124年の畜産の歴史を未来につなぐ第一歩。七塚原のシンボル「赤いサイロ復活!」

2024.10.17 09:01
広島県立総合技術研究所 畜産技術センターの「赤いサイロ」は広島県庄原市の交通標識に使われるほど地域のシンボルです。現在、赤いサイロは老朽化で色が剥げ、ひび割れが出ています。倒壊の危険があれば撤去されます。そうなる前に赤いサイロの補修・修繕し、歴史を未来へつなぎましょう!
プロジェクトの実行者について
私たちは、庄原商工会議所と民間で立ち上がった「しょうばら・学びのまちづくり委員会」です。広島県庄原市七塚原の歴史文化あるまちづくりと産業の発展を目指しています。私たちのチームには、地域の産業の代表者や学識経験者などによる15名のメンバーがいます。
これまで私たちは県立広島大学庄原キャンパスと地域が共に地域課題を解決できるためのつながりを再構築するため、「提言書の作成」や「オープンキャンパスでの広島和牛の焼肉販売・観光PR」を積極的に行ってきました。その中で七塚原の拠点性についてあらためて学ぶ中で、老朽化する赤いサイロや七塚原記念館について「何とか保全できないか」という発想が出てきました。
☝写真は1992年の頃の「赤いサイロ」このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、庄原市のシンボルであり、畜産の歴史深い「赤いサイロ」を塗り直し、補修・保全を図り、それらを通じた地域の活性化を目指しています。約60年前から伝統的に行われている地域の写生大会のモチーフとしても人気のこの赤いサイロへ、未来に向けた積極的なアクションをすることで地域住民の意識を高め、歴史文化などの学びのある地域づくりの象徴とする狙いがあります。
将来的には、北海道を連想させる広大な農場とポプラ並木のPR・保存や、1900年からの日本初、国立種牛牧場事務所として建設された七塚原記念館の利活用や桜の樹の保全による花見の再開等イベントの開催、そして周辺の県立広島大学庄原キャンパスや国営備北丘陵公園などを活かした日本農業遺産などへの登録を挑戦することを考えています。
地域のシンボルであり歴史ある「赤いサイロ」は今回の機会を失えば、後世にその姿を残すことはできないでしょう。「七塚原記念館」も、以前畜産技術センター本館が出来た時に解体する案も出ましたが、地域の強い想いにより記念館として残った経緯があります。しかし、現在は老朽化と共に記念館に入ることができなくなっています。一度壊れてしまった施設を復元するのは不可能だと言えます。地域の声をかつてのように一丸にするためには、アクションを起こす必要があります。
今回のクラウドファンディングはまさにそのための挑戦です。
プロジェクト立ち上げの背景
広島県庄原市七塚原地域では、豊かな自然環境と歴史文化がありながらも、若者の都市部への流出や高齢化が進み、地域の産業が衰退の一途を辿っています。広島県立総合技術研究所畜産技術センターの長い歴史の中で畜産分野への貢献を端的に示す施設があります。
一方、残念ながら全体的に老朽化が進み、将来的にこれら施設の維持は困難と考えます。このような背景から、最初の一歩として地域の象徴的な赤いサイロを補修・修繕することで地域の魅力を再発見し、地域の活性化を図りたいと考えました。
これまでの活動と準備状況
私たち「しょうばら・学びのまちづくり委員会」はこれまでに、畜産の歴史の基礎調査、研究施設のツアーなどイベントの企画、老朽化が進み立ち入り禁止となった記念館の3Dデータ化などを県立広島大学庄原キャンパスの先生のご協力のもと、進めてきました。地域の宝であるこれらの研究機関の維持とPRに向けて全力で取り組んでいます。
今回のクラウドファンディングに向けても協議を繰り返し内容を厳選しています。そのリターンについては色々と地域性の出るものを考えました。また、このクラウドファンディングでご支援があった全員のお名前を刻んだアクリルプレートをサイロ前に飾らせて頂きたいと考えています。

リターンについて
ここでしか手に入らない超限定商品をそろえています!
・支援者の全員の名前が入ったアクリルボードをサイロ前に設置します!(名前を載せて欲しくない支援者は事前に教えて下さい)
・3Dプリンタによる赤いサイロ等の復元モデル(畜産技術センター長の自作)
・地元七塚原の酪農家による超限定・新商品「七塚牛乳 900ml・200ml」
・ポプラ並木のコースター
・ポプラ並木の苗木
・乳団子

スケジュール
令和6年
10月17日  クラウドファンディング開始 
12月14日  クラウドファンディング終了
令和7年
3月某日   リターン発送
5月5日    畜産技術センター写生大会にて色塗り補修がされた赤いサイロをお披露目

最後に
私たちのプロジェクトは、広島県庄原市七塚原の自然と歴史文化を生かし、学びのあるまちづくりの発展を目指すものです。ただ「サイロに色を塗る」だけではなく、このプロジェクトを通じて、唯一無二の地域の畜産業の歴史と現在の活動を再評価し、新たな魅力として発信する取り組みです。将来的にこれらの施設を維持できることができるような認定や仕組みを目指し、地域の誇りを醸成したいと考えています。何卒、よろしくご支援よろしくお願いします。

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