング革新を解説。
これらの技術革新が未来の製造業にもたらす成長機会を示し、業界全体の進化を支える具体的な道筋を提示しました。
【セッション1】
講 師:髙橋 直輝(三井屋工業株式会社 代表取締役社長)
テーマ:「DXから脱炭素まで、顧客に選ばれる企業価値づくりの秘訣」
髙橋氏は、自社の経営危機を克服し、持続可能な成長を実現した事例を紹介。
作業日報の電子化や独自のプラスチックリサイクル技術を活用した循環型経済の推進、さらにはスマートファクトリーの構築を通じて、生産性と従業員定着率を向上させた具体的な取り組みを共有しました。
「課題を見える化し、小さな改善を積み重ねることで、未来を切り拓ける」というメッセージは、中小企業経営者にとって非常に参考になる内容でした。
【セッション2】
講師:和田 正信(当社 コンサルティング事業部 執行役員)
テーマ:「フューチャーファクトリーのススメ」
当社 和田は、製造業の未来に向けた実践的な工場改善手法を提案。
特に、「課題の見える化」「人材依存の最小化」「経営全体のスマート化」という3つのステップを軸に、効率的かつ柔軟な工場運営の具体策を示しました。AIやロボット技術を活用した現場改善の成功事例を交えながら、「持続可能な成長に向けた最初の一歩を共に踏み出そう」と呼びかけました。
■ものづくり事業に精通する当社コンサルティング事業の工場診断のご案内
今回のイベントでは、講師の和田により、当社が提供する「フューチャーファクトリーアセスメント(工場診断)」が紹介され、参加者の皆様から大きな関心を集めました。
本サービスは、現場の課題を明確化し、具体的な改善策をご提供するもので、製造業界における課題解決の強力なパートナーになることを目指しています。
「フューチャーファクトリーアセスメント(工場診断)」の詳細やお申込みについては、以下リンクをご覧ください。
■次回イベントのご案内
次回イベント「セレンディップ・フューチャーファクトリー 2025春」を2025年2月27日静岡にて開催いたします。(イベント詳細は
から)。
日本製造業の未来をともに考えるこの機会を、ぜひお見逃しなく!
■会社概要
セレンディップ・ホールディングス株式会社
本 社:愛知県名古屋市中区錦一丁目5番 11 号
設 立:2006年8月
代表者 :代表取締役社長兼CEO 竹内 在
URL :
事業内容:経営受託及び事業再生、投資事業、経営コンサルティング
■本件に関するお問い合わせ先
セレンディップ・ホールディングス株式会社 コンサルティング事業部
窓口担当 矢田 睦美 (Email: