【銀行員からカーブスコーチに転身】メンバーさんの未来の喜びのためにサポート。「人の人生にかかわる大きなことをやりたい」という学生時代の夢を実現

2024.07.18 11:00
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全国にいる約7,000人のカーブスコーチのなかには、異業種から転職して活躍されている方も少なくありません。今回は、メガバンク(大手都市銀行)を退職してカーブスコーチになった斎藤さん(31歳)に、転身の理由や転職で得たものなどをインタビューしました。
-前職では、どのような仕事をしていたのですか。


大学卒業後は学校からの推薦で、銀行に就職しました。もともと人と話すことが好きで、接客の仕事がしたい、なかでも人の人生にかかわるような大きなことをやってみたいというのが志望動機でした。
新卒社員として支店に配属されてからは、おもに口座開設や保険商品の営業、相続、カードの再発行などの窓口業務を担当していました。


-銀行員をやめようと思った理由を教えてください。


金融業はたしかに人の人生にかかわる仕事ですが、自分が思い描いていたイメージとは違っていたというのが一番の理由です。私にとってサービス業とは、お客様に喜んでもらえて、ハッピーな気持ちで終われるもの。でも銀行の手続きは、今はインターネットで大体のことがご自身でできるため、窓口にいらっしゃる方は限られます。「パスワードを間違えてログインできなくなった…」など、お客様のご要望をマイナスからゼロにすることはできても、プラスにしてお返しできる機会は少ないと感じました。
また、配属された店舗が大きな支店だったので、目標にしている数字もかなり大きく、私自身も扱う金額の大きさや営業成績のプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。
どんな状況であれ、3年はやろうと決めていたので、そこまでは頑張りました。でも、たとえ異動して職場環境が変わったとしても、自分には「この仕事が合っていない」という違和感はぬぐえないだろうと思い、転職を決意しました。
-転身先に、カーブスコーチを選んだのはなぜですか。


母親に仕事を辞めようと思っていることを相談したとき、「あなた、カーブスのコーチに向いているんじゃない?」と言われたんです。母はメンバー(会員)としてカーブスに通っていましたが、私自身はそのとき、カーブスのことをほとんど知りませんでした。
でも、そう言われて考えてみると、サービス業で働きたいという気持ちに変わりはなく、高校からずっとダンスをやっていたこともあり、体力にも自信がありました。明るくポジティブで、誰かのためになれる仕事だと思うと、たしかにインストラクターという仕事は自分に合っているように思いました。ほかのスポーツジムも含めて検討しましたが、カーブスは日祝休みで早朝・深夜勤務がないこと。そして何よりも「通っている母が勧めるのだから間違いないだろう」と思ったのです。


-カーブスコーチになってよかったとことは何ですか。


一番よかったと思うのは、メンバーの方とのつながりが深いこと。前職ではほとんどのお客様とは1回限りの出会いで、営業で金融商品をご提案することはあっても、そこまでアフターフォローをするわけではありませんでした。でもカーブスのメンバーさんは週に2~3回は来店されて、それを何年も続けてくださっている方が多いので、自然と顔なじみの方が増えていきます。私たちコーチがサポートやお声がけをしたあと、「来てよかった!」「また来週ね!」と晴れやかな笑顔で帰って行かれるのを見送ることができる。お客様と私のどちらもが「ハッピーな気持ちで終われる」というのは、私が求めていたサービス業そのもので、毎日がとても楽しいです。
カーブスのメンバーさんは、もともと運動が苦手な方や、運動をしたくてもなかなか始められなかったという方が少なくありません。そういう方々に、運動を始めるきっかけをつくり、運動を続けることで病気や介護にならなくても済むようにサポートしていくのが私たちの仕事です。そう思うと、「人の人生にかかわる大きなことをやりたい」という学生時代の夢にもつながっていると感じています。
-メンバーの方とのやりとりで、印象に残っていることを教えてください。


カーブスに通われて3~4年になる60代のあるメンバーさんは、お仕事がお忙しいこともあり、なかなか来店されない日が続いていました。それでも「続けたい」というお気持ちは感じていたので、私も定期的にお電話をして状況を伺うようにしていました。しばらくして、また定期的に来店されるようになったのですが、その方にあとから、こう言われたんです。
「こんなサボり癖のある私のことを斎藤コーチが見捨てないで、ずっと気にかけてくれて、運動を続けられるように声をかけ続けてくれたことが私はうれしかったの。だから今度は私がお友だちのことを見捨てないで、『運動を始めようよ』と声をかけ続けているのよ」
それを聞いたときは、自分の行動が人の心を動かせたことに感動し、あらためて「この仕事を選んでよかった」と思いました。
-異業種からの転職で得たものは何だと思いますか。


私の場合、仕事の「やりがい」や自分の「存在価値」を感じられるようになったことが大きいと思っています。前職でもお客様にサービスを提供して「ありがとう」と言われることはありましたが、それはそのときの作業に対するもので、誰がやっても同じです。でもカーブスでは、メンバーさんの目先の喜びよりも未来の喜びのためにサポートをするので、同じ「ありがとう」でも重さが違うと感じます。カーブスコーチの多くがそうだと思いますが、メンバーさんからはよく「あなたのおかげ」という言葉をいただきます。そんな仕事は、なかなかないと思います。
前職のときは、「私がいなくても仕事は回るし…、いてもいなくても同じかな」と思ってしまい、それが辞める理由にもなっていました。でも今は、チームの役に立てているのを実感しながら働くことができています。それは、周りが私に期待をしてくれて、役割を与えてくれたからだと思います。それに応えたくて、メンバーさんのために、チームのためにという気持ちで、仕事にも全力で取り組むようになりました。


-これからどのようなことを目指していますか。


じつは、専業主婦の母を見て育ったこともあり、私も結婚して子どもが産まれたら、仕事を辞めて家庭に入るつもりでした。でもカーブスで責任感を持って働くようになってから、考え方が変わりました。もっといろんな選択肢があっていいと思うようになったんです。
結婚したあと、もし夫が病気で働けなくなったら…、失職したら…、自分にキャリアがないと正社員としての再就職は難しく、家族を守ることもできません。そんなことにならなくても、自分で生き方や働き方を選べるようになるためにもキャリアは大切です。幸い、カーブスは女性が働きやすい環境づくりに積極的なので、ここでしっかりスキルを磨いて、自分のキャリアを築いていきたいと思っています。

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