百年の古民家を再生し、妙高の魅力を発信する再生プロジェクト。「MAHORA西野谷」が織りなす地域交流の物語

2024.09.05 14:35
が運営する「
」は、新潟県妙高市の古民家を再生し、地域交流の場を提供しています。このストーリーでは、代表・蔡紋如(サイ ウェンル)が妙高市へ移住し、古民家再生プロジェクトを立ち上げるきっかけとなった経緯や、地域への想いについてお話します。
妙高市での日々、自然と農業に魅せられて
新潟県妙高市矢代地域に位置する里山は、四季折々の自然が楽しめる豊かな田舎です。冬には深い雪に包まれ、雪国ならではの美しい風景が広がる一方、グリーンシーズンには雪解け水を活かした美味しい米作りが代々受け継がれています。ここではウグイスのさえずりが響き、さまざまな昆虫や動物が後山と里山の境界で共生しています。近年、野生動物による稲の食害を防ぐため、住民全員が協力して電気柵を設置し、農家の大切な作物を守っています。


この地域にある「MAHORA西野谷」は、十年以上も空き家だった百年の古民家で、元の所有者が取り壊しを考えていたものの、最終的には妙高に十年以上住む台湾出身の私、蔡紋如(サイ ウェンル)とのご縁があり、再生プロジェクトが始まりました。
妙高市での移住生活と農業を通じた地域とのつながり
2014年に妙高市に移住した私は、この地域の美しい自然と豊かな大地に魅了されました。夫の服部は、学生時代に農業や自然環境について学び、その後、妙高で専業農家として米作りに従事しています。彼は八町歩の田畑を一人で耕しながら、地元の保育園で食育活動として田植えや稲刈りの体験を提供するなど、自然と農業を大切にする姿勢を持っています。


このような環境で家族4人で楽しく暮らす日々の中、私たちは地域の人々の温かい支援を受けながら、地域の魅力をより広く伝えることを目指すようになりました。
2024年4月にオープンした古民家と盛大なセレモニー
私が古民家再生プロジェクトを始めるきっかけとなったのは、日本文化の影響を深く受けた台湾での経験です。古民家の縁側でビールを飲みながらスイカを食べ、ホタルを眺めるというシンプルでロマンチックな情景に強い憧れを持ち、その夢を実現するための一歩として「合同会社穀宇」を立ち上げました。


約1年半の改修を経て、2024年4月に正式にオープンしました。オープニングセレモニーでは、地元のおじいさんたちが無形文化財である郷土舞踊「春駒」を披露し、約100名が参加する盛況ぶりでした。
地域の新たな交流拠点としての「MAHORA西野谷」
「MAHORA西野谷」は、単なる古民家の再生を目的としたものではなく、地域の交流の場を提供することを目指しています。


古民家の土間は、かつて牛舎として使われていましたが、現在では交流スペース、共用キッチン、図書茶室として生まれ変わりました。交流スペースには、近隣から譲り受けたテーブルを再利用し、屋根裏で見つけた建具を修復して使用しています。また、廃棄された桐箪笥を使ったシェア型本棚のオーナーも募集しています。


地方の人口減少に対して、こうした取り組みを少しずつ進めることで地域が活気を取り戻すことを期待しています。
食を通じた新たなつながりと広がる地域の輪
運営開始から約3ヶ月、宿泊客は少ないものの、毎日数名の方々が訪れ、古民家の改修に驚きと感動の声が寄せられています。


さらに多くの方々にこの空間を利用していただくため、7月からはさまざまな交流イベントを企画しています。初回のイベントとして、地元の母親たちによる手作り作品展「お母さんたちの日常」を開催し、100名以上の来場者で賑わいました。


8月にはシェアキッチンを活用して、京都から料理人を招き、上越妙高エリアの食材を使った料理を提供しました。このイベントは、準備や宣伝の難しさもありましたが、外部から訪れた料理人と地元の方々との交流の貴重な機会となりました。イベント中には、近隣住民から野菜をいただいたり、漁師から新鮮な魚を提供いただいたりするなど、食を通じた新たなつながりが生まれました。さらに、料理人が妙高の酒蔵を見学し、妙高の地酒を京都や島根で紹介するという、当初の想定を超えた広がりも生まれました。
「旅する料理人」を通じて地域への関心を広げる試み
このような「旅する料理人」のスタイルはまだ広く認知されていないものの、「MAHORA西野谷」を通じて多くの方にこの地域を知っていただくきっかけにしたいと考えています。
歴史と自然が調和する万内川砂防公園でのひととき
「MAHORA西野谷」では、宿泊だけでなく、地域の自然の美しさと人々の温かさを感じていただけることを願っています。


自転車で万内川砂防公園に出かけ、川沿いで涼むのもおすすめです。この公園には、歴史的に価値のある万内川砂防堰堤群があり、登録有形文化財に指定されています。また、車で30分の距離には赤倉温泉や燕温泉の黄金の湯、妙高戸隠連山国立公園内のいもり池や苗名滝、笹ヶ峰牧場など、多くの見どころがあります。
「MAHORA西野谷」で紡ぐ地域の新たなストーリー
今後も「MAHORA西野谷」は、地域の魅力を発信し続ける拠点として、さまざまな交流イベントを企画していきます。これからも多くの人々に地域の魅力を伝え、新たな物語を紡いでいきたいと考えています。

あわせて読みたい

【社内外のブレーン】になる!新しいコンサルティングの形
antenna*
【ロイヤルパークホテルズ】丸の内、八ヶ岳、そして全国へ。都市と地方の想いをつなぐ、サステナブルな野菜スープが生まれるまで
PR TIMES STORY
【千葉県南房総市】里山の生活を体験できるプログラム「シェア里山まるごと体験」コースの参加者募集中!
STRAIGHT PRESS
お花屋さんが作るチョコブランド「MESSAGE de ROSE BY KARENDO」から新作登場
PR TIMES Topics
「移住の落とし穴」後悔先に立たず、収入激減で大ピンチ!こんなはずじゃなかった…
コクハク
ぞうさんのうんちの堆肥を使用した田んぼで稲刈り体験!循環型社会の実現に貢献するSDGsイベント第二弾の予約受付が本日スタート!
PR TIMES
【SPECIAL】“LE LABO” City Exclusive Collection
Lula JAPAN
新潟・妙高の古民家を再生。里山生活を体験できる宿泊施設がオープン!
コロカル by マガジンハウス
新潟県妙高市とさとふる、青山学院大学と連携した妙高市の人材育成やスポーツ活動活性化のため、寄付受け付けを開始
PR TIMES
アデリアレトロ×壁紙屋本舗、コラボ昭和レトロな「はがせるウィンドウステッカー」
PR TIMES Topics
遺跡のある古民家ではちみつレストラン開業!未来の持続可能なコミュニティ創り
CAMPFIRE
外国人向け移住メディア『Wanderlust Japan』を開始
PR TIMES
「花屋が作ったフレグランス」シリーズにキンモクセイの香り登場
PR TIMES Topics
福岡県糸島の「暮らし」と「人」を知る〈お試し移住体験〉
コロカル by マガジンハウス
次長課長・河本準一が語る「芸人が本気で農業に挑むワケ」とは? 病気がきっかけで感じた“食と命”の大切さ|米づくりで地元・岡山県津山市に貢献
田舎暮らしの本Web
コーヒー1杯でもふらっと寄れる古民家カフェを作りたい。
CAMPFIRE
国際自然環境アウトドア専門学校】i-nac国際自然環境アウトドア専門学校キャンパス内にWEST妙高RESORT店が10月にオープン!
PR TIMES
人口減少著しいまちの救い手となるか!?古民家1棟貸しの〈NIPPONIA美濃商家町〉に「UMEYAMA棟」が誕生
コロカル by マガジンハウス
交流と新たな文化が生まれる古民家宿「土肥邸母屋」富山県立山町に10月1日グランドオープン!~8月21日に内覧イベントを開催!~
PR TIMES