サラダからはじめよう! キユーピーグループの挑戦とイノベーション サラダファーストプロジェクトSTORY_vol.1

2024.05.30 14:33
キユーピーグループはこれまで、時代や社会、食生活の変化に合わせた提案で、サラダの魅力を広げ、野菜をサラダで食べる文化やトレンドを作ってきました。2023年から、「サラダファースト」というキャッチフレーズを掲げ、サラダの新たな魅力を積極的に伝える取り組みを強化しています。
サラダファーストプロジェクトSTORY 第1弾は、本プロジェクトを率いる担当部長の森田 泰全(もりた やすまさ)に話を聞きました。
本プロジェクトがなぜ立ち上がったのか、何をめざしているのかを語ってもらいました。
キユーピー株式会社 営業統括本部 
サラダファーストプロジェクト担当部長 森田 泰全
プロジェクトの背景と目的
野菜摂取量を増やすための挑戦
森田:サラダファーストプロジェクトは、日本人の野菜摂取量の向上と健康促進を目的として、2023年12月に立ち上がりました。それ以前からサラダファーストをキャッチフレーズにさまざまな取り組みを行っていましたが、改めてプロジェクトを組織化し、キユーピーグループとしての取り組みを強化しています。
 日本では長年、野菜の1日の摂取目標である350gを満たすことができていません。どれくらい足りないかというと約70gです。これはサラダ1皿プラスすればよいと考えると分かりやすいと思います。
 そこで、私たちは、野菜を食べるメニューとして食卓登場頻度がもっとも高いサラダを食卓に取り入れてもらう提案で、この課題に貢献できると考えました。
 キユーピーグループは、ご自宅ではもちろん、外食やテイクアウトなど、さまざまな食シーンで「サラダ」の価値を提案できる強みがあります。グループの力を結集すればサラダの魅力をより広く伝えられると確信しています。
創始者の想い、食と健康への貢献
森田:キユーピーの創始者、中島 董一郎(なかしま とういちろう)は、1925年に日本人の体格向上をめざして、卵黄タイプで栄養価の高いマヨネーズを日本で初めて製造・販売しました。実は来年、マヨネーズ発売100周年です。私たちはその想いを今も大切に、食と健康への貢献に向き合っています。
 プロジェクトでは、部門やグループの垣根を越えて、社外の共創パートナーと一緒に、サラダの魅力や価値をお伝えし、お客さまの食と健康に貢献していきたいと思っています。
キユーピーグループのサラダの価値と取り組み
キユーピーグループらしく伝える
森田:サラダの価値を3つの軸でお客さまに伝えていきたいと考えています。
・情緒的価値:五感、感情
・機能的価値:エビデンス、品質、仕様
・体験価値:楽しさ、驚き、感動

 3つの複合的な価値を伝えることで、サラダの魅力をより感じてもらいたいんです。キユーピーグループには、それができるデータも、商品も、レシピもあります。今まで伝えきれていなかった価値を必要なお客さまにしっかり届けるために、グループの特徴である、内食(うちしょく)・中食(なかしょく)・外食(がいしょく)といったさまざまな食シーンで提案を行い、サラダの価値を最大限に伝えていきます。


サラダファーストが取り組む3つの視点
・食文化
・健康
・サステナビリティ
食文化の発信とサラダ野菜の開拓
森田:私たちは、日本国内でサラダのトレンドを創出してきた歴史があります。サラダの食べ方や海外のトレンドを日本に導入し、定着させてきました。
 例えば、1990年代に外食でトレンドになった“シーザーサラダ”を家庭でも手軽に楽しめるように“シーザーサラダドレッシング”を発売しました。他にもサラダに肉や卵などのたんぱく質、ナッツやフルーツなどを取り入れた“パワーサラダ”も外食に提案してきました。
 もう一つ、サラダといえば、多くの方がレタスやトマト、キャベツなどを思い浮かべるのではないでしょうか。新しさや楽しさを感じていただくために、意外な野菜をサラダに使う提案をしてきました。分かりやすい例は水菜です。今では水菜はサラダによく使われますが、キユーピーが提案する以前は鍋に使われることが多い野菜でした。
 サラダ野菜の開拓は、生産者や流通の皆さまと協力し根付かせてきました。これは地産地消にもつながります。
 今年、注目しているのは「小松菜」です。レシピ検索のニーズも高まっている野菜です。まだ、サラダとして「生」ではあまり食べられていませんが、実は、アクのもととなるシュウ酸が少なく、まるごと楽しめる野菜です。さらに、栄養価が高く、特にカルシウムはホウレンソウの約3.5倍含まれます。それらの特性や利点をお伝えし、サラダとしても広く普及させたいと考えています。
 このプロジェクトから、新しいサラダや食べ方を生み出し、喫食機会の増加につなげていきたいです。
新たな価値を発見。サラダから食べる習慣を促進
森田:サラダから食事を始めることで血糖値の急激な上昇がゆるやかになるというエビデンスがあります。これをどのように日常生活に取り入れたらよいか、取り入れやすい方法はないか、さまざまな食シーンの中で提案しています。
 外食では、“カンパイ、サラダ。”を提案しています。ドリンクを飲むシーンで、乾杯をしたら、まずはサラダから食べることを促すキャッチフレーズです。それにより、自然とサラダを取り入れることができ、楽しくサラダを食べるお手伝いができます。
 また、惣菜のポテトサラダは、サラダ同様、食事の始めに食べることで、血糖値の急激な上昇をゆるやかにすることが期待できるというデータもあります。こちらは、中食への提案で“お先にポテサラ”というキャッチフレーズで、惣菜のポテトサラダの天面にシールを貼り訴求しています。
イノベーションストーリー
「ポテトサラダが食後の血糖値上昇を抑制する効果の検討」
環境にやさしいサラダ製造の実現
森田:グループ会社のサラダクラブでは、パッケージサラダを販売しています。サステナブルな活動として、循環型農業の実現や、生産者と連携して旬の野菜を効率的に利用するなど、環境に配慮した商品を製造しています。
 循環型農業とは、パッケージサラダを製造する際に出る未利用部(キャベツの芯や外葉など)を堆肥化し、契約産地へ提供、そこで育てた野菜でまた商品を製造することで「野菜廃棄物ゼロ化」を実現しています。
 他にも、レタスやキャベツの収穫最盛期には、増量企画を実施し生産者を応援しています。育てた野菜を無駄にすることなく、さらにお客さまや流通の皆さまにもメリットがある三方よしの取り組みです。
 商品のおいしさとともに環境への配慮について積極的にお伝えることで共感を促し、環境にやさしい商品の選択につなげたいと考えています。
キユーピー サステナビリティトピックス
循環型農業で人にも地球環境にもやさしいパッケージサラダへ
サラダを大切にしている会社を実践
インナーブランディングと従業員の健康促進
森田:サラダを大切にしている会社の従業員がサラダを食べていなければ説得力がありません。まず、私たち自身がサラダを好きにならないと。ということで、社内プロジェクトが立ち上がりました。
 まずは、従業員がサラダを好きになり、野菜摂取量が増えるような環境を整えています。支店や工場、グループを巻き込んだ活動です。
 グループ従業員向けに「サラダを楽しむレシピコンテスト」を行いました。260件のレシピが集まり、入賞者のレシピを公式サイトに掲載しています。グランプリを受賞した「片手で食べられる☆ポテサラ稲荷」は、実際に食堂で提供され、“おいしい、かわいい、食べやすい”と好評でした。
サラダを楽しむレシピコンテスト
今年のキユーピーの入社式は、従業員の発案で、埼玉県深谷市にある野菜の体験施設「ヤサイな仲間たちファーム」で行いました。新入社員には、農園でレタスを収穫し、そのレタスを使ったサラダを食べてもらいました。サラダを大切にしている会社であることを実感してもらうことで、これからの仕事に生かしてもらいたいです。
サラダで自治体と協力。オリジナルサラダの開発
森田:食と健康や地域社会への貢献として、自治体の健康課題解決や地産地消の推進、食育活動にも協力しています。
 最近の事例としては、茨城県土浦市のれんこんのサラダ化プロジェクト「#TSUCHIURAれんこんサラダ」があります。日本一のれんこん産地であることのPRとともに消費拡大をめざし、サラダレシピを共同開発しました。今年の3月4日から6日までの3日間、土浦市と共同で開発した、黒酢たまねぎドレッシングを使ったメニュー「つちうら焼きれんこんのホットサラダ」を、市内の小学校、中学校、義務教育学校の約10,500人の生徒に提供しました。「『おいしい』と言いながら子どもたちが笑顔でサラダを食べる姿が印象的でした。」と担当者からの声が届いています。
 サラダで市民の皆さまのさまざまな課題(健康、環境、食育、特産野菜や観光業の盛り上げなど)に寄り添えたことは、キユーピーグループにしかできない地域貢献だと思っています。
茨城県土浦市HP:れんこんのサラダ化プロジェクト「#TSUCHIURAれんこんサラダ」
プロジェクトの展望と目標
行動変容につながる戦略を
森田:サラダが好きな人を増やしたい、もっと楽しんでもらいたいです。一人ひとりに合ったコミュニケーションを大切に、日々の食事に取り入れたくなるような提案をサラダファーストプロジェクトで展開していきます。
 実は、恥ずかしながら、プロジェクトに参加する前はサラダから先に食べる習慣はありませんでした。今では、サラダから食べないと違和感があります。これは社内での啓発活動をきっかけに、自然にサラダを取り入れる習慣が身についた実体験です。
 私が変われたのだから、きっとお客さまの行動も変えることができる。まずはそのきっかけを作るのがプロジェクトの役割だと思っています。
世界に広がるサラダの価値
森田:国内だけでなく、グローバルにも展開していきます。すでにマヨネーズと深煎りごまドレッシングを使って、地域の味覚や文化に合わせたサラダの提案をしています。まだサラダを食べる文化が根付いていない国に、まずは私たちのサラダ調味料を通して、サラダを食べる楽しさと健康価値を伝えていきます。
 2030ビジョンのめざす姿に「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」をもって世界の食と健康に貢献するグループを掲げています。
 サラダでさまざまな課題に取り組みたいと思ってくださった方、私たちキユーピーグループと一緒に活動してみませんか。
 サラダで未来に貢献するために、サラダファーストプロジェクトをグループ一丸となって推進していきます。


サラダファーストプロジェクトSTORYはまだまだ続きます。

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