LiDAR機器「mapry LA01-model2」、国交省の3次元計測技術を用いた出来形管理要領への適用を確認

株式会社マプリィ

地理空間情報アプリプラットフォームサービス「mapry」を提供する株式会社マプリィ（本社：兵庫県丹波市、代表取締役：山口圭司、以下マプリィ）は、2024年6月28日（金）にLiDAR機器「LA01」の別モデル「LA01-model2」を発売しました。処理速度の高速化や点群と同時に動画を保存できる機能を実装し、よりスムーズかつ高精度な色付き点群データの取得が可能になりました。
この度、既存のTLSとの精度比較・検証を清水建設株式会社の「温故創新の森NOVARE」にて行い、本機体において国土交通省が提示する「3次元計測技術を用いた出来形管理の活用手引き（案）」への適用を確認しました。

適用
3次元計測技術を用いた出来形管理の活用手引き（案）土工編
地上移動体搭載型レーザースキャナー（MLS）

検証内容
2024年8月9日に既存のTLS（Leica RTC360）で点群データを取得した箇所にてmapry LA01 model2でデータ取得を行いました。
その後検証点において水平、標高の誤差の確認を行いました（データ間の基準点座標はTLSとLA01で合致するように調整）

結果
検証点において水平、標高ともに3-4cm以内の誤差
→国交省のICT施工の土工編での適用性を確認しました。

TLS点群（Leica RTC360）

mapry点群

これにより従来のスキャナの約1/10程度の価格（当社比）で高精度スキャンができるようになり、データ取得時間も大幅に削減されました。
土工の出来形の取得（面管理）や、日々の土量変化、掘削進捗等の点群管理が現場に1台mapryLA01を配置する事で簡易に可能となります。

想定ユースケース
- 土木現場での起工測量、出来形測量
現況地形、法面の取得
掘削土量の計測
橋梁の部材間距離取得


座標変換手順
mapryLA01 model2はネットワークRTKでの座標付与、現場標定点での座標変換の両方が可能です。
- 現況測量、簡易測量：ネットワークRTKを用いて標定点不要で簡易に可能です。
国交省ICT施工：現場に所定の反射板を設置いただき、中心をTS等で計測ください。解析ソフト上で座標変換を行い点群生成が可能です。

LA01 model2歩行方法イメージ

反射板イメージ

反射板を選択（点群データから中心点を自動的に抽出）

3点選択いただき座標変換が可能（mapryPC版）


取得データには公共座標が付与され、LAS等の形式で出力が可能。今後のアップデートで面管理の帳票作成機能の実装を予定しています。

製品ご利用申し込み先

清水建設株式会社（検証協力企業）からのコメント
これまでの建設現場ではTLSを用いた施工状況の把握やデータ取得に時間がかかっていました。より簡易に施工現場の把握を行い、スピーディーな意思決定・工事に繋がるようLiDARを用いた3Dデータ解析技術の検証協力を当社のイノベーションと人財育成の拠点「温故創新の森 NOVARE」にて行いました。
マプリィについて
マプリィは測量・林業・防災・農業・建設に関わる全ての方向けのサービスです。これまで測量機器費用負担や機器操作/解析が難しく、ハードルの高かった三次元データなどの取得、解析や活用を容易に行えるソリューションを提供しています。

会社概要
社名 ： 株式会社マプリィ
所在地 ： 兵庫県丹波市春日町多田165番地（本社）
代表者 ： 代表取締役 山口 圭司
HP ：

本件に関する問い合わせ：info@mapry.co.jp