日本酒とワインで比較!フレンチ系魚料理に合うのはどっち?

2023.06.09 11:50
久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを、久保田ファンの皆様と一緒に飲んで話しながら見つけていくイベント「KUBOTAYA座談会」。第9回は「魚料理を久保田vsワインでペアリング比較」をテーマに開催しました。
KUBOTAYA座談会とは
「KUBOTAYA座談会」とは、久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを、久保田ファンの皆様と一緒に飲んで話しながら見つけていくイベントです。
第9回のテーマは日本酒vsワイン
以前の座談会の参加者から、「海外で魚介にはワインより日本酒が合うと話題になったことがあるそうだけど、本当か知りたい」という声が寄せられました。
そこで第9回目は「魚料理を久保田vsワインでペアリング比較」をテーマに開催。久保田と赤ワイン、白ワインを用意し、一つの魚料理に合わせてそれぞれ飲み比べて、どちらが料理に合うかを試しました。料理はあえてカルパッチョやローストなど洋風の魚料理を用意。果たして、ワインよりも日本酒が合うは事実なのでしょうか。
座談会参加の皆様
本来は4名様がご参加予定でしたが、当日キャンセルなどもあり、今回はお一人のみの参加に。朝日酒造社員とサシ飲みとなりました。
<山田さん>
あさひ日本酒塾に参加。日本酒よりワインを飲むことが多く、普段から食事とお酒のマリアージュを意識している。家にはバーができるほどのお酒も。
<栗林さん>
朝日酒造 マーケティング部に所属。本日の司会進行を担当。
座談会当日レポート
座談会に用意したお酒と魚料理
用意した日本酒とワインは、写真右から順に「久保田 純米大吟醸」、「久保田 千寿」、「イエローテイル シャルドネ」、「イエローテイル カベルネ・ソーヴィニヨン」の4種類です。
魚料理は、長岡市内にある本格フレンチと割烹の店「魚仁 uoni」さんにご用意いただいた、「雪国長岡の風土が恵む自家製スモークサーモン」「昆布締めにした寺泊産真鯛のカルパッチョ レモンのヴィネグレットで」「佐渡産イサキのブイヤベース風 筍、わらび、アケビの新芽」の3品です。
まずはスモークサーモンとペアリング
山田さん(以下、山田):(千寿と白ワインを飲んで)千寿が当たり障りないというか、スモークサーモンの味が引き立って、うん、これが一番好き。スモークサーモンは、白ワインよりも千寿が合う。

栗林さん(以下、栗林):千寿と白ワインの2種類飲んでみて、どちらかという千寿ですね。スモークサーモンが結構塩気が強いので、それに対して千寿がすごく合って、千寿が思ったよりも甘味がある。あと、香りを感じる。スモークサーモン食べた後、鼻に燻製の香りが戻ってくる感じがすごく好きです。
逆に、純米大吟醸は香りが強すぎて、その香りごと消してしまっている。合わなくはないんだけど。

山田:確かにそうですね。白ワインは一見合いそうな組み合わせだけど、人によっては生臭さを感じそう。千寿の方がすっと入ってきますね。
栗林:白ワインも純米大吟醸に近い感じで、白ワインの主張が勝っちゃって。スモークサーモンのいいところを消しちゃうなというのと、結構脂も強いので、それを流しきれない感じ。飲んだ後、スモークサーモンの脂の感じが口の中に残ってる。

山田:赤ワインはちょっと違うな。飲みにくいかな。想定通り合わない。スモークサーモンに胡椒がきいてたり、バルサミコ酢とか味付けが変わったら、赤ワインにも合うのかも。
ヴィネグレットの酸がポイント!真鯛のカルパッチョ
栗林:千寿と白ワインがいい感じです。

山田:ですよね!交わり方がそれぞれ違う。だから、そこは好みかな。白ワインは酸味と酸味が合って、千寿はなんでも合わせてくれる。千寿と白ワイン、それぞれが合い方が違って、どちらもいい。

栗林:千寿は酸が弱いから、ヴィネグレットの酸が加わって、1+1が3になるみたいなイメージ。白ワインは、酸同士がすごく合いますね。

山田:ヴィネグレットと白ワインが合うかも。ただ、好きかどうかと言われると…。白ワインは、生の魚よりも火が通った魚の方が合うかもです。
山田:赤ワインは試そうとも思わないけど…。さっきまで美味しかったお魚が、急になんかせっかくのカルパッチョが…的な感じですよね。

栗林:生臭さというか魚感が甦ってきました。赤ワインが、こんなに美味しくなかったっけという感じで。うま味や甘味を感じなくなったのと、ただ生臭くなってしまいました。

山田:千寿や白ワインは洗い流してくれるか融合するかという感じですね。

栗林:カルパッチョには純米大吟醸かなと思ったり、やっぱり白ワインの方が合うという結論もあるのかなと想定していたので、千寿が健闘しているのがびっくりです。
ブイヤベースの複雑さに苦戦
山田:これはちょっと難しくないですかね。合うお酒がいないかもしれない。多分ブイヤベースの味わいが複雑なんじゃないですかね。

栗林:今のところ、千寿と白ワインどっちもピンときていないですが、どちらかというと白ワインですかね。

山田:同じこと思いました。白ワインだと思います。千寿は惹きつけ合うほどの魅力がない。ただ、白ワインがベストかと言われると、それもまた…。

栗林:千寿が生臭さを戻しますね。海老の感じが、魚とはまた違うのかもしれない。あと、料理に火が通って熱が入っているから、千寿を温めたらありなのかも。白ワインは、ブイヤベースにない酸を足してくれている。めちゃくちゃ合う訳ではないけど、合う理由としては酸かな。でも難しい。

山田:火が通った魚料理なら、レモンクリームやレモンバターみたいなムニエルや、アクアパッツァとかがいいのかも。海老の感じがちょっと考えさせてますね。
千寿は名バイプレイヤー
山田:千寿の印象は、ノーマルで邪魔しない。フラットな感じです。俳優に例えると、カメレオン俳優とか塩顔の名バイプレイヤー。純米大吟醸は、辛口好きの私としては甘味が強い。自己主張しますね。王様キャラでかつクセが強そうな感じ。

栗林:名バイプレイヤーというワード、いただきました!

山田:料理としては、カルパッチョが一番好きでした。スモークサーモンは自分で買ってきたら比較的できそうだけど、ヴィネグレットソースは家で食べられないし。お酒は千寿が一番好きですね。コスパがいいというのもある。「好きな久保田は千寿です」って見つかりました。千寿に最も合ったお料理もカルパッチョ。お料理の素晴らしさもありますが、多分千寿に足りない酸を、カルパッチョが補ってくれている。昆布締めしているのもポイントですね。

栗林:ちなみに、スモークサーモンに一番合ったのは?

山田:結局は名バイプレイヤー。

栗林:ブイヤベースには?

山田:悩みますけど、名バイプレイヤー。同じお酒で合うならそれでいいじゃないですか。千寿さえあれば。忖度なしです、正直者なので(笑)。
座談会を終えて
企画を立てている時、実は白ワインが優勢になるのでは…と思っていましたが、意外にも「久保田 千寿」が健闘した今回。千寿は、魚料理という主役にそっと寄り添い引き立てるバイプレイヤーとして優秀、ということを再認識しました。
洋食にも日本酒ですね、と実感しつつも、洋食のレストランには日本酒は全くなかったり、あまり種類がなくて選べないと話す山田さん。日本酒のポテンシャルの高さを伝えて、洋食のレストランでも日本酒が楽しめるように活動をしなくては、と感じた今回の座談会でした。

「KUBOTAYA座談会」は、ファンの皆様と久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを見つけるべく、今後も開催していく予定です。参加は、久保田をもっと楽しむためのメルマガサービス「KUBOTA MAIL NEWS」の登録者限定となっております。募集のご案内も「KUBOTA MAIL NEWS」よりしていきますので、ぜひご登録して続報をお待ちください。

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