「豊かな食生活のインフラ」をつくりたい。「旬八青果店」が東京都内の出店にこだわる理由と実現したい未来

2024.05.02 15:00
私たち株式会社アグリゲートは、『未来に“おいしい"をつなぐインフラの創造』をミッションに掲げ、これからの未来に必要と考えている「豊かな食生活のインフラ」をつくろうとしております。
そのサービスの1つが、都市型八百屋「旬八青果店」です。現在、東京都内に旬八ブランドのお店を7店舗展開しています。
約10年前の2013年10月に東京・中目黒の1坪のスペースに誕生した「旬八青果店」。
この10年においても急激に変容していく地方や都市の在り方に対応しながら、多様なライフスタイルの方々が豊かな食生活をサステナブルに享受するインフラとなることを目指し、またメディアとしての旬八青果店を育てることで、都市と地方をつなぎ、双方の課題解決に取り組んで参りました。


そして本年2024年、東京都内における出店を再開してまいります。
「豊かな食生活のインフラ」を目指す弊社のサービスをご利用いただくみなさまに、私たちのこと、そして実現したい未来のことについてお伝えさせていただきたく、想いを綴らせていただきます。
▲旬八青果店赤坂店(東京都港区赤坂3丁目)
■バイク旅で感じた漠然とした危機感、考え始めた食と農業の未来について。
代表の左今が学生時代に日本全国をバイクで回る旅をしたとき。地方ならではの大自然の広がり、おいしい空気、のどかさに心地よさを感じる・・・のはほんのひととき。道を走っていても若い人を見かけることは少なく、道中のいたるところにある田畑で作業をしている方々は高齢の方ばかり、という風景が目に入ってきておりました。各地を回れば回るほど、田舎に行けば行くほど、地方が衰退していっているのでは?という感情になり、漠然とした危機感をもちました。
このことがきっかけで、未来の食や農業についての課題感をもちはじめます。おいしい青果が食べられなくなる可能性も、他人事ではなく考えるようになりました。
■実は食の選択肢が少ない都市と、後継者不足の産地。双方の課題から見えた解決の兆し。
世界的にも代表的な都市といえる東京。たくさんのモノに溢れ、選択肢が多いように思えて実は少ないという面もあると考えています。
その一つが「食」。地方では、見た目がいびつだったり統一された形ではないかもしれないけれど、新鮮でお値打ちさを感じる青果が身近にあります。しかし東京でそれを体験することは難しいのが現状です。
▲朝どれ野菜などがずらりと並び、お値打ちに購入できる地方直売所


ただ一方で、地方では安すぎて生産者さんの収入になっているんだろうか?と疑問になるような売られ方をみることもあります。育てられたものの、今の市場価値がないという理由で収穫前に捨てる判断をされている農産物も沢山あります。また、「(収入や労働条件の面で)農業は継がせられない」という声も多々耳にします。
多様性のあるおいしい青果を都市でも手軽に食べられるような状況を作ること、それを未来に続けていけるように地方の事業者の収入を向上させること、都市と地方のこれらの課題が結び付き、むしろ同時にならば実現出来るのではないか、と考えはじめます。
■原点は食にまつわる課題解決。1坪の八百屋「旬八青果店」の誕生。
2013年、東京都内の中目黒の1坪のスペースに旬八青果店は誕生しました。
1坪という狭いスペースでおこなったのは、自分たちが目利きし仕入れた青果を情報を伝えながら適正な価格で販売すること。また、おいしい野菜をすぐに食べられる形(サラダなど)での販売。1坪に旬八青果店が提供したいサービスを少しずつ詰めこみました。
▲2013年10月に開業した「旬八青果店中目黒店」。見えている場所が店舗の全て、と言えるほど小さなお店でスタート。


2024年5月現在、東京都内に7店舗。年内にさらに3店舗の出店を計画しており、実現すれば10店舗となります。旬八青果店が増えることで、地方経済を活性化(地方の事業者の所得向上)させ、都市生活者の食生活をより豊かなものにしていける、さらにはこの業界(食の小売業・農業など)で働いても稼げないというイメージを払拭したい、そんな思いで旬八ブランドを育てながら運営をおこなっています。
▲今年(2024年)3月に開店した2店舗。旬八青果店芝店(左)と旬八青果店大崎広小路駅前店(右)
▲現在(5月時点)出店準備中の恵比寿南店イメージ。2024年6月オープン予定。
■産地では価値のないものが、都市では価値のあるものに。生産者さんとの連携で新たな価値を創造。
普段、都内のスーパーなどで購入できる野菜や果物のほとんどは、一定の条件をクリアした正規品です。その正規品の背後には、規格から外れた「規格外品」があります。
売る仕組みができている正規品に対して、規格外品はルールがないので価格をつけづらく流通させづらい側面があります。流通において規格を設けることは、私たちも絶対に必要なものだという認識は持っております。しかしながら、正規品でないものに関しては、価値から考えると驚くほどの低価格で買い叩かれていたりもしていますし、そもそも商品という意識がないので、買われることもなく廃棄されてしまっているものが多くあります。(少なく見積もって、生産物の全体の約3割が一般的な「規格」に該当せず、何らかの形で処分されていると見積もっております)
でも、それだけ発生している「規格外品」の中にはまだまだ価値化できるものが多く含まれていると考えています。
現在わたしたちがお取引をしている多くの農家さんや地域商社さん(JA、地方卸売市場、地域に根ざした集出荷を行う企業など)とは、正規品だけでなく規格外品も価値化する取り組みをおこなっています。それにより、実際にその農家さんの収入アップに繋がっています。
これを実現するために、農家さんとは赤裸々に会話をしています。1つ1つのオペレーションをうかがい、弊社との取り組みにおいては過剰であったり無駄なものがないかの確認をしたり、経営状況について具体的な数字を見せてもらいながら話すこともあります。また、弊社が都市型八百屋を運営するために必要な粗利率の説明もさせていただいています。お互いの中身を知ることで、双方が高収益になるためにはどこのどんな課題を解決していけば良いかが包み隠さずに分かるので、条件に合わせた課題解決にダイレクトに臨めます。そのため、一緒にお互いの会社を育てていく気持ちでお付き合いさせてもらっており、双方が必ずプラスになっている、そしてその結果、都市の方々においしくてお値打ちな青果をお届けできている、と自負しています!


※こちらには書ききれないほど、泥臭い調整をしたりもしています。よりリアルに聞きたい方は頻繁に実施している弊社のセミナーへご参加くださいっ!
■事業者も生活者も従事者も。食農業界の課題解決で全員が得をする未来へ
「地方の事業者」、「都市部の生活者」、「食農業界の従事者」。
アグリゲートが介在することで、この三方の持つ課題を同時に解決し食農業界を持続可能にしていきたい。
誰かが身を削りながら保つのではなく、関わる人全員が得をする上で持続できる形を仕組からつくろうと挑み続けています。
地方経済の活性化
先述したとおり、まずは私たちが取引をしている農家さんはじめ事業者さんの収入アップ、継続可能な経営状況を作ることに取り組んでいます。
アグリゲートの構築したビジネスモデルが地方の事業者さんにとっての稼げるプラットホームとなることで、次世代の担い手を増やすことにも貢献をしていきます。




都市の不本意な食生活を豊かに
東京の都市部は、働きに来られる方がたくさんいながら住まれている方もたくさんいる、という日本国内でも特殊なエリアです。そんな人口密度の高いエリアなのに、満足な食生活を送れるためのインフラが整っているかというと「整っているとは考えられず、もっと良く出来る」と私たちは考えています。そんな都市の不本意な食生活を改善する手段のひとつとして、旬八青果店を存在させて多くの方の食生活を豊かにしてまいります。




食農業界をより魅力的な仕事に
“食べる”という誰にとっても生きるために必要な事象の中心で働いている人たち、例えば農・漁・畜産・流通・販売・飲食に関わる人たちが、疲弊していたり、相応の稼ぎが得られていないのに世の中が回り続けている現状を変えたいと考えています。ゆくゆくは業界全体への影響を見据えながら、まずは、当社が関わる人たち全てが、ことさら、当社のサービスに従事する従業員がやりがいや未来を感じながら働き続けられるように、労務を整え、継続的に高収益であり続けられる組織であろうと考えています。
▼直近ですと、2024年6月より給与のベースアップを行います。
■青果の専門店として、持続可能性を考慮した「おいしい」を実現したい。
旬八青果店のバリューは『あなたにとってのおいしい青果を。』
「おいしい」は、とても定義が難しい言葉だと思います。甘いトマトをおいしいという人もいれば、すっぱいトマトをおいしいと言う方もいます。また、価格とのバランスにより一層おいしさを感じることもあります。だからこそ私たちは、個々人の味覚のみでなく市場と価格、産業としての持続可能性までを考慮した「おいしい」を実現したい。それを実現できるのが、青果の専門店だと考えています。
旬八青果店は本年から出店を加速させ、豊かな食をより多くの都市生活者に届けてまいります。




株式会社アグリゲート
旬八青果店

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