生活習慣病やその予備群の方、健康的な生活を送りたい方、食事が偏りがちな方や高齢の方など、治療中から健康な方まで、幅広い方に医学的エビデンスを有した「本物の健康食」を届けたい。そんな思いで開発を行ったのが、”圧倒的に美味しい冷凍宅配食” のDr.Dishです。
今回は、医療の本質を追求するドクターズ株式会社と、徹底した衛生思想のもとで美味しい商品づくりを推進するサンマルコ食品株式会社による、「本物の健康食」Dr.Dishの開発ストーリーをご紹介します。
医学的エビデンスに裏づけされた、「本気の美味しさ」「本気の健康」を目指す2社の出会い
脳神経外科専門医でもある、代表の柳川が創設したドクターズは、デジタル×医療のプロフェッショナルである”医療DXコンサルタント”と、600名を超える専門医ネットワークである”エキスパート医師”をベースに、アプリやデバイスの開発、プラットフォーム構築やオンライン診療の支援など、医療の本質を追求した様々な事業展開を行っています。
医療業界の発展に寄与することで、より多くの人が「より治る」「より生きる」社会を目指し、様々な企業への支援を行っており、事業開始から3年で、医薬品卸大手のスズケンや、みずほ銀行を含む、様々な資本業務提携を結んでいるほか、技術面ではZoomと業務提携するなど、事業拡大を続けています。
(参考:
)
そんなドクターズとともに「健康に良くて、美味しい冷凍食品を作りたい」と声を上げたのが、食材の宝庫 北海道で、安全・安心・健康・正直をモットーに冷凍食品を作る老舗メーカーのサンマルコ食品でした。
医療の本質を追求するドクターズと、徹底した衛生思想のもとで美味しい商品づくりを推進するサンマルコ食品による、「本物の健康食」Dr.Dishを開発するプロジェクトが始動しました。
「本物の健康食」の開発は、クラウドファンディングから始まった
生活習慣病は、現在、高齢化の進展を背景に日本人の死亡者数の約6割を占めています。 また、日本において糖尿病は、有病者は約1,000万人、その予備群も約1,000万人いるとされ、今や「国民病」と言われています。
Dr.Dishは、「治療中の方から健康な方まで、みんなが楽しめる健康食」を実現するため、糖質、脂質、塩分などの栄養成分やカロリーをコントロールでき、塩分量が1食あたり2g以下でありながら、旨味・コク・深みのあるしっかりとした味となるよう、おいしさと満足度を追求して開発を行いましたが、その道のりは簡単ではありませんでした。
食事による健康改善の効果を立証するためには、食事のコントロールがもっとも重要となる2型糖尿病の方を対象として、実際にDr.Dishを継続利用いただき、体重、 血圧、採血データ等への影響を調査する必要がありました。そんななか、ドクターズとサンマルコ食品は、臨床研究の実現のため、クラウドファンディングを実施しました。
クラウドファンディングの成功と、臨床研究による裏づけ
クラウドファンディングは、2021年5月から2021年の7月までのおよそ2か月間実施。
総勢196人からの支援によって、目標金額の9,000,000円を大幅に上回る、13,636,000円の資金調達に成功しました。
(参考:
これにより、「本物の健康食」の商品化に向けた臨床研究を本格始動。医療法人社団M-FOREST みやざきRCクリニックのもと、糖尿病診療ガイドライン等に基づき、栄養バランスやエネルギー配分が調整されたDr.Dishの摂取が、2型糖尿病患者の血糖コントロールに及ぼす影響の調査を行いました。
臨床研究では、2型糖尿病治療中の患者14名に対し、週5日×4週間の間、Dr.Dishを夕食として食べた結果を調査し、血糖コントロールに関する数値の改善が見られました。
<臨床研究結果概略>
臨床研究では、2型糖尿病治療中の方14名に対して、週5日×4週間の間、Dr.Dishを夕食として食べていただき、Dr.Dishが血糖コントロールに与える影響などについても検証し、数値を改善することに成功。研究参加時点を0ヶ月目として3ヶ月目までの計4回に渡って参加者データを検証したところ、HbA1c(赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値)においては半数以上で数値改善が見られ、2ヶ月目までは特に順調な傾向が見られました。
また、体重に関しても平均値においては変化は少ないものの、HbA1c数値改善群では13人中10人の参加者において減少傾向が見られ、 「Dr.Dish」が食事療法の補助として糖尿病治療の妨げとならなかったことが示唆されます。
(参考:
「本物の健康食」の更なる発展に向けて
臨床研究を経て、Dr.Dishは晴れてECサイトでの個人向け販売を開始。和洋中豊かな30種類のメニューを展開している。主菜1品・副菜3品に加え、汁物がついて、カロリーコントロール(400㎉/500㎉/600㎉)と塩分量2g以下を実現しています。
(購入サイト:
)
さらに、臨床研究による医学的エビデンスの裏づけによって、クリニック、薬局といった全国の医療機関での販売や、介護施設での食事としての採用も始まっています。医療機関での販売・採用は、サンマルコ食品にとって新たな販路となっており、ビジネスとしても大きく広がりを見せています。
今後は、購入者が継続的かつ、より最適なかたちでDr.Dishを食事に取り入れられるよう、冷凍宅配食にプラスして、購入者が医療者や栄養士に食事について気軽に相談に相談し、アドバイスをもらうことのできるアプリケーションを、購入者特典として付与することも検討しています。
大事なのは「本質」に向き合うこと
”本質的に医療を捉え、患者や消費者に向き合うことで、医療・ヘルスケア分野の普及に寄与し、医療分野の更なる発展と、テクノロジーと医療現場が本当の意味で融合することにより、多くの人々の命が救われていく世の中を創造する”をモットーに、ドクターズは様々な取り組みを展開しています。
Dr.Dishは「医療 × 食」の分野において、「●●医師監修」といった形式的なものではなく、医療者や消費者の視点に立ち、真に医療分野における食の貢献と、医学的エビデンスを追求した全く新しい試みです。
「医療 × 家電」、「医療 × 小売」、「医療 × スポーツ」、「医療 × 音楽」など、ドクターズは今後も、様々な取り組みやサービスを創造してまいります。
【会社概要】
会社名:ドクターズ株式会社
代表者:代表取締役社長兼CEO 柳川 貴雄
本 社:東京都港区芝公園2-3-6 PMO浜松町II 5階
設 立:2016年9月
事業開始:2019年10月
事業内容:独自のガイドラインに基づく現役エキスパート医師*のネットワークを活用し、デジタルヘルスサービスの事業化支援「Doctors Cloud®」、医療DX・デジタルヘルス総合支援サービス「Doctors Next®」、医療連携型オンライン医療支援サービス「Doctors Station®」等を提供。
ウェブサイト:
※エキスパート医師:医師としてトップクラスの臨床現場での経験と実績を持ち、デジタルヘルスや医療DXに積極的な姿勢を持つ医師のネットワーク。専門医を中心とする600名以上の医師が参加しています。