インディ500を2度制したレーシングドライバーが新たな挑戦! HRCが佐藤琢磨とアドバイザリー契約を発表

2024.03.16 17:00
この記事をまとめると
■HRCはホンダのモータースポーツ部門を担う専門会社として活動している
■HRCが佐藤琢磨とアドバイザリー契約を締結した
■国内外のドライバー育成やレースの参戦計画、運営体制などに関わる予定だ
HRCが佐藤琢磨とアドバイザリー契約
  ホンダのモータースポーツ専門会社であるHRCが、F1世界選手権への参戦やインディカーシリーズをはじめとする、世界トップカテゴリーで活躍してきた佐藤琢磨さんとアドバイザリー契約を締結。今後は「HRCエグゼクティブ・アドバイザー」として、ホンダとHRCの4輪レース活動全般におけるアドバイスとサポートを行っていくことが明らかになった。
  佐藤琢磨さんは、1997年に現在のホンダ・レーシング・スクール鈴鹿・フォーミュラ(当時の名称は鈴鹿レーシング・スクール・フォーミュラ)を卒業後に渡英し、2001年には英国F3選手権でチャンピオンを獲得。2002年にはジョーダン・ホンダからF1デビューを果たし、2004年のアメリカグランプリでは日本人F1ドライバーとして最高位タイとなる3位表彰台を獲得した。
  2010年には活動の場をアメリカに移し、インディカーシリーズに参戦。2017年には世界3大レースのひとつであるインディ500で日本人初となる勝利を飾ると、2020年には2度目の快挙を達成した。今シーズンもインディ500への参戦がすでに決まっており、自身3度目の制覇を目指す。さらに2019年からは、ホンダ・レーシング・スクール(以下:HRS)のプリンシパルとして、未来を担うレーシングドライバーの卵たちと向き合い、指導を行っている。
  佐藤琢磨さんをエグゼクティブ・アドバイザーに任命した背景について、HRC代表取締役の渡辺康治さんが説明した。
「HRCに4輪部門が加わって今年で3年目になります。4輪部門の領域をより飛躍させるために、ホンダとともに挑戦を続けてきた琢磨さんには、エグゼクティブ・アドバイザーとして就任してもらうことになりました。これまでのHRSプリンシパルに加えて、国内外のドライバー育成やレースの参戦計画、運営体制など、4輪のレース活動全体についてのアドバイスとサポートを行っていただく予定です。また、将来的に販売を見据えているHRC商品展開の際には、琢磨さんが培ったレーシングドライバーとしての知見と経験を活かして、お手伝いしていただきたいと考えています」
  今後の具体的な活動に関しては、これから決まっていくというが、「最初は、これまで軽い形でかかわらせていただいてきましたが、HRC Sakuraを訪問してご挨拶とディスカッションを行い、現場だとスーパーフォーミュラやSUPER GTの現場にも訪問します。僕はまず国内レース、そしてその現状を勉強する立場だと思っております。ドライバーから見た視点というよりも、HRC全体として、これからの強化に向けてどんなことができるのか。現場の意見を聞きながらHRCと協議をしていきたいと考えています」と佐藤琢磨さんは語る。
今後を担う若手レーサーにも注目
  さてHRCの4輪活動は、スーパーフォーミュラやSUPER GTといった国内トップカテゴリーに加え、昨年からはスーパー耐久シリーズに4輪初のフルワークス体制で参戦を開始。活動の幅を広げている。この活動に関して、佐藤琢磨さんはどのように考えているのだろうか。
「僕自身、スーパー耐久の具体的な関わり方はまだ何も決まっていません。ですがスーパー耐久は、参加型モータースポーツの原点になるカテゴリーといいますか……クルマ好きの方たちの熱い想いを、存分に発揮できる舞台だと思っています。ここ数年、スーパー耐久に注目が集まっているのはとても嬉しいことです。この取り組みを無駄にしないで、より楽しいコンテンツを作っていけるようにしたいと思っています」
  また、昨年HRS-K(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿・カートクラス)に参加していた13歳の中学生女性ドライバー松井紗羅さんが、1月末にF1の名門チーム「ウィリアムズ・レーシング」のドライバーアカデミーへ加入を果たした。松井さんは、昨年末に開催されたHRS-Kの特別講習会で、現役F1ドライバーの角田裕毅さんと熱戦を披露。角田さんからのプレッシャーにも動じす、見事に勝利を飾った。
  今シーズンはFIAカート選手権のOKジュニアクラスに参戦するほか、チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミーへ出場する予定となっている。
  プリンシパルとして彼女の活躍を見守ってきた佐藤琢磨さんは、彼女のウィリアムズアカデミー入りについて、「彼女は本当に研究熱心で、着実に力をつけてきたドライバーでしたから、世界のレーシングチームに認められる形になったのはとても嬉しいです。彼女自身も、しばらくはヨーロッパで活動することを目標にしていますが、仮に日本へ帰ってくることになってもサポートはしていきたいです。彼女はまだ13歳ですし、ゆくゆくはフォーミュラカーに乗れる機会を作っていきたいと思います」
  レーシングドライバーを目指して以降、ホンダと二人三脚で挑戦を続けてきた佐藤琢磨さん。エグゼクティブ・アドバイザーとして、HRCのモータースポーツ活動にどのような効果を生み出すのか。新たな挑戦が始まった。

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