埼玉県のかくれフードロスがクレヨンに!6/1、3種類の『ぐるりこ(R)』を使った「おやさいクレヨン JapanBlue」が提供開始。

2024.06.04 10:00
ASTRA FOOD PLAN株式会社
にんじん、ほうれん草、ごぼうを使用し、お米と野菜でできた「おやさいクレヨン(R)︎」がより色鮮やかなクレヨンに。

「サスティナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN 株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)と親子の時間をデザインするmizuiro株式会社(青森県青森市、代表取締役社長:木村尚子 以下mizuiro)は、2024年6月1日から、mizuiroが展開するお米と野菜でできた「おやさいクレヨン(R)︎」の「おやさいクレヨン JapanBlue(10種類)」に、埼玉県の「(※1)かくれフードロス」から生まれた3種類の『(※2)ぐるりこ(R)』を使用開始することをお知らせします。
(※1)「かくれフードロス」とは
食品工場で発生する野菜の端材や、産地で発生する規格外農作物など、一般的な「フードロスロス」には含まれない食品廃棄のこと。年間約2,000万トンあるとされています。


(※2)『ぐるりこ(R)』とは
 『ぐるりこ(R)』は、規格外農作物や野菜の端材など、これまで捨てられてしまっていた素材を、独自の技術で乾燥・粉末化したアップサイクルパウダーの総称です。ASTRA FOOD PLANの特許技術である、食品乾燥・殺菌装置「過熱蒸煎機」によって、栄養価の減少を抑えながら製造されており、風味やうま味の強さが特徴です。持続可能な循環型を表すキーワード「ぐるり」と粉の「こ」を組み合わせたネーミングです。




『ぐるりこ(R)』採用の背景
・「もったいない」を大切に。ビジョンの一致
「おやさいクレヨン(R)」は本物の野菜や果物、豆類を原材料としながらも、市場に流れない規格外品や端材をできる限り活用することで、食品循環を目指しています。ASTRA FOOD PLANは「かくれフードロス」の削減とその有効活用を掲げており、サスティナブルな社会の実現を目指す両社の想いが重なりました。
・コスト面での課題解決
 「おやさいクレヨン(R)」の原料は、従来は食材をフリーズドライで粉末に加工していましたが、フリーズドライは乾燥費用が高く、コストの面で課題がありました。一方、ASTRA FOOD PLANが独自開発した『過熱蒸煎機』は、低コストかつ生産効率が高い乾燥技術であるため、フリーズドライのパウダーよりも価格を抑えることができます。
・発色が良くクレヨンの質が向上
 『ぐるりこ(R)』は従来使用していたフリーズドライの粉末と比べて発色が良く、より色鮮やかなクレヨンの製造が実現しました。


埼玉県の「かくれフードロス」が「おやさいクレヨン(R)︎」に
今回採用された「にんじん」「ほうれんそう」「ごぼう」の3種類の『ぐるりこ(R)』は、いずれも埼玉県内で発生した「かくれフードロス」を原料としています。ASTRA FOOD PLANが埼玉県の生産者や工場、JAなどから原料を買取り、富士見市にあるAFPラボで加工しました。
原料について
■にんじん(JAいるま野)
割れ、二股に分かれたもの、傷がついてしまったにんじんが原料になっています。JAいるま野が地域の生産者から集荷し、選別して規格外になったものが使用されています。
JAいるま野 亀田康好組合長
規格外のにんじん
ニンジンぐるりこ

JAいるま野 亀田康好組合長コメント
 当組合の廃棄される野菜の再利用に留まらず、SDGsへの貢献を果たすなど、「おやさいクレヨン(R)」は素晴らしい取り組みだと思います。野菜由来の原料を使用しているので、幼児が万が一口にしても安全であることは、親としても安心できますし、また、JAが抱えるいくつかの課題解決への一助になりそうです!

■ほうれんそう(富士見市)
これまでは廃棄されていた、出荷用のほうれん草を束ねる作業で取り除かれた、外側の葉が使用されています。富士見市の生産者、永瀬伸也さんが生産したほうれんそうです。
富士見市でほうれんそうの栽培を行う永瀬伸也さん
ほうれんそうの外葉
ホウレンソウぐるりこ(粉末)

永瀬伸也さんコメント
 私は富士見市でほうれん草を生産しています。年間で約1800トンを市場に出荷しています。その出荷調整作業時に出る古い葉っぱや傷のついたもの、虫に喰われた物などを当たり前のように捨てていたものが、ASTRA FOOD PLANの技術によってクレヨンの原料になるなんて驚きました!

■ごぼう(日高市)
青果向けごぼうを規定の袋サイズに切りそろえる過程で出た端材と黒ずんだ部分、デリカ向け千切ごぼうに加工する段階で発生するカットくずが使用されています。
株式会社スギヤマ 杦山光伸専務取締役
ゴボウの端材
ゴボウぐるりこ

株式会社スギヤマ 杦山光伸専務取締役コメント
弊社はごぼうの種屋から始まった根っからのごぼう屋です。そのごぼうを東京都東村山で洗い始めたのが1958年。創業から66年たった今ではお客様のニーズも高くなり、カット野菜を加工するたびに端材や生ごみが増え、1日5トン程度を廃棄しています。(その内、かくれフードロスが約1トン)この現状を打破したいと色々試行錯誤を繰り返している中で、ASTRA FOOD PLAの加納社長と出会いました!
そして今回の「おやさいクレヨン(R)」の採用。子供たちがクレヨンで野菜を知り、興味を持ち、食べることによって笑顔になる。そんな商品になって頂ければと思います。
『ごぼうの向こうに笑顔が見える。』これが弊社のモットーです。
商品概要
 「おやさいクレヨン(R)」は、お米と野菜から作られたクレヨンです。米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料に使用しています。小さなお子様やご老人も安心してお使いいただけるように、野菜の色を補う顔料は、食品の着色に使用されるものと同成分のものなどを採用。万が一、口に入ってしまっても安心な素材だけでできています。
【商品名】おやさいクレヨンJapan Blue
【価格】2,200円(税込み)
【販売場所】mizuiro.incオンラインショップ
【色】ほうれん草、ねぎ、パプリカ、にんじん、ごぼう、りんご、赤ビーツ、むらさきいも、日本藍、たけすみ(10色セット)
【原材料】米油、ライスワックス、野菜粉末、藍粉末、顔料
【サイズ】W100×H192×D20mm
「ぐるりこシリーズ」
原材料に『ぐるりこ(R)』を使った商品のパッケージやプライスカードなどに「ぐるりこマーク」を表示する取り組みを行っています。
 「ぐるりこマーク」を通じて、一般消費者にアップサイクルの認知を広げ、「エシカル消費」に繋げる狙いです。
 ASTRA FOOD PLANでは、「ぐるりこマーク」を付与した様々な食品企業から販売される商品を「ぐるりこシリーズ」と呼び、ストーリーなどの発信を行っています。





関係者コメント
mizuiro株式会社 代表取締役社長 木村尚子氏
 「JAアクセラレーター第5期」で共に取り組んだことがご縁で、何かご一緒にできることがあればと思いました。
お互いに女性経営者ですし、アップサイクル事業という点でも表現は違えど目指す場所は同じだと思いましたのでご相談させて頂きました。

『ぐるりこ(R)』「おやさいクレヨン(R)」ともども、もっと多くの方に知って頂けたらと思います。




mizuiro株式会社について
「おやさいクレヨン(R)︎」を中心に、親子の時間を彩る商品を展開する「自社プロダクト事業」と、グラフィックデザインやプロダクトデザインを提案する「デザイン事業」の2つの事業を提供しています。

ASTRA FOOD PLAN株式会社 代表取締役社長 加納千裕
 この度、「おやさいクレヨン(R)」に『ぐるりこ(R)』が採用され、これまで利活用されてこなかった野菜たちがクレヨンに生まれ変わったことたことを大変嬉しく思います。子供たちにお絵描きをしながら、食育についても楽しく学んでもらえたら、と考えるとワクワクします。
 mizuiroの木村社長とは、JAグループが主催するスタートアップ支援プログラム「JAアクセラレーター第5期」の同期であったことから知り合いました。北海道のイベントでご一緒した際には、これまでの事業のご苦労や、もったいない規格外野菜に対する想いについてお聞きして共感すると共に、原料調達に関するお悩みもお伺いできたことから今回のコラボレーションに繋がりました。
ご縁と想いが繋がって、新しい商品が生まれたことにとても価値を感じております。
2023年「十勝アグリ&フードサミット」
2023年「農業WEEK」展示会 あぐラボブースにて

6/21まで!吉野家の玉ねぎ端材から生まれた『タマネギぐるりこ(R)』、一般消費者向けに先行販売中!
世界最大の食品製造総合展 FOOMA JAPAN 2024に出展中
ASTRA FOOD PLANは2024年6月4日~2024年6月7日まで東京ビッグサイトで開催されるFOOMA JAPAN 2024に出展しています。また、6日15:00からスタートアップゾーンにおいてピッチプレゼンに登壇します。

▼FOOMA JAPAN 2024 出展概要
 開催期間:2024年6月4日(火)~7日(金)
 会場:東京ビッグサイト
 出展場所:ブース番号 7S-05
 入場:来場事前登録(クイックパス登録) 
ASTRA FOOD PLANでは、一緒に働く仲間を募集中
ASTRA FOOD PLANでは、一緒に働く仲間を募集しています。少しでも興味を持った方、お話を聞いてみたいという方は、下記よりご連絡ください。

■募集ポジション
・ECマーケティング
・オープンポジション
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」
 ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』を開発・販売しているフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこ(R)』の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。

一般的な食品ロスの約4倍。年間2000万トンにおよぶ「かくれフードロス」の実態
 現在コンビニエンスストアや量販店の売れ残りなど、本来食べられるのにも関わらず廃棄される「食品ロス」が問題となっています。しかし、一般的に認知されている「食品ロス」の量には野菜の芯や皮、ヘタなどの食品ざんさや産地で発生した規格外農作物や余剰農作物などの未利用農作物が含まれていません。
「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」によると、2019年における日本国内の食品ロスは、約570万トンと推計されていますが、農林水産省がまとめた「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」(※3)では、食品ざんさや未利用農作物などの不可食部分も含めた「食品由来の廃棄物等」の食品ロスが2531万トンにおよぶことがわかっており、大きな社会課題となっています。
ASTRA FOOD PLANは、この一般的な食品ロスの約4倍となる年間2000万トン(※4)の食品廃棄を「かくれフードロス」と呼び、その削減とアップサイクルに取り組んでいます。

(※3)
農林水産省『~食品ロス量(令和元年度推計値)を公表~』(2021年11月30日)
消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』
(※4)
「年間2000万トンのかくれフードロス」=「2531万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約570万トン(本来食べられるのにも関わらず廃棄される食品ロス)」

過熱蒸煎機について
『過熱蒸煎機』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。



1.食材の風味の劣化と酸化を防止
 数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
2.低コスト、高い生産効率を実現
 ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
3.スピード殺菌乾燥
 『過熱蒸煎機』での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。

会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
URL:
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
資本金:1億円

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