株式会社D4cアカデミーは、創業当初よりデータサイエンス・AIの教育事業を中心に、同領域におけるコンサルティングや人材紹介を行う企業です。「データサイエンス・AIの社会実装を推進できる人材の育成」を理念に、200社以上の法人のお客様、個人のお客様にサービスを提供しております。この度弊社は、企業のリスキリングにおいてデジタルリテラシーの向上を目的とした研修「DigitaRe School(デジタリスクール)」を新たにリリースしました。このストーリーでは、DigitaRe School(デジタリスクール)の開発に至った経緯、開発者の想いなどをお届けします。
社員1人1人のデジタルリテラシーを向上させる研修で、企業・社会におけるDXを推進
当社が行ってきた「データサイエンス・AIの社会実装を推進できる人材の育成」はまさにデジタルトランスフォーメーション(DX)に直結する取り組みです。しかし、DXを実現していくためには、ビッグデータの活用・AIの活用のスキル・知識だけでなく、それと接する領域(ウェブ技術、システム開発技術など)のスキルも必要になります。必ずしも、全てを1人で完結できる必要はありませんが、幅広いデジタルに関する知見、すなわちデジタルリテラシー(デジタルにおける「読み書き」にあたる能力)が必要となります。
いくら声高にDXの重要性を訴えかけたとしても、それを実際に進めていく社員が、個人的な体験としてデジタル技術の有益さ・面白さを感じていなければ、なかなか推進力を持った取り組みになりません。私たちは様々なお客様と対話する中で社員1人1人のデジタル技術に関する体験量の差=一種のデジタル・ディバイドがDXの推進を阻んでいる事に気づかされました。逆を言えば、教育によって企業全体・社会全体におけるデジタルリテラシーの個人差を埋めることが、組織におけるデジタル力のボトムアップにつながり、結果として企業・社会におけるDXの推進をもたらすのではないかと考えました。
上記の課題において「データサイエンス・AIの社会実装の推進」に取り組んできた当社だからこそできる「デジタルリテラシーの向上を目的とした教育的アプローチ」があるのだろうと考え、本研修サービス「DigitaRe School(デジタリスクール)」をリリースするに至りました。
デジタルツールを「まず体験する」ことを重視したカリキュラム設計。代表「和田陽一郎」の想い
創業者の和田陽一郎はどんな想いをこめて本研修を設計したのか、振り返っていきます。
データサイエンスについて教えていても感じますし、その周辺領域のスキルについてレクチャーしていても感じることなのですが、世の中、デジタル分野について、Webの記事やビジネス書を読むなり、SNSなどで情報収集をして『お勉強してくれる人』は多いのですが、『実際に動かしてみる人』が少ないです。
わかりやすいところで言うと、ChatGPTというサービスがありますが、大変な話題になっています。Webの記事でも書店でも「ChatGPT」の文字を見ない日は無いです。皆さんが知りたがっているテーマだから、そういうことが起きるわけですが、では、実際に皆が使っているのか?というと、色んな調査を見てもChatGPTを使った事がある人はせいぜい10人に1~2人程度なのだそうです。どうやら『実際に動かしてみる人』は少ないようです。
今「デジタル」って呼ばれているものは、道具だと思うのです。道具であるからには、もちろん理屈の勉強も面白いのですけど、やはり「使ってなんぼ」ではないかと思います。例えば「鉛筆」という道具がありますけど、もちろん「芯は黒鉛と粘土でつくられていて、その配合比率によりHやBなどの硬度がわかれて…」って話は面白いですけど、それって頭でっかちではないでしょうか。鉛筆を使ってみて、どんな力の入れ方をすればどんな線が書けて…という事を体験して、「じゃ、絵を描いてみよう」「文字を書いて思いを伝えてみよう」とする事で自分の世界が広がるのだと思います。道具について学ぶ楽しみは、そういうことなんじゃないかと私は思うのです。
ですから、私はこのカリキュラムを設計するうえで、「まず体験する」という事を重視しました。実際に動かしてみることで、道具によって自分の世界が広がる喜びを感じて欲しいです。世界が広がってみれば、他の道具との関係性も見えてくるかもしれない。まだまだ学び続けたいという意欲が出てくるかもしれない。そういう体験を、研修を通して提供できれば…なんてことを考えています。そういう人が多い会社・企業は、きっとデジタルツールと仲良くやっていけるのではないか?「DXするぞ」と力まないでも、楽しくデジタル技術を使ってくれるようになるのではないか?そんな事を夢想しています。
なお、習得範囲については経産省の「デジタルスキル標準」を基準にしつつ、当社として今後に向けて必要だと考えられるスキル、例えば生成AIを利用するスキル等は追加して設計しました(これは後日談になりますが、当社がDigitaRe Schoolをリリースした後の2023年8月に、経産省から「デジタルスキル標準の改訂」という発表があり、そこには生成AIの利用スキルが追加されていました)。今後も、政府として決めて頂いた「デジタルスキル標準」には適合させつつ、必要だと思われるスキルは随時追加していきたいと考えています。(和田)
デジタルに抵抗を感じる方にも気軽に受けてみてほしい。「DigitaRe School」というサービス名の意味
どのようにサービス名がつけられたのか、DigitaRe School事業の開発に携わる事業統括部長の山本がサービス名に込めた想いを振り返ります。
前提として、サービスの名前は利用する側にとって“わかりやすくて意味を持っている必要がある”と思っています。本サービスのコンセプトは「リスキリングにデジタルを」です。英語にすると「Reskilling x Digital」のようなニュアンスになります。このReskillingとDigitalの英単語を文字って「DigitaRe」としました。組み合わせなどは、実は弊社に関わる全メンバーの意見や感想を募りながら決めました。
ちなみに「School」をつけたのは、デジタルという言葉に対してアレルギーがある方、抵抗を感じる方、あるいはデジタル初心者も気軽に学習していただきたいというニュアンスも込めてつけました。
サービス名の読み方は「デジタリスクール」です。導入したお客様が会社内で当サービス名を発する際の言いやすさも考えました。
「デジタリ受けてみてどうだった?」「私は来週デジタリ受ける~」など、馴染んで使っていただければ嬉しいです。(山本)
忙しいビジネスマンでも、デジタル初心者でも受講できるようなカリキュラムの設計を
このデジタリスクールのカリキュラムは「背伸びをしなくても履修できる」ように設計しました。
例えば、皆さんもよく仕事で活用されるツール「Excel」に関しての講座もあります。
講座は理解と実践のパートに分かれていて、それぞれ1時間を想定しています。
Excelでは業務に役立つ「関数」がたくさん存在します。「関数」と聞くだけでアレルギーを感じる、あるいは「プログラミングは苦手だから・・」と考える方も少なくないでしょう。
しかし実際にはこの「関数」を少し覚えるだけで、普段の業務の効率がアップする、あるいは簡単に自動化できるということもあります。だからと言って書店に置いてある本を1冊読む余裕がビジネスマンにあるのかというと、そうでもないのが現実です。
デジタリスクールのカリキュラムは、そんな日々忙しくしているビジネスマンの皆さんが少しの時間でも持ち帰ることができる業務に役立つデジタルツールのノウハウを提供します。
教育を受けるハードルを下げることに、とにかくこだわった
実は元々、サービスの一環としてご要望を頂いたお客様に対して「Excelを使ったデータ分析基礎講座」「DX概論」などデジタリスクールに含まれている研修内容を単発で実施するなどの機会は少なからずありました。その需要の高さは創業当初より私たちは感じていました。
単発の研修をしていくなかで「このデジタルの研修をどのようにサービス化して提供したら、世の中の需要にスムーズに応えていくことができるか」ということを常々模索していました。半日くらいの研修であっても「時間が取れない」や「オンラインでないと参加できない」などで研修に参加できない方もいらっしゃいました。
そのような経験を通して振り返ったことは、「教育は全ての人が平等に受けることができた方が良い」という大前提です。その振り返りから考案されたサービス設計が「自由度が高い受講スタイル」です。
デジタリスクールのカリキュラムは全てのビジネスマンを対象としており、一人でも多くのビジネスマンに受講頂きたいと考えています。上記のような経験を元に、サービスを設計するにあたっては「教育を受けるハードルを下げる」ことを何よりも優先しました。
ここでいう「ハードル」とはなんでしょうか。創業当初より教育サービスを提供してきた当社が、様々なお客様との対話を通して、受講に対して感じていると考えるハードルは以下の通りです。
・受講期間、時間
・科目の選択の自由度
・受講する際の手続き
・集合の必要性
・受講料金
このような、お客様が普段から感じているハードルに対して、デジタリスクールは自由度が高く柔軟性を持った受講スタイルを提供しています。
・1時間からでも受講可能。
・必要なコースだけを選んで受講することが可能。
・定員数までの人数であれば一律料金で受講可能。
・Eラーニング形式・対面講座形式、ご要望に沿った形式で受講することが可能。
ぜひ一人でも多くのビジネスマンの方に受講頂ければと考えています。
DX、ウェブサイト、クラウドを理解し実践する3つのコース。それぞれのメリットとは
デジタリスクールのカリキュラムを受講することで以下のような効果があると考えています。
1.DX理解・実践コース
デジタルトランスフォーメーション(DX)について概要や世の中の事例を理解することで、自社のケースに当てはめて考えることができるようになります。また、実践として自社の商品やビジネスのケースにあわせ実際にDXを企画し、今まで他人事だったDXが自分事になります。
2.ウェブサイト理解・実践コース
普段何気なく閲覧しているウェブサイトがどういう仕組み・構造に基づいて表示されているか知ることができます。ウェブサイトを理解することは、ウェブサイトにおける「良い・悪い」を判断する力に直結します。物事の構造を理解し、「良い・悪い」の判断ができるようになれば、自社が扱うモノに対しての提案などが、自分の言葉や考えでできるようになります。また自社が関わっているベンダーとのコミュニケーションもスムーズになり、よりビジネスが進みやすくなります。
3.クラウド理解・実践コース
データ活用の習慣が進み「クラウド」の存在は切っても切り離せないものとなりました。クラウドの有用性や、コンピューターとの違いなど、クラウドに関する理解が深まります。
実践では、実際にクラウドサービスを利用することでそのメリットを体験できます。
以上、3コースのみのご紹介ですが、それぞれのデジタルツールのノウハウを知るメリットは多くあります。コースを詳しく
をご覧ください。
受講頂いたお客様からは以下のようなコメントも頂いております。
◆小売業向けサービス業:「ビジネスExcel理解・実践」他複数のコースを受講
「新卒研修として導入しました。最近の大学生は Excel を使い慣れていないメンバーも多い中、プロレベルの Excel の扱い(ファイルの扱い、ショートカットキーの使い方など細かい作法を含む)を身につける事ができた」
◆化学系製造業:「データ分析理解・実践」他複数のコースを受講
「データ分析業務に関する知識のなさがデータ蓄積方法、データの運用方法に表れていた。研修を受講する事で、分析の重要性と、分析をするためには普段何に気をつけないといけないかを、体験を通して理解できた。」
◆地方企業支援財団:「DX理解・実践」他複数のコースを受講
「実施後、参加者にアンケートをとったところ『DX、データサイエンス、AIなどのキーワードの違いがわからなかったが、この話を聞いて違いが理解できた』という声が多かった」
◆マーケティング関連企業:「ChatGPT理解・実践」他複数のコースを受講
「ChatGPTを導入するメリット、AIとの向き合い方、生成AIの日常的な業務への活用方法などAIに対する理解が深まった」
日本のデジタル力を向上させてDX事例を増やしたい
DXを加速させていくには、デジタルの力を駆使する必要があります。そのためには、デジタルを知り、実践できなければいけません。DXを通してやってくる既存ビジネスの再定義や新規ビジネスの創出といったビジネスチャンスの多くはデジタルを基盤として成り立っています。すべてのビジネスマンのデジタル力がもう少し向上することで、きっと斬新なビジネスや面白いビジネスがもっと生まれることでしょう。私達の「デジタリスクール」はそんな想いをこめています。
デジタリスクールというサービスを通して、ビジネスマンの皆様のデジタル力の向上の一助となれば幸いです。
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・デジタルリテラシー向上を支援する研修「DigitaRe School」(BtoB)
・ChatGPTの業務活用を支援する研修「ChatGPTナビ」(BtoB)