大注目のピックアップ「三菱トライトン」がラリーに参戦! ノーマル部分も多いマシンでデビューいきなり表彰台を獲得

2024.07.14 17:00
この記事をまとめると
■全日本ラリー選手権・第6戦「ARKラリー・カムイ」が開催
■モータージャーナリストの竹岡 圭さんが三菱トライトンで参戦
■マシンの仕様とレース結果、竹岡さんによるインプレッションをお届け
仕様は極めて市販車に近い
  全日本ラリー選手権・第6戦「ARKラリー・カムイ」が2024年7月5〜7日、北海道虻田郡ニセコ町を舞台に開催。既報のとおり、同ラリーにはTCP-MAGICがCX-5を投入し、寺川和紘選手/石川美代子選手が同時開催のXCRスプリントカップ北海道の第3戦で2位入賞を果たしたが、じつはこの一戦にもう一台、注目のマシンが国内ラリーにデビューしていた。
  そのマシンとは、三菱の最新ピックアップトラック「トライトン」で、同モデルもSUVおよびクロスカントリー車両を対象にしたXCRスプリントカップ北海道の第3戦に参戦。
  ドライバーはこれまでアバルト500やフォルクスワーゲン・ポロで全日本ラリー選手権に参戦するほか、XCRスプリントカップ北海道にもトヨタFJクルーザーで参戦した経験をもつ、モータージャーナリストの竹岡 圭選手で、コ・ドライバーの山田政樹選手とともに竹岡選手が率いるKEI rally projectより74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」で、国内ラリーを代表するグラベル戦にチャレンジしていた。
  気になる仕様に関してだが、ロールケージやダンパー&スプリング、タイヤ&ホイール、ブレーキキャリパー、アンダーガード、シートなどを除けばほぼノーマルの状態。エンジンやマフラー、ギヤボックス、LSDはすべて純正部品をキャリーオーバーするなど、極めて市販車に近い。
「事前テストはなく、レッキで初めてグラベルを走りました。クルマが大きくて、FJクルーザーよりも全長が長いんですけど、意外と小まわりが利いて曲がれました。それに市販車に毛が生えた程度の状態ですが、十分に走れるし、コントロールもしやすい」と竹岡選手はインプレッション。
  さらに竹岡選手は「車両重量が重いんですけど、ディーゼルエンジンなのでトルクはある。ディーゼルエンジンを競技で乗るのは初めてで高回転域まで使えないし、まだモードを試しながらのドライビングですが、クルマはしっかりしているのでポテンシャルは高そうです」と付け加える。
デビュー戦で表彰台を獲得!
  こうして国内スプリントラリーにデビューしたトライトンは、SS1でXC-2クラスの3番手タイムをマーク。「制御系のエラーが出てパワーダウンしました」と竹岡選手は語るものの、竹岡選手/山田選手の74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」は順調な滑り出しを見せていた。
  その後は「今日はセッティングを変えながら、データを取っていたので抑えて走りました」と竹岡選手が語るように慎重な走りを披露していたが、トライトンの走破性は高く、竹岡選手によれば、「2ループ目は轍が深かったんですけど、クルマが大きく避けようがないので、轍を走っていましたが、ときどき底を打つ程度で問題はありませんでした」とのことだ。
  その結果、竹岡選手/山田選手の74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」はクラス4番手でレグ1をフィニッシュした。
  翌日のレグ2でも竹岡選手は慎重な走りを披露。「今日もエンジンのパワーダウンやブレーキなど制御系のトラブルが入りました」と語りながらも、竹岡選手/山田選手はSS9およびSS12でクラス2番手タイムをマークするなど好タイムを連発した。
  このペースアップに加えてライバルが脱落したことで、竹岡選手/山田選手はポジションアップに成功、最終的に74号車「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」はXC-2クラスで3位入賞を果たし、デビュー戦で表彰台を獲得したのである。
「今回はいろいろとデータを取ることができたので役目を果たせたし、タナボタとはいえ3位でフィニッシュできたのでよかったと思います」と率直な感想を語る竹岡選手は、「制御系のトラブルはありましたが、特殊な使い方ですからね。それに物理的に壊れることはなく、しっかりしているので、ベースのポテンシャルは高いと思います。リエゾンではクルーズコントロールが使えましたし、バックモニターも便利でした」と改めてトライトンを評価している。
  竹岡選手/山田選手の「圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン」は2024年9月6〜8日にかけて北海道帯広市を舞台に開催される全日本ラリー選手権・第7戦ならびにXCRスプリントカップ北海道・第4戦の「ラリー北海道」にも参戦する予定で、「セッティングやドライビングについても、もっとこうしたい……という部分があるので、今回のデータをもとに次戦に繋げたい」と語っている。
  国内屈指の高速グラベル戦のラリー北海道でも竹岡選手/山田選手のトライトンに注目したい。

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