【日本の里山活性】山ぶどうプロジェクト

2024.02.06 05:22
遊休山林を購入しまだ誰も行っていない「山葡萄の蔓」栽培に挑戦します。山葡萄蔓材は乱獲されています。このままでは縄文時代から利用されてきた日本の貴重な資源である山葡萄は絶滅し、同時に山村の篭編み文化も廃れます。自然と文化を継承する体制づくりをします。これは山村の新しい産業になりうる取り組みです。はじめに・ご挨拶
皆様はじめまして宮城県の大崎市で「ちいくろ工房」を運営しています伊藤幸男です。
◎ちいくろ工房のホームページは
してご覧ください。


2021年4月に自然素材でのかご編み施設「ちいくろセンター」建設にあたりクラウドファンドを申込しました。その節は大変ご協力をいただきありがとうございます。お陰様で「センター」は完成し多くの方利用されています。
↑現在のちいくろセンター(2024年1月撮影)
既存の部分を出来るだけ残して改修しました、現在は遠方から講習などに来られる方々の宿泊施設として週末にはカフェ店として営業しています。施設内には山ぶどうやあけび、くるみなどで編んだ篭バッグやアクセサリーなどを展示即売しています。この施設を拠点とし活動します。

今回の挑戦
今回が2回目の挑戦です。かご文化を継続し山村活性化のために、山ぶどうの蔓栽培を兼ねた里山活性「山ぶどうの里プロジェクト」に挑戦します。
山ぶどうの蔓材など自然素材の手仕事は日本古来から伝わる伝統的な文化です。特に山ぶどうの篭は幾代も愛され続けられる生活道具であり日本が世界に誇れる伝統工芸ですが、この篭文化に危機が迫っています。それは材料となる蔓の採取ができなくなる恐れがあるからです。
山ぶどうの蔓は現在自然自生の採取となっており採取地は奥山です。採取時期も梅雨時期の暑い虫などのいる過酷なところです。そんな過酷な環境下での採取にも関わらず、山ぶどうの蔓素材は乱獲されているのが現状で、さらなる奥山に入らないと見つかりません。この採取は山好きの私たちでさえつらい作業です。この蔓採取を若い人たちに受け継ぐには難しいものがあります。また、通常の山ぶどうの実のように山地で栽培が出来れば蔓の採取も楽に行え継続的に材料の供給が出来山村の篭編み文化の継続はできるでしょう。現在、誰も、山ぶどうの蔓栽培を行っていません。その理由は、かご編みに適する蔓に育つまで時間がかかる、労力に見合わない、採算が取れない、収入を得るまで多くの時間と労力が必要となるためです。とくに栽培が難しいのに尽きると思います。しかし、この栽培をしなければ将来材料の供給が途絶えてしまいますし、日本が誇る貴重な自然資源である「山ぶどう」は絶滅してしまうでしょう。もう既に、山ぶどう蔓は、安価な中国産や韓国産などが大量に出回っていますが、日本産の山ぶどう蔓のほうが素材として優れていることは一目瞭然です。このプロジェクトは材料の安定供給だけではなく山林の活性化、山村の新産業にもなりえるプロジェクトです。
少子化の波は山村の地域の方が町部に比較しても大きく、働き手の若い人は町へと流出し、既に地方の多くの山村は高齢者だけになっています。
自然素材の蔓材などを誰もが手軽に採取できる状況をつくることで手仕事文化の継続が出来、採取に来る人々によって多面的な収益を得ることが期待できます。自然豊かな環境から離れずに生活ができるそのような山村づくりを目指すこの里山活性「山ぶどうの里プロジェクト」に皆様のご支援をお願いします。

このプロジェクトで実現したいこと
●山ぶどう蔓の安供給によるかご文化の継続
●山林の新活用による山村の活性化
プロジェクトを立ち上げた背景
ちいくろ工房では全国各地で山ぶどうの篭編み講習を開催して多くの方が参加いただいています。自然の力で育つ山ぶどうには科学的な加工品とは違い自然の力が編む人につたわります。自然の蔓材の篭編みは技の取得もありますが自然と親しむ機会でもあります。自然と親しむと心は穏やかになり他人を思いやるやさしい心を育てます、山ぶどうのかご編みはかご文化の普及継承にとどまらず人間の心を豊かにする大きな働きがあります。蔓材は年々採取が難しくなり将来的にはある一定の人々だけのものとなることも危惧されます。普通に誰もが自然に親しみ編みたいときに編める環境をつくるには山ぶどうの栽培しかありません、蔓が成長し採取までには相当な年月がかかります。一日でも早く取り掛かる必要があります。
山ぶどう蔓の栽培
山ぶどうの生息地は奥山で山に馴れ親しんだ人だけが採取ができ一般的には採取は困難な蔓材です。山ぶどうでの蔓採取が普通にできるようにするには容易に採取ができる場所での栽培が必要です。山ぶどうの栽培自体は各地で多く行われていますがその栽培はワイン製造などの目的で栽培されている実の栽培で蔓栽培はほとんど行われていません。蔓栽培の必要性や栽培技術も無く採算が成り立たないなど様々な原因が上げられます。
山ぶどうの資源枯渇はそう遠くはありません。山村の篭編み文化を継続させるには栽培は欠かせません。
幸い私たちは山ぶどうの実の栽培や苗木の販売などを7年前からやり、採取も毎各地の山林で行ってき多少の技術や知識があります。しかし本格的な栽培となると栽培地の選定や購入、整備、管理、採算など多くの課題があります。
↑画像は毎年行っている山ぶどう採取体験です。
山ぶどうの里の複合利用
山ぶどうの蔓栽培は採取まで10年ほどの月日が必要です。また一度採取すると採取された蔓は殆ど再生することはありません。そのために計画的に植え込を行わなければ継続的な採取はできません。栽培地の運営、管理も必要になります。栽培地を山ぶどうの蔓採取だけの目的だけでは運営や採算面で行き詰まり継続は危ぶまれます。散策道などによる春、秋などの自然体験地、山菜やきのこの森計画による採取も同時に進行させ多くの方々に来ていただけるような栽培地「山ぶどうの里」を目指します。
山菜の栽培
「山ぶどうの里」には「こしあぶら」などの山菜も栽培します。「こしあぶら」は山菜の女王とも呼ばれて全国的に人気のある木の芽です。山菜は毎年発生しその都度の採取が出来ます。散策を楽しむための「行者にんにく」「かたくり」「しどけ」「うるい」など里地ではあまり採取のできない山菜も栽培します。
↑画像は「こしあぶら」の木です


きのこの栽培
「山ぶどうの里」では「きのこ」も採取ができるようにします。春には山菜、秋には「きのこ狩り」ができる栽培地を目指すことで、常時山ぶどうの育成管理ができるようにします。
↑画像は雑木林に出る「ならたけ」。もっとも愛されている代表的なきのこです。 

これまでの活動
ちいくろでは、山菜やきのこ・木の実を採取栽培をしネットで販売していました。山ぶどうも栽培をしていますが蔓ではなく実の栽培です。実の栽培は多くの方々がやっています。実の栽培は他の果樹と同様普通い栽培ができます。今回は実ではなく蔓の栽培です。かごバックを始めて10年位になりますがそのころから蔓の試験的な栽培をやっています。山地に荒れ地を譲りうけて栽培をしたり、杉林を試験地として栽培をしたり。畑に電柱を立てて寄生木の代わりにしたりしてきました。
私たちの地域のご紹介
通常の食物でも気候環境の厳しいところのものほど美味しく力が備わっていると言われています。山ぶどうの栽培地は宮城県大崎市。雪が多く寒さが厳しいところです。そんな場所の蔓材ほど良い物が採取ができます。大崎市は東西に長く隣県山形、秋田の県境となります、この地で栽培する山ぶどうの蔓は他の地域にはない特徴(強靭、きれい、粘りがる)を持った蔓を採取できるでしょう。
↑画像は栽培予定地です


雪が多く寒暖差があり厳しい気候風土ほど蔓材としての適地です。このような山林ほど利用されずにいます。私たちの蔓栽培が上手くいくことであとに続く人たちも出てきて山林の有効地用、山村の活性化につながることになります。

計画概要
山ぶどうの蔓は採取までに7~10年ほどの歳月が必要なので栽培地を7~10年サイクルで回転させて植え込み、採取を計画的に行います。おおよそ2坪に1本の寄生立木があるとして1栽培地に1000本植えこみするには2000坪(約7反)の山林を必要とします。7年で1サイクルできるようにするには栽培地は5町歩ほど必要となります。その5町歩を計画的に植え込み採取ができるような計画とします。
予定工程
3月   苗の準備 穂木採りと挿し木準備
4月   植え込み地の整地や整備、
     苗の植え込み 肥料
5月~11月 草刈りや生育管理 
その後  毎月定期的に11月まで行う
プロジェクト費用
初年度は試験的な面もあるので栽培地はなどは今年の栽培状況を見ながら改めて選定予定とします。
今年度分の用地確保は約1町歩×15万円/反=150万円
整地、整備費用             =70万円
苗生育費、植え込み費用         =40万円
年間の管理維持費            =40万円
              合計金額  300万円
支援金募集金額             200万円
※不足分100万円は借り入れや手持ち資金でまかないます。

支援金の使い道
栽培地の整地整備費用や運営管理費用として利用させていただきます。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします。


さいごに
山にかかわる仕事をして15年位になります。以前は海に関係することもしていました。
山と海を比べると、山の恵みは豊かな海の幸には敵いませんし、山間地の産業は地の利の良い沿岸の産業のようにはいきません。山の恵みで海のワカメのようなものがあれば山村の生活にも豊かさがでるのではと、シイタケ栽培なども試みましたがうまくいきませんでした。
山ならではの特性を生かし通年して仕事ができる産業を模索していました。その中で出会ったのが「蔓」です。やまぶどう蔓材は以前海の養殖用の資材として利用されていました。しかし繊維のロープ等ができて以来利用されなくなりました。自然の蔓材は腐敗し自然にかえり海の汚染とは無縁ですがこの「蔓」が海では得ることのできない山村特有の産物で環境に優しい物質です。
自然素材蔓材での「篭編み」は他の素材篭編みとは利用する物質、その背景などから「篭編み」の意義が違いますし、これらの篭は自然素材が持つ不思議な魅力が持ち手に響きます。この「篭編み文化」をすすめることは山村の活性化を進めることだけだはなく自然に触れ合うことで動植物などを思いやる豊かな心を育て自然との共生を高めることにもなるでしょう。自然と触れ合いながら先人の知恵に思いめぐらしかご編みをするひと時を過ごす、そんな文化を継続するには山ぶどうの蔓栽培は必須です。
誰も行っていないこの蔓栽培に挑戦して成功させることは山村の活性化に大きく貢献します。山のワカメを育てて豊かな山村を目指す「山ぶどうの里プロジェクト」。通年で仕事ができ海に負けない産物これが山村の蔓材です。どうか皆様のご支援をよろしくお願いします。

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