唯一無二の「歯のマニキュア」がロングセラー商品へ。ハニック・ホワイトラボの原点と開発ストーリー

2024.03.22 10:56
2024年、ハニック・ホワイトラボが世界で初めて「歯のマニキュア」を開発し、世に送り出してから60周年を迎えます。歯にメイクをするという斬新な発想と未知への挑戦から始まった創業者の開発ストーリー、そして現在も繋がれているモノづくりのバトンについてお届けします。
“歯の美と健康”というテーマを具現化させた、創業者の着眼点
株式会社ハニック・ホワイトラボの創業者 深山虎男は1947年の創業後早々、 “歯をコーティング(被膜)することで歯を守り、歯を白く見せる”という、それまでには全くなかった発想のもと、「歯のマニキュア」の研究開発に着手し、1964年には、世界に先駆けて、塗るだけで歯を白く見せる「歯のマニキュア」の商品化に成功。厚生省(現厚生労働省)の認可を得て、製造販売を開始しました。同時に日本のみならず、海外でも特許を取得。当初は歯科業界のみでの販売でしたが、翌年からは三越本店でも、歯のマニキュアの一般販売を開始しました。


【創業者の深山虎男がデザインした歯のマニキュアセット】
 実は、その開発の背景には愛妻への思いがありました。深山の妻は前歯1本が黒いことに悩んでいたのです。思い悩んで歯を出して笑うことを控えるようになり、笑顔がどんどん消えていく妻に対し、何とか笑顔を取り戻してあげたい、悩みを解決してあげたいと真剣に考えるようになった深山は、爪のマニキュアのように歯に密着し、歯を白くする「歯の化粧品」を思いつき、文献を探し、歯科医師に意見を求めました。
しかし、当時の歯科医師からは、「歯に塗って長時間持続するものなどできるわけない!」と嘲笑うように言われ、門前払いもされました。というのは、歯への接着技術は大変難しく、常に唾液で濡れている歯に対し接着できるものなど、あり得ないと当時は考えられていたためです。深山は諦めず、本人曰く「ナニクソ!」と研究を重ね、何度も試行錯誤を繰り返し、自分自身の歯、妻の歯、そして娘の生えたての永久歯前歯2本で何度も実験を行い、歯に接着させる技術を確立。特許を取得し、従来にはない画期的な世界初*の、自宅で誰でも歯を白くメイクすることができる歯のマニキュアが誕生しました。商品名のハニックは”歯に付く”商品だからハニック!と、深山虎男の母により名付けられ、現在社名にもなっています。


 世界初の歯のマニキュアの発売は歯科業界にも、一般市場にも大きなインパクトを与えました。しかし、歯を白くメイクするという商品はそれまで存在しなかったので、理解してもらうことは難しく、まして認知拡大に至っては、まさにいばらの道で、苦労の連続でした。
 それは販売についても同様で、三越本店で販売を開始することができたものの、その後に続く販売店がほとんどなかったため、深山は妻を伴い、北海道から九州まで全国各地を営業して廻りました。また、商品を扱ってくれる店舗には、妻をモデルに深山が妻の歯に歯のマニキュアを塗って見せるという、当時では珍しかった「実演」を行うなど、夫婦二人三脚による営業活動の積み重ねの結果、少しずつ歯のマニキュアが認知されるようになりました。同時に製品に対しても改良を重ね、安全性の向上に努めながら、お客様のためにより良く、より使いやすい歯のマニキュアをコツコツと地道に開発。歯の化粧品の開拓者としての誇りを胸に切り開いていきました。
初期の商品から格段に進化させた、浦井薫子による『ハニックDC』
そして、歯のマニキュアの開発者 深山からそのバトンを受け継ぎ、歯のマニキュアをさらに進化させたのが深山の長女で、現在の代表取締役の浦井薫子です。浦井は、幼少期に初期の歯のマニキュアの開発に関与していたこともあり、結婚・子育てを経て、工場長に就任。薬学部出身で、実験好き、好奇心旺盛だったので、歯のマニキュアの更なる可能性に着目し、それまでの弊社にはなかった着眼点と斬新な発想で、食品使用成分でもある天然樹脂成分を主成分とした新配合液を開発。その新配合液で新たに特許を取得し、歯に塗ると10秒ほどで乾き、誰でも簡単に白い歯を実現できる、歯の化粧品『ハニックDC』を2004年に製品化しました。


【好評発売中のハニックDCシリーズ】
 浦井は『ハニックDC』の製品化にあたり、従来の歯のマニキュアよりもさらに良いものにするために、塗った後の乾燥時間と持続力に注力して改良を進め、歯のマニキュアを塗った後の乾燥時間を従来の3分から約10秒に大幅に短縮させることに成功。持続力についても、飲食しても取れにくい、全く新しい歯のマニキュアを生み出しました。

『ハニックDC』の最大の特長は、仕上がりの白さをユーザー個人の歯の色に合わせて4色から選べること、また、ユーザーが求める白さを“歯の化粧品だからこそ実現できる”こと等、様々なニーズに対応できることです。
より白くしたい方は白さが際立つ"アクア"。もともとの歯の色の黄色味が強い方には、ツヤのある"スノー"。歯の化粧を楽しみたい方は真珠のような煌めく"パール"。歯の色が黒い方、白くしたいけど、自然な白さを好む方には自然色に近い、オフホワイトの"ルナ"です。
『ハニックDC』は歯の色に悩む人から、歯の色をおしゃれに白く見せたい人まで、幅広く対応したシリーズで、多くのバラエティショップ、ドラッグストア、ショッピングセンター等をはじめ、各種ECサイトでも好評発売中で、発売以来今日まで20年間ロングセラー商品となっています。


【好評発売中のハニックDCシリーズ カラーチャートイメージ】
 また、浦井は薬剤師として患者様に接していた経験を活かし、本社オフィスで歯のマニキュア購入前の相談や、購入後の使用方法について電話や対面相談に対応しています。本社オフィスは、歯科医院では白くすることができなかった方、歯を白くメイクできることに対し半信半疑な方、白い歯をあきらめている方などの、言わば駆け込み寺のような存在になっています。


【歯のマニキュアの塗布例】
【使用方法 ハケで歯の表面に白い液を塗布し、白い歯メイク!】
初期の「歯のマニキュア」の開発から77年。発売当初、歯のマニキュアを広く認知していただくことは容易ではありませんでしたが、スマートフォンやYouTubeの普及で、誰でも動画をアップできるようになった今、弊社でも歯のマニキュアの正しい使い方をはじめ、弊社の歴史、様々な商品を知っていただくために、YouTubeチャンネルを開設し、商品理解を深めていただけるよう、積極的に配信しております。


【公式YouTubeチャンネル 使い方や商品詳細等を説明 】×
創業者のポリシーを受け継いだ浦井が今改めて思うこと。そして……
物心ついた頃には既に、父深山虎男の研究開発の言わば“実験台”となっていた記憶は、今も鮮明に脳裏に残っています。私は毎朝小学校へ行く前に、自宅にあった小さな研究室に呼ばれ、父に、生えたての永久歯前歯2本に研究中の歯のマニキュアを塗られて登校していました。母と同様、身内の中に、歯のマニキュアを塗る“本物の歯”を探していたのでしょう。それはほぼ強制的でしたが、決して嫌ではなかった。私の歯を見た同級生から「何か歯についてる!」と言われたりもしましたが、実験の回数を重ねるごとに問題点が解消していき、父が嬉しそうにしていたので、子供ながらに何か自分が役に立っているのだという、ちょっと誇らしい気持ちがあったような気がします。また、母が歯のマニキュアを塗った時に、本当に嬉しそうに歯を見せてにっこり笑った時の晴れやかな笑顔は、今でも忘れることができません。母と同じような悩みを持ったお客様がご相談に来社され、お帰りの際、悩みが解消されてうきうきした笑顔を見るたびに、母のあの時の笑顔を思い出します。
大学進学の際、薬学部に決めたのは、いつも実験室で研究に没頭している父の背中が心に残っていたこともありますが、女性科学者キュリー夫人の研究者としての姿に憧れていたためです。ただ当時は、まさか父の会社を継ぐことになろうとは夢にも思っておらず、正に“青天の霹靂”。戸惑いはありましたが、会社の研究室に入った当初から、人の健康に役立つ、安全でより良いものを作るために、父の遺志を胸に邁進してまいりました。                           
歯のマニキュアの新商品『ハニックDC』の商品開発の過程では、歯に塗ってすぐ乾き、歯に接着し続け、しかも食品使用成分を使用した安全性の高い商品の開発を目指しました。しかし、その時にもやはり、唾液で常に濡れている歯に膜を作ることなどできない。飲食で負担がかかる口腔内で歯に接着し続けることなど無理だ。歯に塗ってすぐに乾くものなどありえない。”などと専門家から言われたりしましたが、「やってみないとわからないでしょ!」と、何度も試行錯誤を繰り返し、最終的に世の中の固定観念を崩した商品が『ハニックDC』となり、20年間、皆様からもご愛用していただけるロングセラー商品となっております。この商品は歯の色に悩む人に向けての歯の化粧品として、“誰でも10秒で簡単に歯を白くする商品!”というキャッチフレーズで、一番手となった商品です。
更に、歯に膜をつくることが自体が予防に繋がるのではないか?という発想のもと、それを証明するために、大学時代の友人の紹介で、2003年日本大学松戸歯学部の細菌学教室に実験を依頼しました。その結果、『ハニックDC』は歯のシーラント効果があることは勿論、虫歯原因菌に対して徐放的に増殖を抑制し、抗菌性があることが判明しました。『ハニックDC』は白い歯に変身させることができるだけでなく、更に虫歯予防にも繋がることも解明することができたわけです。

その後もより使い易い、高品質の歯のマニキュアの品質改良は勿論、時代の多様性や様々なニーズに応えるべく、産学共同で研究を推し進めています。父の教え通りか解りませんが、人の真似をするのではなく、自分の発想による“もの作り”のために、日々、試行錯誤しながら実験を繰り返し、ワクワクするような面白い、楽しい商品、そして、こんな商品が欲しかった!と思っていただけるような商品を皆様にお届けしたいと思っております。また、YouTube等のSNSを活用して、どんどん新情報を発信していきたいと考えています。


*特許取得による。

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