シグニファイ、次世代照明制御オープンプラットフォーム「Interact(インタラクト)」および日本初となるPoE照明を清水建設「温故創新の森 NOVARE」に導入

2024.11.19 11:00
シグニファイジャパン合同会社
各種照明制御プロトコルに対応する利点を活かし、スマートビルOS「DX-Core」と高次元に連携。建築の新しいニーズにフレキシブルに応える
PoE照明を情報発信・交流施設「NOVARE Hub」に導入

 シグニファイジャパン合同会社(本社:東京都品川区、職務執行者 社長:大塚 圭太郎、以下シグニファイ)は、このたび次世代照明制御オープンプラットフォームInteract(インタラクト)および日本初導入*となるPoE照明を、清水建設が東京都江東区に新設したオープンイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」内の情報発信・交流施設「NOVARE Hub」へ導入しました。
*PoE照明の施設への導入において。2024年11月シグニファイ調べ。

 Interactは、当該施設内に設置された約3,000箇所の照明器具および各種センサー、インターフェース(メーカー4社、4種の異なる制御プロトコル)を統合管理および制御しています。また、オープンAPI(Application Programming Interface)により、清水建設が開発したスマートビルOS「DX-Core」と連携し、空調、防犯カメラ、入退室管理、ロボット、サイネージ等の他設備やスケジューリング機能と連動制御されることにより、施設全体の設備や空間管理の省力化や運用の最適化に寄与します。
【YouTube】Interact導入紹介動画:清水建設「温故創新の森 NOVARE」
URL:
■導入の背景
 「温故創新の森NOVARE」は、清水建設がこれまでの建設事業の枠を超え、社会やお客様の真のニーズを捉え、多様なパートナーとの共創や、建築を含めたさまざまな手段によって、新たな価値を提供していくことを目指した施設です。
これまで建設においては、照明や空調などの設備はそれぞれ個別のシステムで運用されており、それぞれが完成度の高いシステムであっても、通信プロトコルが異なるなど連携させることが難しいという状況が見受けられました。

 温故創新の森 NOVAREでは、清水建設が開発した「DX-Core」というスマートビルOSが基幹となり、施設全体を統合制御しています。「Interact」は、複数の照明制御プログラムに対応する大変柔軟性の高いシステムであり、 DX-Coreと高度な連携ができることを評価いただき導入に至りました。
【担当者コメント:清水建設株式会社 設計本部 プロジェクト設計部3部 部長 牧住 敏幸様、清水建設株式会社 設計本部 設備設計部2部 主任 野崎 紘平様】
 清水建設は2030年に向けてVISION2030を掲げ、事業構造、技術、人財のイノベーションを強力に推進していくべく、「温故創新の森 NOVARE」を整備しました。社会やお客様の本質的なニーズを探求し、建設を含めたさまざまな手段で応えていくことを目指しています。
NOVAREは清水建設が開発したDX-CoreというスマートビルOSが基幹となり、施設全体を管理しています。
清水建設株式会社 牧住 敏幸様

 Interactは大変柔軟性の高いシステムであり、DX-Coreと高度な連携ができるため導入に至りました。Interactは様々な照明制御プロトコルに対応しているため、多様な照明器具を統合して制御可能です。また照明システム内に設置されたセンサーが取得した情報をリアルタイムや蓄積データとしてスマートビルOSであるDX-Coreを通じ他システムと連携します。
清水建設株式会社 野崎 紘平様

 今後はNOVAREで実現した照明デバイスネットワークをさらに発展させ、建物設備全てを1つの通信プロトコルでつなぐ統合IoTネットワークを目指していきます。そこに様々なセンサーを統合し建物設備と高度に連携させ、建物と人が密接にコミュニケーションをとり助け合うこれまでに無い建築の価値を創造していきたいと思っています。
今後もシグニファイと共に分野を越えたさまざまな企業とも連携を進め新たな建築の可能性を広げていきたいと考えています。
■導入したプラットフォーム、製品について
【「Interact」のオフィスへの展開について】
 Interactは、次世代照明制御オープンプラットフォームとして、オフィスをはじめスポーツ施設や街のランドマーク施設などさまざまな施設に展開しています。

 PWM、位相、DALI、DMXなど複数の照明制御プロトコルに対応し、それらのプロトコルに対応する照明器具を統合して制御することが可能です。今後の空間設計や照明計画における照明器具の選定に更なる自由度が広がります。
 また、照明システム内に設置されたセンサーにより取得される建物内の温度、湿度、人の密集度合い、ノイズといったさまざまな要素の情報を、リアルタイムや蓄積データとしてAPIを通じて提供することが可能です。これにより企業側はエネルギー使用やスペースの利用を最適化、また従業員のウェルビーイングと生産性を向上させることができます。
【PoE照明について】
  PoE照明とは、LANケーブルのみで照明器具への給電と通信を可能にした照明です。標準のイーサネットケーブルを使用してPoEスイッチから電力を供給し、データ通信も行います。
 照明器具およびPoEスイッチへの配線は、標準のRJ45コネクタを挿し込むだけのため、個別の電気配線は不要となり、配線作業の大幅な簡略化を実現しました。各照明器具には、建物のITネットワークとの双方向通信用に固有のIPアドレスが割り当てられ、照明機器でありながらネットワーク機器の一つのように管理ができます。
PoE照明

■今後の展開について
 今回の導入によりDX-Coreと連携しながら、空調、防犯カメラ、入退室管理、ロボット、サイネージ等の他設備やスケジューリング機能と連動制御されることにより、施設全体の設備や空間管理の省力化や運用の最適化に寄与します。
 さまざまな社外システムと連携できるオープンなシステムであるため、今回の導入を皮切りに、大手建設会社様、大手電気・通信工事会社様、またビルオーナー様からお問い合わせをいただいており、検討を開始いただいています。

 現在は、ユーザーや施設所有者様の利便性や導入のしやすさをさらに向上するため、国内外の照明器具メーカー、ITベンダー、システムインテグレーター、専門商社との共創パートナーシップ(エコシステム)の構築を加速しています。建物全体が人々の多様なニーズに応える設備となりうる未来に、シグニファイは貢献していきます。
■シグニファイについて
 シグニファイ(ユーロネクスト: LIGHT)は、施設用照明、家庭用照明ならびにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の分野において世界最大手の企業です。「照明の素晴らしい可能性を引き出し、より明るい暮らしとよりよい世の中を目指す」をビジョンに、「Philips Hue」をはじめとしたフィリップス製品やコネクティッド照明システム「Interact」など各種ブランドを展開しています。データ通信可能なサービスは、ビジネス価値を生み出すことで家庭だけでなく、ビルや市街地での生活にも変化をもたらします。2023年の売上は約67億ユーロ、約32,000人の従業員を擁し、世界70か国以上で事業活動を展開しています。また、IPO以来7年連続でダウジョーンズサステナビリティワールドインデックスにランクインし、4年連続でEcoVadisプラチナ評価を獲得し、対象企業の上位1%に位置しています。シグニファイのニュースは、Newsroom、X(旧Twitter)、LinkedIn、Instagramからご覧ください。投資家向けの情報は、Investor Relationsのページに掲載されています。
※2019年1月よりフィリップス ライティング ジャパンは、シグニファイジャパンへ社名変更いたしました。

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